ピエロのおねだり/Dulles N Manpyo著

Aug 08 2022
@iDilles

ピエロのおねだり
彼はすぐに消去されるでしょう

映像に訴える凡ゆるものは賞味期限は果敢ない。その人物もその登場人物もである。特に三文役者が出張り放ちとなれば尚更のことだ。だから優れた役者は成る可く自分を隠す。

昨日はほとほと飽きられた三文役者がテレビジョンに出張り放ちで文句を終夜言いたい放題だったらしい。

先週七日のあいだ、情勢は動いていた。あのリトル・イタリーの雌豚は大統領教書テクストを衆目の中で引き千切る程度のものだからその行いは箸にも棒にも掛からない論外だが欧州情勢の方が動きとすれば留意されるにじゅうぶんだった。

それは東スラブ事変を奇貨に欧州内部に封印されていた加盟各国の思惑が表面化し、特にその主導権を巡ってこれまでその主力であった独に波がはっきり挑戦する姿勢を明確にしたことによって既に関心と火薬庫は欧盟自身に移った感がある。

ウクライナどころではないという状況が生まれてい、これを放置すると取り返しのつかない方向へ動き出してしまうことから、却却キエフは適当にあしらっておけば構い意識が諸課題を掻き分けて出てくる。

それに三文役者ー誤解した乞食の道化が苛立ち一晩中喋っていたのだった。確かに、独波の剥き出しとなった対抗意識一つ取ってみても、欧盟の統合諸力は瓦解し始めている。

欧盟がキエフに約束した80億ユーロは振り込まれなかった。約束した武器も届いていない。乞食の道化は武器が届かなければ反抗作戦は延期せざるを得ないと怒声している。

外国からの振込、兵器供給がなければ反抗云々より、国家が保てない状況によくも恥辱なく出演し続けることができるように、乞食の道化は政治家ではない、芸人なのである。

欧盟は人為的に振込を遅らせていると道化は言う。確かにそうだろう、穴の空いたバケツは内でも外でも漏れるものだ。漏れるバケツに水入れをする人の態度とおなじだ。

「毎日毎日、様々なかたちで、年金生活者、教員、その他予算からの給付に依存している人びとを、彼らの優柔不断、官僚主義の仕事の人質にしてはならない」と道化は説教した。この道化の舌打ちを読めば誰もが唖然を通り越す。

これまでの歴史の中で、いかなるくにであれ、自国市民の生活費を他国に要求した国家があったか。私の記憶ではザイールのモブツ・セセ・セコかボカサくらいしかおもいつかない。

だがこれら二人も自国の人間を食わせるために援助を要求していない。国家間の援助として要求し、着服していたのであり、具体的職種を挙げてカネを出せという、国家のトップは呆れかえるばかりだ。こういう発想をすること自体が着服横領している傍証でもある。

つまり、振り込まれるカネが具体的であるから、あれにもこれにも必要だとボロを出す。下もやっているのだろう。

本来為政者は援助されるカネの具体的配分など財政当局が料るものだから、言及する必要もない。子供が参考書を買うと言って具体的参考書名を挙げては、小遣いにする弁の次元である。

私はこの書き起こしを読んだが、ここまで云うようになると後がない。彼ではカネを騙しとれないと、ファミリーの頭目たちは既に判じているだろうと私は感じた。

私が頭目だったらば、どうやって殺し、後釜は誰にすれば手打ちできるかを考え、他のファミリーを集める。

記したように、欧盟はこの五月に、年末までのキエフに対する融資を発表した。そのうち10億ユーロを振り込んでいる。この木曜に残り80億について一部を融資、もう一部は助成金とし、九月まではまだ送金できない旨を発表した。

この融資決定から三ヶ月間に事情が変わったからだ。その理由は明かされてない。だがこの振り込みが欧盟機関ではなく、有力な加盟国の決済が得られないことであることは薄々わかっている。イゴール・ゾフクーバが痺れを切らし、口を滑らせてしまった。ドイツという名を。

これは決して出してはならないと国名だった。実際、欧盟の経済・財政機関を統べているのもドイツであり、その采配もドイツであるからだ。然もドイツは、キエフという穴の空いたバケツをこの三ヶ月はっきりと認識している。

キエフの政治ゴロたちは、正常な政治の感覚がなく、方向もわからない。自分の主人に対して口ごたえをする子供に同じだ。米欧がウクライナについていい加減飽き倦きしていることがわかっていない。しかもカネを引き出すヒモであることを気づかれている。

この政府を名乗る者らが、不真面目で、一貫性がどこにもなく、ただせしめることと血に飢えているだけの存在だと見ている。その日暮らしの詐欺師でも、事実はロシア前線軍に面し戦火を交えている。他に代わるものがいない。ゆえにこの有害なこの惰性を維持する以外にない。(→「地獄の門」へ続く)

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