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シリアとロシア、大統領会談で関係の「新局面」を切り開く/The Cradle

2023.03.16

シリアの政治的・人道的状況やウクライナ戦争など、さまざまな問題を中心に会談が行われた。

シリアのアサド大統領は、3月15日、ロシアのプーチン大統領と会談した。アサド大統領は、先月の地震でシリアが壊滅的な被害を受けた後、西アジア以外の地域を初めて訪問し、前日にロシアに到着した。

シリアの大規模な閣僚級代表団を率いるアサドは、3月14日にモスクワのブヌコボ国際空港で、ロシアのミハイル・ボグダノフ外務次官や、シリアのバシャール・アル・ジャファリ特使ら高官たちに迎えられた。

今回の訪問では、ロシアとシリアの協力関係の強化、シリアの政治的・人道的状況、ウクライナ戦争など、さまざまな側面から両大統領の間で話し合いが行われた。

アサド大統領は会談の中で、ロシアとシリアの関係において「新しい段階への道を開くだろう」とプーチン大統領に語った。

シリア大統領は、地震に対するロシアの迅速な対応と、震災後の対応におけるシリアへの支援に感謝の意を表明した。

プーチンは「我々は忠実な友人として、シリアの人々の苦しみを軽減するための支援を行っている」と述べた。

アサドはまた、プーチンが「テロとの戦いにおいて」シリアとともに確固たる姿勢をとっていること、2015年に始まったシリア戦争にロシアが軍事介入し、シリアが過激派組織から国内の大部分を奪還することに貢献したことに感謝した。

また、シリア大統領は、自国におけるロシアの軍事的プレゼンスの拡大を歓迎した。

「ロシアが彼らの数を増やしたいという願望があるなら、それは技術的または物流的な問題だ...我々はシリアにおけるロシアのプレゼンスを拡大することは良いことだと思う」とアサドはロシアメディアとのインタビューで語ったと引用されている。

会談では、トルコとシリアの関係についても言及された。アンカラとダマスカスの関係正常化に向けたロシア主催の取り組みを進めるため、3月16日にシリア、トルコ、ロシア、イランの4カ国外務副大臣の会談が予定されている。

ダマスカスは、この協議の継続は、トルコがシリアでの占領を終わらせる意思を持つかどうかにかかっていると繰り返し断言している。

ロシア大統領報道官によると、アサドとプーチンの会談では、この点について「シリアの主権と領土保全の絶対的優先順位」が強調されたという。

アサドのロシア訪問は、ウクライナ戦争開始後、初めてである。

アサド大統領はロシアのスプートニクとのインタビューで、ウクライナ戦争におけるダマスカスのモスクワとの姿勢や、ドンバス共和国に対するロシアの主権を認めることを再確認した。

また、ウクライナで「ナチス...とテロリスト」を支援している西側諸国を非難した。


ウクライナ戦争が始まって以来、シリアで活動する過激派グループの過激派がウクライナに渡り、ウクライナ軍とともにロシア軍と戦っている。

ロシアとシリアの当局者は、ワシントンがこれを助長していると非難している。

(了)

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