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善悪の彼岸

岡本天明述「日月神示」より

悪の世が廻りて来た時には
悪の御用する身魂をつくりておかねば
善では動きとれんのざぞ
悪も元を正せば善であるぞ
その働きの御用が悪であるぞ
御苦労の御役であるから悪憎むでないぞ
憎むと善でなくなるぞ
天地にごりてくるぞ
世界一つになった時は
憎むこと先ずさらりと捨てねばならんのぞ
この道理、腹の底から判りて、ガッテンガッテンして下されよ

中矢伸一「日月神示」(1991)より引用

   ※

「日月神示(ひつきしんじ)」は、岡山出身の、画家であり神道研究家であった岡本天明(1897-1963)によって筆記(自動書記)された「神示」とされるもので、それは昭和19年6月10日、千葉県公津村(現 成田市)にある麻賀多神社を訪れた時に突如始まり、その後16年間にわたって続いたのである。数字や記号のようなもので書かれた暗号様のものであり、筆記した本人にも何が書かれているのか理解できなかったが、少しずつ解読が進められ、その作業が「ほぼ」完了したのは、天明の死後になってからであった。その中の一節をご紹介してみた。
この日月神示で特筆すべきは、今日のディープステートと言われる邪悪な人々の悪だくみ(石屋の仕組みと表現されている)が暴かれ、そしてそれがある時点で(九分九厘まで進んでから)一気に覆されるだろう、というような予言がなされている点である。
普通は、悪は抹殺されてそして善がやってくると考えがちだが、日月神示では、善も悪も包摂した上で、善も悪もない、本当の善の世界が到来するであろうことが指摘されている。このような思想は、日本以外のどこにも生れ得ない特別なものであるように思われる。
一厘のこと(最後の1%で完全に引っ繰り返るということ)のことは言わねばならず、言うてはならず、心と心で知らしたいなれど、心でとりて下されよ」という言葉もある。秘されたメッセージ、これが暗号として記されたのは、そのような事情のためであるのだろう。
日月神示は、精神世界の機密事項(トップシークレット)なのである。

日月神示の冒頭

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