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米国、イエメンでの「和平努力を妨害」/The Cradle

米国、イエメンでの「和平努力を妨害」:アンサラーラ】

アンサラーラ-サウジアラビア和平交渉が双方から肯定的に受け止められ、900人の捕虜の交換に至っている中での非難である。

2023.04.21

アンサララ最高政治評議会議長のマフディ・アル・マシャット氏。(写真出典:REUTERS/Khaled Abdullah)


スプートニク・アラビアが20日に報じたところによると、抵抗運動アンサラルが結成した最高政治評議会のトップ、マフディ・アル・マシャトは、アメリカがサウジ主導のアラブ連合国に圧力をかけてイエメンの平和努力を妨げていると非難した。

イード・アル・フィトルの際の演説で、アル・マシャットは、

オマーンの仲介でサウジ側と交渉した際、我々は自由と独立を求める国民の正当な権利と、(サウジ主導のアラブ連合による)侵略を止め、封鎖を解除させ、我々の主権財産から給与を放出させる権利を堅持した。

と述べている。さらにマシャットは、

米国は平和の努力を妨害しようとし、人道的な問題の解決を望んでいない

と付け加えた。

アメリカの圧力に屈することは、リヤドや地域の利益にはならない。

米国の圧力や努力に屈することは、侵略国の犠牲となり、破壊と不安定をもたらすことになる

と述べた。

また、マシャットは、4月19日に大暴れして死亡した犠牲者の悲劇は、「イエメンへの侵略と残忍な封鎖の影響を示す鮮明な証人」であると述べた。

サヌアでは、バブ・アル・イェメン地区の学校に数百人が押し寄せ、少なくとも78人が圧死した。

ラマダンの最終日に配られる10ドル程度の義援金を受け取ることを期待していた。

アンサラーラ-サウジ和平交渉は、4月8日、サウジとオマーンの公式代表団が6日間の日程でサヌアに到着し、始まった。

訪問終了後、サウジ外務省は、代表団が

サヌアで一連の会合を行い、人道的状況、すべての囚人の解放、停戦、イエメンの包括的政治解決に関する詳細な議論を目撃し、楽観的かつ前向きな雰囲気の中で透明性を高めた。

と発表した。さらに、

「さらなる議論の必要性を考慮し、これらの会合はできるだけ早く完了し、イエメンの全当事者に受け入れられる包括的かつ持続可能な政治的解決につながるだろう。」

と付け加えている。

アンサラーラは今回の会談を「真剣かつ前向き」と評し、「未解決の問題についての調査を後日完了することを希望して、いくつかの問題で進展があった。」と強調した。

会談の一環として、両者は約900人の囚人を交換した。

イード・アル・フィトルの休暇後に、まだ解決していないより大きな問題を話し合うために、もう1回会談が予定されている。


今回の協議は、2014年9月にアンサラーラがサヌアを含むイエメン中部・北部のほとんどの総督府を占領したことを受け、2015年に始まった戦争の終結を目指すものだ。

これに対し、サウジアラビアを中心とするアラブ連合は、米国と英国の支援を受け、イエメン軍を支援する軍事作戦を開始し、同グループの支配からこれらの地域を回復した。

2021年末までに、イエメンでの戦争とそれに伴うサウジアラビア・UAEの封鎖により、約37万7000人が死亡し、世界最大の人道危機が発生した。

(了)

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