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アラブ連盟、ヒズボラの「テロリスト」指定を解除

【アラブ連盟、ヒズボラの「テロリスト」指定を解除】

- ヒズボラとアラブ連盟は最近、10年以上ぶりに接触したと報じられている -

News Desk
2024.06.30

(Photo credit: AP/Hussein Malla)


#アラブ連盟 の事務次長は6月29日、同連盟がレバノンの抵抗組織ヒズボラのテロ組織指定を取り消したと発表した。

アラブ連盟のこれまでの決定では、#ヒズボラ はテロ組織に指定されており、この指定は決議に反映され、これらの決定に基づく通信の断絶につながった。

と、エジプトのアル・カヘラ・ニュースチャンネルで生中継された声明でホサム・ザキ氏は述べた。

連盟の加盟国は、ヒズボラを #テロ組織 とするレッテルはもはや用いるべきではないことに合意した。

と同氏は付け加えた。

ヒズボラのテロ組織としての指定はもはや適用されない。

アラブ連盟はテロリストのリストを管理しておらず、そのような形で積極的に団体を指定しようとはしていない。


とザキ氏は続けた。

レバノンの新聞Al-Akhbarは金曜日、ザキ氏がベイルートを訪問し、ヒズボラの議会派閥の代表であるムハンマド・ラアド氏と会談したと報じた。これは同連盟と #レバノン抵抗勢力 との10年以上ぶりの接触となる。

アラブ連盟は6月28日の声明で、ザキ氏は他のレバノン当局者らと会談し、同国南部国境の緊張緩和やレバノン大統領の空白について話し合ったと述べた。

アラブ連盟は2016年3月、GCC諸国がヒズボラをテロ組織に指定した直後にヒズボラをテロ組織に指定した。

※ GCC : 湾岸協力評議会
君主制下にあるアラブ湾岸 6 カ国がメンバー(サウジアラビアを筆頭に、バーレーン、クウェート、オマーン、カタール、アラブ首長国連邦)

その際、アラブ連盟はヒズボラに対し、「過激主義と宗派主義を助長することをやめ、各国の内政に干渉することを控え、地域におけるテロリズムとテロリストへのいかなる支援も差し控えること」を求めた。

この決定は、レバノンとその安全保障にとっても重大な脅威となっていた過激派組織と戦う政府軍を支援するため、ヒズボラがシリア戦争に参戦してから3年後に下された。

ヒズボラがシリア紛争に参戦してから数年間、西側諸国や湾岸諸国のメディアを中心に、ヒズボラに対する大規模なプロパガンダキャンペーンが展開された。

ザキ氏の発表は、ヒズボラがガザ地区のパレスチナ抵抗勢力を支援するため、イスラエル国境地帯に対して毎日作戦を開始している中で行われた。

攻撃により40以上の入植地が空になり、イスラエル北部全域の経済、ビジネス、教育、日常生活が壊滅した。

テルアビブは最近、ヒズボラの作戦をめぐってレバノンに対する脅迫を強め、南レバノンに対するすでに残忍な空爆作戦をより大規模な作戦に拡大する戦闘計画が承認されたと述べた。

ヒズボラはガザでの戦争が終わるまで作戦を止めないと誓っており、イスラエルがレバノンに対してより大規模な戦争を仕掛けるなら「制限、規則、制約なしに」戦うと述べた。

イスラエルのヨアヴ・ギャラント国防相は今週、イスラエルは「戦争を望んでいるわけではない」とし、外交的解決が「望ましい」と述べた。

(了)

引用元

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