米国はノルドストリーム妨害工作の役割を隠蔽しようとしている／Countercurrents
2023.03.23
米国はノルドストリーム妨害工作の役割を隠蔽しようとしている、とシーモア・ハーシュは言う。
ピューリッツァー賞受賞の調査ジャーナリスト、シーモア・ハーシュは、ロシアのノルド・ストリーム・パイプライン破壊へのワシントンの関与を隠すために、米国が意図的にメディアに虚偽の記事を提供したと主張している。
ベテラン記者は、水曜日に自身のブログ「Substack」に投稿した記事で、CIAはベリンの情報機関BNDと共同で、ノルドストリーム2の爆発に関する「別バージョン」を米国とドイツのマスコミに提供するカバーストーリーを準備する任務を負っていたと主張している。
「情報機関の言葉を借りれば、バイデンがパイプラインの破壊を命じたという主張を割り引くために、"システムをパルス化するため "だった」と、ハーシュは外交情報にアクセスできる匿名の情報源を引用して書いた。
そして、CIAが任務を完了し、ドイツの協力を得て、ニューヨーク・タイムズ紙とドイツの週刊誌Die Zeitに記事を掲載したことを指摘した。
この記事は、「親ウクライナ派」のグループが行ったとされる「その場限りの『簿外』作戦」に言及しており、豪華なヨットを使ってノルドストリーム・パイプラインに爆発物を仕掛けたとされている。
「アメリカの情報機関がドイツに伝えた、あなたの話の信用を失墜させることを目的とした完全なでっち上げだった」と、アメリカの情報機関の関係者がハーシュに語ったと伝えられている。
「CIA内部の偽情報の専門家は、プロパガンダの作戦は、受け取る側が、望ましくない真実を矮小化したり、置き換えたりすることができるストーリーを必死に求めている場合にのみ機能することを理解している。
そして、問題の真実は、ジョー・バイデン大統領がパイプラインの破壊を許可したということだ。」
と付け加えた。
ハーシュは2月、昨年9月に起きたガスパイプライン「ノルド・ストリーム1」と「2」の爆破事件に関する爆弾的なレポートを発表し、ワシントンがこの攻撃を画策したと非難している。
ホワイトハウスは責任を否定した。先週、複数の西側メディアが、犯人はウクライナと関係がある可能性があると主張した。モスクワは、この報道を「メディアによる協調的なデマキャンペーン」と断じた。
デンマーク海軍がノルド・ストリーム2の近くに存在、メディアが報道
デンマーク海軍は、爆風で被害を受けたガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」からほど近いボーンホルム島の東側で潜水作業を行っているとみられる。
新聞Berlingskeは火曜日に、軍のダイバーが使用するFlyvefiskenクラスのパトロール船が、他の2つの軍艦とともにそこで目撃されたと報じた。
デンマーク軍はボーンホルムの東に存在することを確認したが、艦船の任務についてはコメントしなかったとBerlingskeは述べている。
先週、デンマークのラース・ラスムセン外務大臣が、海底パイプラインの運営会社であるロシアのガス大手ガスプロムが、ノルドストリーム2の近くで奇妙な物体を発見したという報告を、同国政府が裏付けできたと発表した。
同社はデンマーク当局に品物の写真を送り、ロシア政府は大使館を通じて正式な問い合わせを行ったと同大臣は述べている。
コペンハーゲンはこの発見を重く受け止め、さらに調査を進めるとラスムッセンは当時誓った。
この物体は、先週、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がテレビのインタビューで言及したものだ。
パイプラインが破断した場所から約30キロ離れた場所でガスプロムの調査中に発見されたとのこと。
この装置は、遠隔操作で電荷を爆発させる際に使用するアンテナである可能性があると、大統領は専門家を引用して示唆した。
プーチン大統領は、この物体がデンマークの排他的経済水域にあるため、モスクワはさらなる探査の許可を求めたと付け加えた。
ロシアは、「独自に、あるいはデンマークと共同で、あるいはもっといいのは、このような深さで作業する訓練を受けた爆発物の専門家の国際グループと一緒に」ミッションを組織することができる。
ラスムセンは、そのような許可は得られないと述べ、ロシア外務省の非難を招いた。
2本のノルドストリームパイプラインは、ほとんどが隣接して走っているが、ボーンホルム付近で少し迂回している。
今回の妨害工作では、デンマーク海域とスウェーデン海域の2つの異なる場所で爆発が発生した。
重要なエネルギーリンクを構成する4本の紐のうち3本が断裂していた。
ベテラン調査ジャーナリスト、シーモア・ハーシュの報告によると、この作戦はジョー・バイデン米大統領の指示によるもので、米国とノルウェーの軍隊が告発を行ったとされている。両国とも責任を否定している。
（了）
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