昨日公開されたプリキュア映画の話(内容に言及してます)

雪の王国シャンティアの王女シャロンと、人魚の国の女王候補ローラ、少し立場の似た2人を中心としたお話

自分の国を滅ぼした飛来物(隕石?)の持つ物凄いパワーにより自分だけ歳もとらず生きながらえてしまう、なんならその飛来物のパワーにしがみついて一万何千年自国の幻と生きてしまう、王女シャロンというゲストキャラクターの背景というかドラマがとてもよかった。

これがとにかく最高。あとは読まなくてもいいです















自分は1年弱軟禁された事がきっかけでプリキュアを観るようになり今みたいな幼稚な活動を10年しているんですが、きっかけになった出来事自体は最悪で全く感謝はできるようなものではなく、でもその恩恵にあずかっているという点でちょっと気持ちがわかるような気になって観てました。かなり語弊がある言い方になってしまうかもしれませんが、プリキュアの敵がメンヘラという構図も、なんというか光を感じられてとても良いなと思った。

で、その王女シャロンが、生き続けてきた事の意味をかなり稚拙な手段による空虚な王位の継承、王国の復興に求めていた事がのちに明らかになるんですが、物語序盤に歌がきっかけで意気投合したローラ(人魚の国グランオーシャンは世襲制じゃないみたいです、それともみんな女王から生まれているんでしょうか)をはじめとしたプリキュア達の呼び掛け、戦いによって阻止され、シャンティアに伝わる歌をこれから歌い続けていく事で、かつてそういう国があった事を伝えていく約束をする。お互い女王になって国交を結びましょうという約束にも繋がるような言葉を受けてシャロンは自国を滅ぼした石とともに消えていくというお話でした。

歌がかなり重要な要素だったのに人員不足なんでしょうか、シャロンを前にして歌うプリキュア達のシーンが非常に単調で勿体なく感じた、歌は劇中とEDテーマで都合2回出てくるんですが、時系列を入れ替えて決着のシーンでの歌を一回飛ばし、そこまでを出番前のローラの回想として、舞台上での歌のシーン、シャロンに聴かせた歌のシーンをオーバーラップして出したら棒立ちの歌シーンも薄まって超よくない!?(アレンジの問題はあれど)とか考えながら帰路につきましたが、そういう構成には子供向けの映画ではしないものなのかもしれない

過去のプリキュアの客演?に関しては懐かしくてすごく良かったけど、お話にとっては足を引っ張っていて所謂「売りがネックになってる」商品のようになっている気もしました


とかくオタクは製作陣の意向ないし傾向を汲みたがり、すべての脚本家がそれぞれ1人1つのテーマで書いていると決めつけている節があり、その片鱗を見つけては「ほらね待ってました私わかっちゃってるんですよー!!」みたいなツイートやブログを書きがちなんですが、命ってなんなんでしょうね~、みたいな話でやたら光る(と勝手に思ってる)脚本家成田良美さんの7年ぶりになるプリキュア映画への登板に、前述の私わかっちゃってる人間さながらの気持ちで鑑賞、普段書かない感想まで書いてしまいました、あとで読んで恥ずかしくなりそう

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