ゾンビのはなし


変な名前。
変な名前。すごく。
はじめて会ったときの印象は頭ぼさぼさ、服は古着を着ていて、ポケットに手突っ込んで「ふふっ」て笑って儚そうですぐどこか行っちゃいそうだなというのが第一印象でした。
わたしはそのころからあたまがおかしくて、ナンパとかで「2でどう?」て言われてお金みせられたら(顔も多少気にする)すぐSEXしてお金もらうようなアタオカでした。それを現状報告したらすぐ怒られて、いっぱい叱られて、でも助けてくれる人なんてその場にいなくて、だれかの助けをただひたすらまっててあなたにであって、儚くて消えそうでボロボロなあなたが好きだった。
何度かしか会ってないのにこんなに依存されて可哀想だから、ほんとはもっとはやくさよならしたかったです。でもそのたびにやさしくしてくるから、欲しい言葉をまいかいくれるから、ゾンビになる前にさよならしないとおかしくなりそうだった。
SEXのとき、生でたくさんいれてくれてありがとう。たくさん濡れて、いれっぱで首絞めもしてくれて、つばもいっぱいくれて、次の日には死にたかった。それくらい幸せでした。それくらい依存して依存しすぎてゾンビだった。はやくさよならしたかった。SEXやおいしいご飯やカラオケ、いちばんたのしかったことは、一緒に寝たこと。ぜんぜん寝れないわたしがあの時スヤスヤたくさん寝れた。あなたはいびきかいて一回ふふって笑って寝言言って、わたしもつられて笑ってさ、ああ、これでおわりなんだって。SEX するんじゃなかった。好きになるんじゃなかった。友達になんかもう二度と戻れるわけない。幸せだった。
ゾンビだった日々。
さよなら。
おかえり。
わたし、おかえり。
ねえ、たのしかった?あなたは、わたしといて。
出会ってくれてありがとう。

さよなら。


さよなら。








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