[ネタバレ有]ミュージカル「ルーザーヴィル」観劇記録~ACT2

引き続きルーザーヴィルレポをお送りします。

今回の幕間は30分。新橋演舞場は今回初めて入ったんですが、お弁当を買える他、地下の食堂でごはんを食べられるのも初めて知りました。お弁当などのお食事は座席で黙食です。よろしくお願いします。

2幕

ステージ上はSF大会の会場になっていました。フランシスとマーヴィンが出場する大会です。いろんなSFの仮装をした参加者がたくさん出てきます。マイケルは一番上手側。ちょ、主人公が一番端っこwいやこのシーンは全然いいんですけどね。マイケルもルーカスもちょっと宇宙服っぽい服装で踊っててかわいかったです。(このあたりで12.Opning Act2、13.We're Not Aloneかな?)フランシスとマーヴィンはふたりで作った飛行船に乗って(乗って?)登場します。

そしてSF大会、優勝者が発表されます。中央で祈るフランシスとマーヴィン。「優勝は…サマンサ・パウデン!」下手側にいたUFO型のコスチュームのヘルメットがとれ、中からサマンサが登場します。1回目に見たときはびっくりしたー!このUFOがアルミホイルで装飾されてて、ときどき出てきていたアルミホイルはこの伏線だったかー!とわかってびっくりしました。

驚くのはオタク4人組も一緒で(ホリーもいた)特にマーヴィンが「あんなキレイな人初めて見た!」と大興奮。今までレイアたちと一緒に行動してたサマンサが大会に優勝したことで自分の好きなものを正直にいえるようになる、とても清々しい表情のサマンサが素敵でした。

マイケルとホリーは連れ立ってルーカスに声をかけます。どこかに行こうって場所がちょっとよく覚えてなくてすみません。3人で一緒に行くお誘いだけど、ルーカスは遠慮して「ふたりで行きなよ。おれがいないほうが楽しいでしょ」ルーカス、気を遣って言うものの、やっぱり辛そうです。

後日の学校のコンピュータルームではマイケルとホリーが開発を進めています。マイケル「ねぇホリー、もう限界だよ~」ホリー「アーチに先を越されたらどうするの!」仕方なく右の端末に移動して送信テストをするマイケル。でもやっぱりうまくいきません。そこへフランシスとマーヴィンが入ってきて、木曜恒例のボウリングに誘いに来ます。開発に夢中なマイケルとホリーはお断り、かつ、フランシスも実は英語を教える約束があるのでNG。そこへルーカスもボウリングへいくためコンピュータルームに入ってきます。やはりマイケルとホリーは相手にしません。ルーカス「無視かよー」マイケル「僕たちいま忙しいんだ。ボウリングなんて子供じみた遊びもうやめたら?」…マイケル、それはちょっとひどいよ?という一言を投げかけます。ルーカス「こないだはカフェでずっと待ってたのに来なかった!」マイケル「それは謝っただろ!」ルーカス「映画にだって来なかった!ふたりが来る前にポップコーンのLサイズを買ってたのに、来ないからひとりで食べて吐いた、ガチで!そのうち、うちの犬もひとりで散歩いっちゃうようになるかもね!」ちょっとツボるマーヴィン。結局ルーカスは怒って部屋を出て行ってしまいます。マーヴィンが追いかけようとしても断って行ってしまいます。フランシスは予定があるので行ってしまい、残ったマーヴィンはどうしても我慢できなかったひとりで散歩する犬の話でツボりながら出ていきます。

ふたり残ったマイケルとホリー。ホリー「マイケルの言うとおり、たまには休憩も必要ね。続きは明日にしましょ」マイケル「やったー!やることは今日中に終わらせなきゃ!」後片付けをするふたり。そしてまたデバイスを置き忘れるマイケル。ホリー「大事なものだから金庫にしまって!」金庫を開けてデバイスをしまうホリーに、後ろから抱きつくマイケル!「君のことも僕の金庫にしまっておきたいよ」…個人的にはここめっちゃ胸キュンだったよ!!キスシーンより胸キュンだったよ!

15.Holly I'm The One/ホリー、俺と

マイケルとホリーがほんと仲良さげにふたりで話しながら歩いてたり座ってたり、めっちゃかわいいカップルなのに、ルーカスはとても切なく歌い上げます。告白する背中を押したけどあいつよりも俺のほうが幸せにできるのに、と、幸せそうな様子を見るからこそ余計辛い気持ちになってしまうルーカスの心情がすごく伝わってきました。(一方でラブラブカップルのマイケル・ホリーはちょうかわいかった)

ルーカスはそんな失恋の傷をエディたちに利用されてしまいます。ルーカスが書いている物語をアーチシステムの出版部に持ち込んで出版できるよう口利きをしてもらうかわりに、コンピュータルームの金庫の暗証番号を教えてしまうのです。

暗証番号を手に入れたエディたちはコンピュータルームにきて、デバイスを取り出したところにホリーが入ってきます。金庫に入れてあったはずのデバイスが取り出され、奪われていることに驚くホリー。エディから手を組むよう迫られます。ちなみにここ、ウェインからはじまるアドリブがあるんですが、毎回エディとヒューイがなかなか厳しい(笑)。ヒューイ「助けてほしいの?」ってきかれたり、エディ「ひとりでなんとかしてください」と突き放されたり(笑)。

16.Long Run/長い道のり

味方に付くよう迫られるホリーですが、エディたちがデバイスをもっていってしまい、人質ならぬ物質にとられているので、ほぼ選択の余地はない状態です。こんな方法はマイケルが許してくれないだろう、だけどこうすることで結果的にマイケルのためになるなら、と裏切る決意するホリーのこの曲、聞きながらめちゃくちゃホリーに感情移入してしまって泣いてしまいました。めっちゃこらえたけど。彼のためになるなら自分が犠牲になる、彼の悲しむ顔を想像するだけで辛い、とか、もう本当にそのとおりすぎて、つらい。。。ってなりながら見てました。

SF大会で優勝したサマンサの祝勝会が行われています。ヒューイ、ウェイン、レイア、エレインは複雑そうな表情でパーティの奥のほうにいる一方、マジックのような登場の仕方のサマンサとマーヴィンを中心にパーティは盛り上がります。そしてマーヴィンがキョドりながらも告白しそうなところを先にサマンサからキス!おおーっ!ってなったw島くんいいねー!

そこにホリーを探すマイケルが入ってきます。だけどなんとなくみんながマイケルの気を逸らすようなふるまいです。そこで会場にホリーも入ってきますが、普段は白眼鏡をかけてパンツスタイルなのに、この日は眼鏡なしで白地に黒水玉のワンピースを着てとてもかわいらしい恰好です。ますます他の皆がマイケルをホリーから遠ざけようとします。

そこにエディも登場し、ホリーの変貌ぶりに驚きます。エディ「かわいらしいじゃないか」ホリー「あなたが正しかったわ」考えを変えてエディの味方になるホリー。エディ「だけど俺をだましていないだろうな?テストをさせてもらう」といってエディはホリーにキスをします。(なんとなく距離感的にしてなさそうな気がしなくもなかった)しかも2回。これはマイケルも目の前で見てしまいます。「ホリーやめろ!」そこにはレイアもいて、エディに詰め寄りますが、エディはレイアに別れを告げて、ホリーと連れ立って出ていきます。ひとり会場のすみで座り込むマイケル。(18.Holly I'm The One/ホリー、僕と)ホリーに裏切られ悲しい気持ちが伝わってきます。19日のとき、涙こぼれた?一瞬きらっと光った気がしてびっくりしました。

アーキシステムの社内で開発を進めるホリー。マイケルがコピーできず残したデータを見ながらふたりで開発した部分に足りなかった(忘れていた)部分を補完しながらプログラムを組んでいきます。後ろで見ているエディはなかなか進まない様子に苛立ち、早く結果を出すようにいいます。ほぼ命令のような形で、どうにもいらっとさせる言い方なんですよね。

19.Sick/シック

エディに利用され、思うようにいかずエディに負けたくない、憎しみで力強く歌われます。

ヒューイとウェインがルーカスから預かったルーカスの本をゴミ箱に捨てたところにルーカスが登場します。アーチシステムの出版部に持って行ってもらったはずが何の連絡もないことを心配して尋ねますが、そこでルーカスの本がボロボロになってゴミ箱に入っていたのを知ってしまいます。本を出版できるなんてやはり嘘だったのです。

さらにマイケルにも金庫からデバイスがなくなっていることを問い詰められます。マイケル「どうして金庫にあったデバイスがなくなるんだ?!しばらく話しかけてこなかったよな?無関係とは思えないんだけど?!」ルーカス「たいへんなことをしてしまった…」エディたちに騙されていたことがわかったルーカスは自分のしてしまったことを後悔していました。マイケル「どうしてそんなことしたんだよ!」ルーカスを突き飛ばすマイケル。ここ私が見た3公演ともマイクぶつかったのかハウリングしてたので偶然じゃなくてそういう演技なのかと思ってました。ルーカス「おまえが俺を見捨てたからだよ!コンピュータだって俺が勧めたから始めたのに…。置いてきぼりにするから…」マイケル「出てけよ!」

Sick/シックはホリーだけでなく、レイア、ルーカス、マイケルが登場し、それぞれの悔しさ、憎しみ、負の感情があふれるシーンになっています。

ホリーは相変わらずアーチシステムのコンピュータルームにこもりきりで開発をしているのですが、なかなかメールの送受信が成功せず苦心しています。そこにエディがやってきてまた文句を言ってきます。早く結果を出すように急かされるものの、なかなかうまくいかない状況で、ホリーもいら立ちを隠せません。エディ「レイアは神出鬼没だからな。ショッピング、ショッピング!ショッピングに次ぐショッピング!その点お前は居場所が把握できる」ホリー「今のもう1回言って!」エディ「ショッピン…」ホリー「違う!」エディ「ショ」ホリー「それじゃない!」エディ「居場所は把握できる」ホリー「それよ!それだったのよ!」結果がでたことを察したエディ、すぐに翌日会見を開くことを決めます。

ホリーはコンピュータ通信に必要な、今まで欠けていた「アドレス」に気づき、マイケルにそれを伝えるため、一度ルーカスに電話で伝えます。仲がこじれてしまったホリーは直接マイケルに伝えるのは難しいので、ルーカスに伝言を頼みます。

学校のコンピュータルームにいるマイケルのもとをルーカスが訪ねます。もちろんマイケルはまだ怒ってるし、ルーカス「ホリーから電話が来たんだ!」マイケル「その名前も聞きたくない!」でも必死の説得で話をきいてもらうことに。ルーカスは金庫を開けて、中からホリーの手紙を取り出します。そこでようやくホリーの気持ちを知ったマイケル。そしてアドレスが必要なことを聞き、マイケルも一気にひらめいて成功の糸口をつかみます。明日の会見前に先にマイケルからメッセージを送ることでエディよりも先に成功させる算段をつけます。今までつまづいていたところが解決できてマイケルもテンションアップ。

そして翌日の会見がやってまいりました。エディがメインで話をして、ホリーが技術面を担当するので、2台の端末でメッセージの送信・受信の実地テストを行う準備をします。一方でマイケルとルーカスは会見開始2分前を狙ってメッセージを送信します。会見場では、ホリーが送信する準備の最中に
受信側の端末から受信を知らせる音が。エディ「まだ送っていないのになぜ?」エディたちが端末を見に行った隙にホリーは会見のマイクを奪い取り、エディを告発します。エディは脅迫によってマイケルが開発したデータを奪い自分が開発したように偽装したことを訴えられます。マイケルが送ったメッセージは無事に到達し、読み上げられます。「落ちこぼれはお前のほうだ マイケル・ドーク」ホリー「初めてのコンピュータメッセージを成功させたのはマイケル・ドークです!」訴えられたエディはどこかへ連行されていきます。そしてマイケルたちのコンピュータにはホリーからメッセージが!「愛してる マイケル・ドーク」

学校のコンピュータルームにはルーカスやフランシス・マーヴィンたちが集まっています。遠くにはルーカスの本をもったレイアがいて、反対側にいるルーカスのところへ後ろ側を大きく回って近づいていきます。ルーカスに話しかけるレイア。レイア「あなたの本を読んだわ。すごくおもしろかった。小説というより、映画みたいね」ルーカス「君のことはお姫様みたいだなって思ってたから、ひそかに『プリンセス・レイア』って呼んでいたんだ」レイア「素敵なニックネームね。あっちに行ってゆっくり話しましょ」ふたりで移動するレイアとルーカス。ルーカス「フォースとともにあれ~!」ルーカスにも春が来た?!ハッピーな結末にほっとしました。

マイケルとホリーもふたりでゆっくり話すことができました。会見でマイケルがコンピュータ通信を成功させたこと、ホリーのことも説明したことを報告。そして学校にはNASAからお誘いがきていることを伝えます。マイケル「なんていったの?」ホリー「マイケルが行くなら行くっていったわ」「ふたりでNASAで働いて、将来的に会社を作らない?」マイケル「それはどうかな」ホリー「私たちならできるわ!…ひとりになりたいならとめないけど」マイケル「もうひとりにはなりたくないよ」向かい合うふたり。2回目のキスシーンです。(これは確実にしてた)

フィナーレ

最後まで歌って踊って、ステージ上を駆け巡ってくるくる回って、めちゃくちゃかわいいマイケル瑞稀くんを見ることができました。ダンスの振り付けめっちゃしっかりあって、ずっと踊るマイケルとルーカスがかわいくて仕方なかったです。18日・19日のカテコの締めはアンサンブルチームだったので、お名前まではわからず…すみませんご本人のツイッター等でご確認ください。みんなでそろってずっこけたりしてたのが息ぴったりだった(マーヴィン聞いてないとか言ってた?)のが面白かったですね。アンコール、マイケルとルーカスは最後残ってお互いを紹介するんですけど、19日は一瞬マイケルが先にハケそうになって慌ててすぐ戻ってきてました(笑)。

瑞稀くんは歌が上手なのできっと綺麗な歌声をたくさん聞けるんだろうと思っていたのはもちろんですけど、他の出演者の皆さんも本当に上手くて、特に女性陣がみんなよかったですね。本髙くんの歌声しっかり聞いたの意外と初めてで、こんなに歌える人なんだってびっくりしました。めっちゃ多彩やん…!NORDの島くんは呼び出し先生タナカももちろん、やっぱりオフィスキュー所属の札幌の子って思うだけで親近感が強いので(笑)、島くんめっちゃがんばってる…!っていう謎の道民目線で見てしまう(笑)。

生バンドの演奏によるテンポのいい楽曲がたくさんあるので、瑞稀くんだけじゃなくて全体をみながらリズムにのって手拍子できると一体感が増していいと思います。1回目に見たときはどこがアドリブか判断つかなかったうえ、笑っていいのかどうなのかわからないシーンもけっこうあったんですけど、これから行く方は素直に笑ってもらえるといいのでは。

さて、レポはこれで終わりになります。新橋演舞場に行かれた方には少しでも舞台を思い出す参考になっていればうれしいですし、あえてネタバレ読みに来た大阪・広島・名古屋参加の方は、間違ってるところもあるよってことをご了承いただけると幸いです。

これからの残りの公演も無事に終わることを祈っています。ここまでお読みいただきありがとうございました!


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