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パレスチナ、「人種差別的」発言でEU職員に抗議/The Cradle
2023.04.27
イスラエル建国75周年記念講演での発言について、欧州委員会のウルスラ・フォン・デア・ライエン委員長に謝罪を求めた。
パレスチナ自治政府(PA)は4月27日、欧州委員会のウルスラ・フォン・デア・ライエン委員長が前日に行った演説で、イスラエル国家の成立が「砂漠に花を咲かせた」と述べたことを強く非難する声明を発表した。
声明の中で、パレスチナはフォン・デル・ライエンの発言を、1948年のパレスチナの「抹殺」と民族浄化を連想させる「人種差別的な表現」と言及した。
「パレスチナ国は、このようなプロパガンダ的な言説は、パレスチナ人を非人間的で消し去り、その豊かな歴史と文明を改ざんするものであると断言する。同様に、このような言説は、ナクバの継続的かつ人種差別的な否定を永続させ、イスラエルの違法な占領とアパルトヘイト体制を白日の下にさらします」
とパレスチナ声明は述べている。
「それはまた、このような人種差別的なパレスチナ人の抹殺を是としない欧州市民に対する裏切りでもある。ウルスラ・フォン・デア・ライエン大統領は、彼らとパレスチナの人々に謝罪する義務がある」
と声明は付け加えている。
EUの高官が人種差別的な発言で非難を浴びたのは、この半年で2回目。
昨年10月には、EUの外交政策責任者であるジョゼップ・ボレルが、ヨーロッパを「庭」、それ以外の国を「ジャングル」とする演説を行った。
「砂漠に花を咲かせる」という言葉は、イスラエルを支持する人々がよく使う言葉である。
パレスチナ人は、このような用語の使用は、自分たちの文化や歴史、特に自分たちの土地の民族浄化を否定するものであると考え、長い間非難してきた。
また、イスラエルが長年主張してきた「イスラエルが成立した当時、パレスチナの土地には誰も住んでいなかった」という主張も助長している。
このような表現は、イスラエルの現政権のメンバー、例えば最近演説でパレスチナ人の存在を否定したベザレル・スモトリッチ財務大臣によって強化されてきた。
今年のイスラエルの建国記念日は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の司法改革案の結果、イスラエル人の内部抗争がかつてないほど顕著になっているときにやってきた。
また、イスラエルがガザ、レバノン、シリアを含む複数の戦線で抵抗勢力による重大な安全保障上の脅威に直面しているときでもある。
占領下のパレスチナ地域そのもの、具体的にはヨルダン川西岸地区では、占領に対する武装抵抗が爆発的に広がっている。
イスラエルによる継続的な暴力に対抗して、武装作戦や抵抗攻撃が最近急増している。
イスラエルは建国75周年を迎えたが、最近の世論調査では、イスラエル国民の過半数が自分たちの住む国家の将来に不安を感じていることが明らかになるなど、国民は自分たちの置かれている状況に深刻な不安を抱えながら取り組んでいる。
昨年、イスラエルの元将軍で首相のエフード・バラクは、ヘブライ語メディアとのインタビューで、イスラエルは8年目までに消滅する可能性があると述べた。
この考え方は、イスラエル人の間では「8年目の呪い」と呼ばれている。
(了)
引用元
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