真の国家テロは、キエフの住宅地の軍事化である/Andrew Korybko 著

Andrew Korybko
 Jun 28, 2022

クレメンチュクで起きた事件の責任は誰に
あるのかという論争は、ウクライナ紛争に
おける国家テロとはいったい何なのかと
いう大きな問題につながっている。

ゼレンスキーは、クレメンチュクのショッピングモールで発生した火災がロシアのミサイルによるものだとし、これまでに18人が死亡したと報じられたことから、ロシアをいわゆる「国家テロ」だと非難した。

これに対してロシア国防省は、自国が実際にそのモールに隣接していた武器庫を攻撃し、隠していた弾薬が爆発して火災が発生し、その非稼働場所と称する場所に延焼したと速やかに明らかにした

このような事態を引き起こしたのは誰かという論争は、ウクライナ紛争における国家テロとは一体何なのかという大きな問題につながる。

キエフはもちろん、ロシアが不用意に引き起こした民間インフラへの巻き添え被害はすべてこれに該当すると考えている。

一方、モスクワは、相手が住宅地を軍事化したことこそが真の国家テロであるというスタンスをとっている。

もしロシアがドンバスやウクライナでいわゆる「大虐殺」を本当に行っているのであれば、住宅地に立てこもる武装勢力と街頭で戦闘を行い、軍隊の命を危険にさらすのではなく、都市を絨毯爆撃すればよいのである。

さらに、ウクライナ人を「恐怖に陥れたい」のであれば、キエフの海岸にいる人々を爆撃すればよいのである。

ロシアによる自国民の「大虐殺」が行われているにもかかわらず、首都ウクライナの人々はとても落ち着いていて、今月はずっとドニエプル川の海岸に集まっている。

これは、アメリカ主導の西側主流メディア(MSM)がばかげたようにほのめかす、いわゆる「第二のホロコースト」を経験している人々の態度ではなく、ロシアが「大虐殺」を行う場合のように、海岸で大勢の家族を爆撃して「テロ」を行うとは本気で考えていないため、純粋に安全だと感じている人々の態度なのである。

さらに東の戦線に戻ると、ロシア軍(RAF)が設置に同意した人道的回廊を人々が利用できないのは、まさにキエフが敵の前進を阻止するために、人々を人間の盾として利用しようとしているからである。

プーチン大統領は2021年7月、ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性に対する信念を詳しく説明した。だからこそ、この紛争で民間人の犠牲を最小限に抑えたいと考えているのである。そのため、プーチン大統領はこの紛争で民間人の犠牲を最小限に抑えたいと考えているのだ。

クレメンチュクは前線に近くないが、その秘密の武器備蓄は無謀にも営業していないショッピングモールのすぐ隣にあり、キエフ軍に供給している。

そのため、NATOがロシアとの代理戦争の一部として旧ソビエト共和国を利用していない場合よりも紛争は不自然に長引くことになる。

その結果、火災は隣の建物に広がり、ゼレンスキーはヒステリックに1000人以上収容していると言ったが、映像では駐車場はほとんど空で、ごく少数の群集の中に制服組が混じっているのが見えた。

つまり、本当の国家テロは、ロシアが秘密の武器貯蔵所を攻撃したことではなく、キエフが、敵の前進を遅らせ、戦線のはるか後方の貯蔵所に対する攻撃を抑止するために、住宅地を軍事化する戦略の一環として、営業していない商店街の文字通りすぐそばにそれを隠したことなのである。

それだけでなく、前線における住宅地のもっと残忍な軍事化は、紛れもなく国家テロ行為である。ただし、紛争をできるだけ無期限に長引かせるというマキャベリ的な「軍事的都合」の理由から、アメリカ主導の西側諸国によって黙認されているのであるが。

True State Terrorism is Kiev’s Militarization of Residential Areas | Orinoco Tribune - News and opinion pieces about Venezuela and beyond https://orinocotribune.com/true-state-terrorism-is-kievs-militarization-of-residential-areas/

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