BRICS 参加国20ヶ国に迫る／The Cradle
2023.04.27
【アラブ5カ国とイラン、BRICSへの参加準備が整った19カ国に】
- グローバル・サウス諸国が貿易のために米ドルを捨て続ける中、
BRICSの関係者は、同ブロックが新しい通貨の開発に取り組んでいる
ことを明らかにした。-
サウジアラビア、UAE、アルジェリア、エジプト、バーレーン、イランは、南アフリカでの年次サミット開催を控えたBRICSグループへの参加を正式に要請している。
ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカからなる新興市場圏に、合計19カ国が参加を表明していると、南アフリカ大使のアニル・スークラル氏は語る。
「議論されるのは、BRICSの拡大とその方法である。南アフリカ政府関係者は今週初め、ブルームバーグに対し、「毎日、参加申し込みがある」と語った。
BRICSは、6月第1週にケープタウンで年次サミットを開催する。加盟5カ国すべての外相が出席を表明している。
今月初め、ブルームバーグは、BRICSが経済成長の期待値で米国主導のG7諸国をまもなく上回る見込みであることを明らかにした。
その分析によると、2020年の世界経済成長率はG7とBRICSがそれぞれ同等に寄与していたが、欧米主導のブロックのパフォーマンスは最近低下している。
2028年には、
G7が世界経済に占める割合は27.8%にとどまり、BRICSは35%になると予想
されている。
ロシア下院のアレクサンドル・ババコフ副議長が、BRICSが「新通貨」の開発に取り組んでおり、同組織の次期サミットで発表される予定であることを明らかにした数週間後に、今回の試算が発表された。
BRICS加盟国は、世界の人口の40％以上、世界のGDPの約4分の1を占めている。
グローバル・サウス諸国がこのブロックに参加することに関心を示しているのは、ますます多くの政府が米ドルから遠ざかっている時である。
米国連邦準備制度理事会（FED）が規制する金利の上昇や、金融制裁を通じたドルの武器化により、ドル建て経済にとってグリーンバックはより信頼性の低いものになっている。
また、ウクライナ侵攻によるロシアのエネルギー市場に対する制裁や、米国によるノルドストリーム・パイプラインの妨害行為により、西側（特に欧州）はエネルギー危機の深刻化に直面している。
（了）
引用元
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