2023オークス 予想

どうして桜花賞は予想記事を書かなかったかと言うと、正直面白くないと思ったから。
リバティアイランドが勝つだろうなと思っていたし、ペリファーニア単複を勝って応援していた。コナコーストは前走(チューリップ賞)では買っていたが、そこが権利取りのメイチと踏んでしまい本番では消していた。

レースは面白かった。
というより、リバティアイランドが面白くしてくれたという方が正しいか。

ほぼ内前残りで、ペリファーニアは喉がなければ2着か1着だったろう。リバティアイランドがまだ後方にいた直線で一瞬先頭に立った時は興奮した。
鮮やかにごぼう抜きしてみせたリバティアイランドは、一頭だけ古馬牡馬が混じっているような強さであった。

さて、そこからオークス。
なぜオークスの記事は書くのかというと、断然の1番人気に◎以外の印をつけたからだ。

記事なんてものは、書いて見せるからには何かしら誰かの常識の外側にある知識か考えを書くべきだろう。
いや自己満足で書いているのだから私の記事にその必要性はないのだが、しかし読まれようという気持ちが少しでもあるのなら、そうあるべきだ。
図らずともつけた印とオッズには差があったために、ペンを握ることにした。

ー*ー

前置きはここまでにして、予想印は以下。

◎18イングランドアイズ
○09コナコースト
▲05リバティアイランド
▲12ハーパー
△17シンリョクカ
△07ヒップホップソウル
☆10ソーダズリング
☆01ラヴェル
☆02ライトクオンタム

どうだろう。
現時点で◎イングランドアイズをはじめ、連下(△)までの6頭のうち2桁人気が2頭いる。
逆張りしたつもりは多少はあるが、大真面目に予想している。当たったらドヤ顔するし外れたら笑い飛ばしてダービーに切り替えるつもりだ。
それでは見解を書いていく。

ー*ー

◎18イングランドアイズ
まず血統派としては良血馬であることに触れなければならない。
母ヌーヴォレコルトはオークス馬。父Kingman(キングマンボではない)はマイラー。優れたスピードから日本への輸入も進められており、娘はもちろんながら息子としてもシュネルマイスターに種牡馬としての期待がかかっている。
このスピードはこの馬の中にも当然生きている。それを示す過去レースについては今さらここで語るつもりはないのだが。

強いのは分かるが本命にはできないと思う人が多いかもしれない。
それは馬場が前残りなことや大外なこと、何よりリバティアイランドがいることが原因なんだろうが、その3点全てを私はポジティブ要素として捉えてみた。

まずリバティアイランドは最後方から来ると思われているが、前走の作戦は陣営の思い通りではなく馬が追い切りの緩さゆえにボケていたからで、本来は中団追走のできる馬だ。
スロー濃厚な中で前残りの展開が予想される。そんな状況であれば、いくら距離不安があるとはいえ川田将雅は行きたがるこの馬を後ろに下げるだろうか。中団前めからの押し切りを図る可能性もあるのではないか。
この馬より速い上がりを出せると思っている騎手は1人もいないはず。となれば、勝つためにはリバティアイランドより前で競馬をしなければならない。まして今日は前残り。それなら穴を開けられるかもしれない。
そうした心理が交差する中で、2400の距離は牝馬には長いという現実が立ちはだかる。
まさかの前崩れになるんじゃないかというのが、今回の私の予想の根幹なのだ。
この馬は大外で出遅れがちだが、鞍上は大外一気も得意とする横山和生。その勝負強さは池添に並ぶものがあると思っている。
継続騎乗で最初から後ろになることが分かっている和生なら、周りに惑わされずにリズムを優先して末脚にかけた競馬をしてくれるだろう。
この馬がリバティアイランドをかわす。
そんな未来に私は夢を賭けてみたい。

○09コナコースト
大人の事情でサメカツから乗り替わりとなったので心理的には応援しにくい。
しかしサメカツは新馬戦しか勝っていないのも事実。特に桜花賞以前の2レースは騎乗次第で勝てたと思われるのも仕方ない。
レーンは全体的に仕掛けが早いと言われがちだが、猛烈に追えるところも相まって先行押し切りには強さを見せる。この馬との相性もきっと悪くない。

まぁ返し馬で初めて鞍上が跨るなんて話を聞いた時には勝てるわけないだろうと私も鼻で笑ったのだが、しかしこの前残りの馬場で仮に前が崩れたとしてもこの馬は残ると思っている。それはこの馬がハイスピードを長く保てるからだ。
というか、スピードの持続力はキタサン産駒の特徴であると思っている。

キタサン産駒は成熟するまで中山と阪神の成績が悪く好走は府中に偏っている。
それは坂で一度止まるからであり、中山で好走した馬は怪物イクイノックスとソールオリエンスだけ。イクイノックスは母父キングヘイローがリファール持ち。ソールオリエンスも母父モチベーター(タイトルホルダーの母父)や母母父父レインボウクエスト(アスクビクターモアの母父)などと持続型血統を母系にも持っている。
キタサン自身がリファールクロス持ちで持続型の種牡馬。母系にも持続型血統を持っている両馬だから中山でも走れているのだ(それでも多少減速はしている)。

話は戻してコナコーストだが、要するにキタサン産駒は府中では割り増しに考えたいというふうに思っている。
阪神でさえ2着だったのだからオークスなら……というのは自然の発想ではないか。
まぁ私はキタサン産駒の適性距離は2000と思っているのだが、そこはクラシックでスローなら何とかなるだろう。

▲05リバティアイランド
強い。
それしか書くことがない。
何もなければこの馬が勝つだろう。
それくらい強い。

▲12ハーパー
ルメールだから、この印。
これはもう本当に悔しい話なのだが、日本競馬ではルメールが乗るか乗らないかだけで全然違う現実がある。まして府中におけるルメールは中京の川田くらい無双する。

馬の話をしよう。
この馬にはトップスピードがない。距離が伸びて良さそうと友道調教師は言うが、全体距離ではなく直線が長い方がいいのではないだろうか。もちろん1600は短いと思うが、それでも2000くらいだろう。
というか私はダートの方が合うんじゃないかと思っている。このレベルの馬で簡単にダート挑戦とはならないかもしれないが、一度試してみてはしい。

高速馬場において有利に働く馬ではない。しかしそれを分かっているルメールは前から脚を伸ばす競馬を選択するだろう。前崩れが起きれば一緒に崩れていく可能性もある。しかし崩れそうだなと判断すれば下げるだろう。あるいは仕掛けを1番我慢できるのもルメールだろう。
いずれにしても、ルメールだからこの印だ。
そういや皐月賞でもファントムシーフで同じことを書いた。そしてファントムシーフは3着にきた。
今回もルメールだからという理由で馬券に来るのだろうか。

△17シンリョクカ
単純だ。
長い方がいいし、左回りの方が良いし、叩き2戦目の方がいい。
速い上がりを使えるし、長い脚を使える。

血統的な話をすれば、父サトダイ母父キンカメ。これはスタミナ×スピードのよくあるもの。
母母父のカーリアンが良い。産駒にはダービー馬フサイチコンコルドも出しており、2000以上の長めの距離で走らせるには頼もしい血統。ニジンスキーのスピードを発揮するのに府中2400は合っている。

△07ヒップホップソウル
キタサン産駒だから府中なら割増評価という話は既に書いた。
この馬はそこに加えて、ベゴニア賞が良い。
後のNHKマイルC勝ち馬シャンパンカラーが逃げるところを、番手追走から追い比べて惜しくも2着。しかし上がりも結果も0.1差と大きな差のない競馬はできている。

加えて前走フラワーCも不良の中山において雨×小型牝馬×中山とバフが多重にかかったミルコが乗っているエミューに惜しくも2着。勝ちに行った競馬で2着は評価できる。
何度も言うが中山でこれだけ走れるなら、府中ならどうか。

☆10ソーダズリング
武豊だから。
いや印をつけた時にはもっとちゃんとした理由があったはずなのだが忘れてしまった。

☆01ラヴェル
キタサン産駒で負けてるのは2走とも阪神。
府中実績があり、そこで速い上がりを使えている。
そして鞍上は最内の坂井。一発に期待しても良い。
血統的に言えば、姉ナミュールも身体減らしながらオークスは3着に走れている。この馬も体重とゲートという姉と同じ不安要素を抱えているが、少なくとも距離はいける。

☆02ライトクオンタム
ゲートを出るか出ないか。
出さえすれば、田辺なら先行してくれる。
東京内枠先行馬の田辺はめちゃくちゃに買える。
出遅れたら無理。
最初3秒の勝負でピンパーなのでこの印。

ー*ー

気持ちとしては、リバティアイランドに圧勝してほしい。
私は強い馬が強い競馬をするレースが好きだ。

あとはペリファーニアを応援している。
心の本命ペリファーニア。
モーリス産駒、エフフォーリアの妹、鞍上は武史。
モーリス好きでエフフォーリア好きで武史も好きな自分は当然この馬も好きなのだ。

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