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2023皐月賞 予想

まずはじめに軽く挨拶を。
これまで書いていた「凱旋門賞を見ての素人感想」や「ミッキーカプチーノの牝系を見ての素人感想」は削除しました。
のちのち振り返って自分のコメントの稚拙さに嫌気がさしたというのが1番の理由ですが、そうでなくても心機一転クラシックから始めたいなと。
それだけ、この世代は新馬戦からずっと追いかけてきました。POGも初めてやりました。こんなに本気で世代を最初から追いかけたのは初めてで、競馬の新しい楽しみ方に気付かされました。

今年の11月には25歳の誕生日と共に個人ブログを開設する予定です。(あくまで予定)
個人ブログ開設以降はそちらに書いていくつもりであり、今回の記事も開設後にはそちらに移行しようと考えています。
なお凱旋門賞については、いつかまた強い日本馬が出る時だとかに改めて書くことになると思います。


ー*ー

長い挨拶はこの辺にして、皐月賞の予想を。
先に結論だけ書いておきましょうか。

◎トップナイフ
○ソールオリエンス
▲1ベラジオオペラ
▲2シャザーン
△1ファントムシーフ
△2フリームファクシ
△3タスティエーラ
△4マイネルラウレア
☆1タッチウッド
☆2ホウオウビスケッツ

印つけすぎだろって感想はごもっとも。
多めにつけてますが、馬券的には上位4頭メインで買うつもりです。
では見解を印の順番に書いていきます。

ー*ー

◎トップナイフ
1番の魅力は陣営のコンビネーション。
皐月賞は仕上がり勝負。ここで勝負するために生産者は早く産まれさせようとしますし、ここで勝つために早くから重賞を勝って直行ローテで無理させずに仕上げようとします。
そんな中でこの馬は数を使ってきましたが、萩S以降は馬が変わっています。

父のデクラレーションオブウォーという馬はダンジグの系列で、欧州芝と米ダートの両方で結果を出した馬。高いスピードとキレが売りの種牡馬です。
母父のスピニングワールドはジャックルマロワ賞を連覇しているマイラー、ヌレイエフ産駒です。
ヌレイエフといえば日本競馬ではスピードが足りないと言われがちで実際サドラーと血統的に近いので間違ってはないんですが、スピードともタフさとも違う力強さがヌレイエフにはあり、個人的にはスピードの下限の高さがあると思います。トップスピードではなく基礎スピードが高いです。

この血統からしてトップナイフは馬場が渋ってもやれると思います。というかパンパンの良馬場で府中でやる方が苦手です。デクラレーションオブウォーのキレは日本の芝では見られず、野路菊Sみたいにヨーイドンだと置いていかれます。日本の芝ほど軽くなければ期待できると思います。

弥生賞での-10kgは想定より細ってしまったということなんでしょうが、中山2000mを経験できたこと、馬群に入れて内の細いとこを走らせて伸びたことなどは評価できると思います。
そこからしっかり持ち直しているでしょうし、そもそもレースをこなした方が気性的にリラックスする馬。
最終追い切りがあっさりとしているのは京都2歳Sの時もそうで、おそらくあの時と同じような仕上がりですね。要するに2歳時のホープフルにあたる究極仕上げはダービーにということなんですが、ここでも走れると思います。
内枠が荒れ気味なのもこの馬には向いていると思います。時計勝負にはやはりスピードが足りないですからね。そういうのはサンデー系とかがやっぱり強いですから。

本命にしておいてなんだよという感じですが、正直頭までいけるかは分からない。決め手に欠ける馬で、ジオグリフの時みたいに前を行く馬が坂で止まってくれたりするか、ホープフルみたいに展開が向けば。

書き忘れてましたが「展開が向かなかった」「かかってしまった」「出遅れてしまった」「包まれてしまった」というのは、繰り返します。
同じように「展開が向いた」から好走した馬は、その後のレースでも展開が向く可能性は大いにあります。
不利を受けるには受けるだけの、展開が向くには展開が向くだけの理由がありますからね。
人気薄の逃げ馬は忘れた頃にやってくるというのもそうです。マークが薄れたらまた出し抜けるということです。

○ソールオリエンス
対抗の印はめちゃくちゃ迷いました。
ただやはりスケール感はこの馬だと思います。
血統的にも馬体的にも、2000くらいがおそらくは1番良い。欲を言えば2000の府中(あとは京都?)が良いと思いますし、もし今年3歳馬が秋天で好走するなら皐月組だとこの馬でしょう。個人的にはヒシタイカンにも期待していますが。

母父モチベーターっていいですよね。まぁそもそも活躍してるのがメーヴェ産駒とスキア産駒くらいですが、タイトルホルダーのイメージがありますから。この馬も飛びは大きいですけど道悪いけると思いますよ。

能力が高いのは追い切りからも誰でも分かるところで、警戒されているペースと小回りですが。
まずペースに関しては走ってみないと分からないです。元も子もないようなことを言いますが、分からないことを分かった風に書いても当てずっぽうですからね。予想としては武史が内を狙うなら8〜10番手、外を狙うなら13〜15番手かなと。どっちにしろ苦しい位置からの競馬になる可能性は高いでしょうね。
小回りについて、武史は右にもたれる癖があると言ってましたよね。せっかく最内なので、もう埒を頼りながら内を突いてしまえばいいと思います。それか大外ぶん回すかどちらかで、そこは道中の位置次第。最近の武史のレースを見るに外に回しそうですが、内を回してみて欲しいです。ドゥラメンテするかもしれませんが……。

▲1ベラジオオペラ
強いです。
新馬戦と2走目のセントポーリア賞がどちらも素晴らしいパフォーマンスだったんですが、前走スプリングSではそれまでとは違う条件でも勝ち切る強さを見せました。
これでカナロア産駒、仕上がりはまだ先で、血統的にも2000は行けそうですし期待できます。

唯一残念なのは武史が乗らないことで、武史が乗ってれば迷いなく本命でした。
ただ前哨戦で武史勝利から田辺に乗り替わりといえばタイトルホルダー。奇しくもその時勝ったのは武史の乗る2番人気エフフォーリア、今回も武史は2番人気のソールオリエンスに乗ってます。
武史の馬でワンツーの再来、あると思いますよ。

前走の疲れが心配されて、実際1週間休んでますし追い切りも比較的軽め。
状態はパドックみないと分かりませんが(見ても分かりませんが)、それでも素質と操縦性は感じさせる馬で、中山の田辺ならいけると思います。特に前につけられそうな枠もいいですよね。馬場が乾いても重いままでもいけます。

▲2シャザーン
前走がかなり強かったですね。
カナロア産駒ですが身体を大きく見せていて、血統も母クイーンズリングに母父マンハッタンカフェと距離はこなせそう。

主観ですが、中距離で成功するカナロアというのはこういった柔らかさのある距離こなせる母馬との子だと思っています。アーモンドアイも母フサイチパンドラですからね。ちなみに母母父ヌレイエフ、母父サンデーでスピードを補強していればヌレイエフの強みは活きるんです。

話を戻してシャザーンですが、距離短縮のカナロアっていうのがいいですね。
皐月賞自体は距離延長の成績が良いんですが、それは前哨戦が1800だったりするからで、そもそも距離短縮してくる馬は追走できなかったりスピード足りないことが多いから。
この馬はそうではなく、むしろ2200はこなせるけれども長い方。実際レースでも出遅れたとはいえドスローを後ろからぶっこ抜く形。
凄くいい脚を持っているなという印象で、このオッズなら抑える価値があると思います。

鞍上の望来が正直中山だとうーんって感じではありますが、彼も成長はしていますし、追える騎手です。
若手上位騎手としてライバルの武史も坂井も初G1は世代戦。クラシックで存在感を示して欲しいものです。

ここからは流し気味の寸評で。

△1ファントムシーフ
もともと和田さんが惚れ込んでた馬ですが、福永に奪われ、福永引退でルメールに流れたと。
素質はある馬ですし私は新馬戦の頃から世代トップクラスと言い続けていますが、前走の共同通信杯が個人的には不満。
今年の共同通信杯は正直レベルが低かったと思っています。少なくともエフフォーリアやダノンベルーガの時のようなレースではなかった。
タッチウッドが強引に押し上げて序盤こそ流れたものの、中盤4F〜6Fでは12.4-12.8-12.4と一気に緩めていて、ここで後ろの馬が詰めなかったから前の2頭がそのまま残ったというレースでした。
本来ならダノンザタイガーが差しているレースですし、タスティエーラも鞍上がファントムシーフと逆なら差しています。だから共同通信杯の1,2着馬の評価を私は割り引いて考えています。
そもそも関東馬がずっと勝っているレースで関西馬がワンツー取ってしまう時点でね……。
まぁルメールだからという理由で共同通信杯を勝てたように、ここでもルメールだからという理由で馬券に来てしまうかもしれません。タッチウッドも武豊ですし。
馬の能力としてはそんなに差はないと思うので、オッズほどの旨味はないと思います。

血統的にこの馬も持続力が高いタイプで、キレ味を誇ると言うより長く使えるタイプです。エンジンかかるまでに時間がかかるのでベストな条件は稍重なり荒れた馬場の府中でしょうが、今回の皐月賞は馬場的には向きそうですね。
ポジション取れることも前にいけそうな枠も良いと思います。

△2フリームファクシ
能力はあると思います。
思うんですが、言うほどではないかと。
オープンファイアに粘っているのは凄いですしダノントルネードにもちぎってるのは強いですが、うーん。
レーンも右回りならめちゃくちゃ買える騎手で頼りになるんですけどね、どうにもこの馬が勝つイメージがわかなくて。
ソダシに追い切り先着してたのは、騎手が乗ってたことや坂路追いだったことを考えても素質を見せてると思います。
同時に、この馬は短めの馬なんだろうなという感想も持ちました。いわゆる1800ベストで1600も2000もこなせるがワンパンチ足りないタイプというか。
仮に騎手がレーンじゃなくて酒井なら印はもっと下げてます。というか切ってるかな。
レーンだからこの印。能力的には飛ぶと思ってます。

△3タスティエーラ
松山は外枠なら信頼できると思います。
弥生賞と同じように外を回してくるでしょう。
全然伸びなくて6着、十分あると思います。
ただ上に書いたように共同通信杯は騎手だけの差だと思いますし、そこから予定になかった選択ながらも弥生賞に出て勝ってるわけで、即消しとはいかないですよね。
直前になって追い切りでブリンカーつけて暴走させたり、何をやりたいのかよく分からない感じはあります。それでもあれだけ走れるのは素質が高いということも言えます。順調ではないということは確実ですね。
なお堀厩舎の世代1番手はヒシタイカン。覚えておいてください。青葉賞を走るヒシタイカン。モーリス後継筆頭候補です。

△4マイネルラウレア
まず無敗馬と連勝中の上がり馬は買うというのが私の中での決まり事です。
G1で馬場の渋った追い込みの戸崎なんて皐月賞で買える要素あるのかって感じですが、ロマン砲です。
鬼脚で大外突っ込んできて欲しいな。
本気で勝ちに行くなら、いけるならホープフルのミッキーカプチーノのように前につけたいところ。
ミッキーカプチーノ、皐月賞本命予定だったんですけどね……。

☆1タッチウッド
血統的にはめちゃくちゃ推せます。
父ドゥラメンテはクラシックに強い日本競馬の結晶ですし、兄にAJCC勝ってるノースブリッジもいますしね。
ただ気性がどうしてもネックで、これまた主観ですが武豊って気性難の馬に乗り替わった時は一回負けてるイメージがあるんですよね。いきなり乗り替わりで結果を出すイメージはないです。
悪くない走りをするとは思いますし素質の高さは見せるでしょうが、頭はどうかなと。
負けて強しの4着とかだと助かります。正直この人気で買いたいとは思わないので……。

☆2ホウオウビスケッツ
長いです。
2000は長いです。
長いこと以外は買えます。
ただ、長いのでこの印です。
勝ったら素直におめでとうします。

ー*ー

騎手としては横山家と望来を、馬としてはトップナイフとソールオリエンスとベラジオオペラを応援しています。
特にトップナイフは種牡馬入りして欲しいなと思っていますから。デクラレーションオブウォーって良い種牡馬ですよね。
書き忘れてましたけど牝系は母母母があのテイエムオペラオーの母にあたります。
私オペ好きなんですよ。
トップナイフにも覇王譲りの根性を見せて欲しいです。

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