空飛ぶガラクタで武装する欧米❓/Dulles N. Manpyo

2023.06.28

「サックスのショーウィンドウに飾られているから価値がある。

これがグッドウィルに飾られていたら、単なるガラクタだ。

それがF35を表徴とする我がU.S.、西側の軍事力というものだ。

『 #空飛ぶガラクタ 』と現場から酷評されるこの戦斗機は飾られている分役に立つ。

なにしろ戦争には使えない。高額すぎ、構造的欠陥の塊であるからだ。

我がU.S.、西側、盟邦諸国は、このような #戦争で使えない兵器 で今や占められてしまった。

エンジンそのものが欠陥であるとは誰も口に出してはいけない。

だから説明を省略しエンジンの更新と言い出している。

現行エンジンを改修するか、まったく新しいエンジンを開発するか……

だが双方につき疑義を呈する者はごく少数である。

それでもこの欠陥エンジンに代わる新型エンジン開発は、どう見ても事情が許さず、その必要を説くこと自体が推進派にとっても憚れ選択肢から除かれた。

開発費に約100億ドル、完全に新しい生産施設を必要とすること。

海軍、海兵隊が新型エンジンの運用に疑念があると反対であること。

提供している盟邦のコスト増大……

しかもこれだけの巨額を投じても、エンジン寿命がよくて30年が限界であることも大きかった。

従って現行エンジンの改修という泥沼一択となってしまうに到り、構造的欠陥車を巡る堂々巡りと同じ格好になる。

そしてグラハムらの #戦争の犬 たちが、新型エンジン狂奔し出した。

構造的欠陥は矯正することは不可能であるとの真理を認められない連中のいつもの自家撞着と国家への背任行為として」



「私たちはいかなる真実に召喚されているか?

私たちは世界戦争の可能性が大幅に低くなった時間を送ることになった。

それが意味したことは、人類の運命も、個人のそれも分割可能になったことだった。

現在未だ状況の解らぬ者は、この分割可能になった惰性の上で、その惰性に従順であり、求め続けている。

それらはあらゆる価値観や不文律を押しのけ続ける欲動の開放によってである。

だが、どうか。もう始まっていることは世界戦争の可能性への再来と運命が分割不可能になっていく進行上である。

つまりどういうことか。全員が本人へ、当事者へ連行され始めているということである」


「私たちU.S.の現況の起因をたどるならヴェトナムになるだろう。

精確には〔ヴェトナム後〕になるだろう。そこには掻き消されたヴェトナム後があった。

掻き消したのは軍産複合体ではなかった。軍部でもなかった。

事実はニュー・エイジャーたちとその放埓な逃避が消した。危機感を抱いた私たちもそれどころではなくなっていた。

この事実を誰も認めようとはしない。

それはこんにちの我がU.S.の占拠者たち、そればかりではない多数の無自覚群が、正当としそれを前提にして生きているのであり、脛の傷が見えないからである。

発現されてくる発想一つ、一つが、こんにちの我がU.S.の難局を成している。

例えばRMAがそうだろう。軍事的優位を圧倒とするため、自らの被害の考慮を必要としない軍事技術と能力、そして無制限の介入の追求。

だがどうだったろう。その軍事的優位の圧倒とは、弱小国に対する一方的な圧倒であり、まったく自らの被害を考慮しないで済む技術とは、超大国を相手にするものではまったくなかったのである。

そのような技術、能力を圧倒的優位と呼べるものではない。

つまり強いものには役に立たないかも察れない優位であることを分別できなかった。

そのような分別はヴェトナム後に特樹されていなければならなかった。

慢心である。それは取り返しのつかない慢心だったかも察れない。

事変は、遺骸の口に封じられた玉石。決してその玉石に手を触れては決してならないと厳命されていた警告を破った古人のようである」



「繰り返すが、西側は戦争に使用することができない〝最新鋭〟〝高性能〟の兵器によって固められ、固め続けることで戦争が防げるという昨日までの常識、観念を続けようとしている。

だが事変はこの常識を非常識に、まかり間違えるなら浮世離れした妄想の世界に西側自身が逃避しかねない今を現出させた。

我がU.S.の兵器で武装している列国は、戦争に使えない高級玩具を揃えているに過ぎず、丸裸であるかも察れない事実に向き合えることができるだろうか。

現に昨日そして今日になって、一部のメーカー周縁から、我がU.S.の兵器、武器は実戦に使えないのではあるまいか⁈との自問が提起された。

そしてこの提起にはまだ足りない一条がある。

それは国防事業を市場の手に委ねることによる、自己増殖化とその必然の国家の人質化である」

(了)

引用元

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