無理めな条件の彼氏と結婚しようと足掻く②

①のつづき。

さて、こともあろうか彼女親への第一印象に契約社員をぶち込んだ彼氏くん、彼女の親と以後、上手く会話にならない。しまいには「これまで悪い話しか出てこないんですけど?」と追いやられ、声はどんどんか細くなっていく。

私はといえば、怒り心頭である。

パートナーの親に会いに行く=パートナーの親に気に入られるよう立ち振る舞う、なんて、最低限、普通にやるべきだし、できることでは?という認識だったからだ。すり寄るのもどうかと思うが、第一印象ほど大事なものはないだろう。つまり、無駄な波風を立てる意味は全くない。しかし、無駄に荒れ狂う波風が目の前に広がっているのだった。

また、親への怒りも募っていく。50代後半にもなった大人が寄ってたかって20才以上、年下の人間に大人な対応ができないとは如何なものか。(それだけ冷静さを欠く相手だったのかもしれないが)せめて大人なりの対応をお願いしたかった。

解散した後、彼氏にひとこと怒りの言葉が出た。しかし、彼氏の顔が非常に悲しそうで、それ以上言えなくなる。男らしくない、と言えばそれまでだが、そこは私が男勝りなのでバランスが取れているとも言えよう。

そこから我々が立ち直るまでに数ヶ月かかり、時間はどんどん過ぎていった。そういえば倫理の時間に、ストレス発散の方法は、いくつかに分類されるとかいうことを習ったような気がする。それで言えば、この時はそう、逃避行動に走ったのである。

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