火、土、風、水...星座のエレメントを実際の性質から理解してみる。

こんにちはAkaneです。

今日はクリスマスイブ、ということで、12星座全ての皆さんへのささやかなプレゼントとなるかは分かりませんが、愛を込めて12星座の4つのエレメントのお話をしたいと思います。(2020.8.5 追記・改訂)

12星座は火、地(土)、風、水の4つのエレメントに分類されています。

火...牡羊座・獅子座・射手座
地...牡牛座・乙女座・山羊座
風...双子座・天秤座・水瓶座
水...蟹座・蠍座・魚座

この分類については様々な専門書や占星術、12星座関連の書籍やサイトなどで解説されていて、調べれば簡単に知ることができます。

で、この4つのエレメントのグループにはまあなんとなくのイメージが共通認識としてあるかと思います。火は情熱的、直感的とか。風は客観性があってクールだとか。地は現実的で保守的だとか。水は感情的で優しいとか。

私は独学で占星術を調べていた時、どうにもこの「漠然としたイメージ」からエレメントを理解することは苦手で、自分の脳内での整理が付きませんでした。

それで、実際の地球上でのこれらの自然現象や物質的性質に着目しました。

実際に燃えている火、実際に吹いている風、存在している地、流れている水。

自然として当たり前に存在しているからこそ、その本質的な性質や役割は見落としがちだったりします。
エレメントを理解する上では、こうして実際にそれらが自然界でどのような役割を果たしているのか、そしてそれらを人間がどう利用してきたのかを理解することが私にとっては最も近道であるように感じます。

それではちょっと1つずつ簡単に解説してみます。※あくまで私の見解ですのでご参考までに。

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まず、火。

火は、とりあえず、燃えていて熱いですね。
そして「非物質」です。そして、火というのは、原子の「運動」の現象です。なので、火は、常に「運動/活動」している。これは基本の部分。つまり「原始的なエネルギーの象徴」というわけです。

そして、火の最も特徴的な部分は「他の物質と混ざらない」という所です。
風、水、土には他の物質が混ざったり、入り込んだりできます。それはその性質自体に変化を与え、時に「豊かさ」の象徴になったり、混ざる物質によっては「汚染」と呼ばれる場合もある。

人類の長い歴史の中で火が「浄化」や「神聖な儀式」に使われてきたのは、このためではないでしょうか。火には全く混ざりけがない。火は常に純然たる火として燃えていて、汚れることもない。手で掴むことも、もちろんできない。

そして「プロメテウスの火」という有名なお話があります。プロメテウスが人類に火を与えた(火の使い方を教えた)ために、人類が知恵を得て発展していった、というもの。火は知恵の象徴でもありますが、それは火が人類に創造の力をもたらしたからです。料理、土器、鉄、武器、夜の活動(考える時間)。人類は火を使って様々なものを創り出しました。

こうして火の性質に改めて着目すると火のエレメントに「精神」と「創造」という意味が与えられている理由が分かります。

常に純然たる火として燃える火は、汚れることなく、常に熱量と純粋性を保っている。そして、純粋な「エネルギー」としての運動を象徴している。なので火には「希望」や「情熱」という意味も含まれるわけです。そして風との共通点は「誰のものにもできない＝奪われたり侵略されることもない」ということ。

太陽が火の星座の皆さん。そして火の星座に天体やアングルを持つ皆さん。自分がどんな役割を持っているのか確かめたくなった時は、火が果たしている役割に注目してみてください。

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次に、地。

地は、土と表現しても良いのですが、岩や砂、時には植物なども含まれてくるので、まとめて「地」と呼びます。

面白いのは、火の解説で出てきた「火のおかげで人類が作り出せたもの」の物質は、全て牡牛座の管轄である、つまり土のエレメントであるということです。料理、土器、鉄、武器、、、物質に「手を加える」ことで別の物質を作り出す、ちょっと錬金術的なところもありますね。

地は、人が手で触ることができ、重さもあり、4つのエレメントの中では水に並んでその性質の変化の幅がとても広いです。混ぜたり、組み合わせたり、熱したり、冷やしたり、組み立てたりすることで様々な物質を作り出すことができる。土が泥団子になるし、小麦粉がパンになるし、木やコンクリートが家になる。

つまり「地」は豊かなマテリアル(素材)である、ということです。

4つのエレメントの中で唯一「固定」の性質を持っているので、ある日花瓶がぐにゃぐにゃに溶けて拳銃になっていたとか、そんなことは起こらない。(時間という概念がある3次元では。)そのおかげでダンボールに詰めた荷物が無事に届くし、車に乗って移動もできるし、鞄に荷物を入れて持ち歩ける。花の種を植えればその種類の花が咲く。

そして基本的には「熱」や「流動性」を持ちません。「有限」の「資源・資本」です。人々が「豊かさ」を感じる象徴でもあり、人々に「豊かさ」をもたらすものでもある。

狩猟採集でも農耕でも「地で育ったものをいただく」事には変わりはない。私達が身につけている服も、電子機器も、全ては地球の資源から出来ている。なので地には「育てる」とか「成長」「ものづくり」といった意味合いも入ってくるわけです。もちろん自分の肉体という物質もそうですね。

太陽が地の星座の皆さん。そして地の星座に天体やアングルを持つ皆さん。自分がどんな役割を持っているのか確かめたくなった時は、地が果たしている役割に注目してみてください。

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次に、風。

風は「空気」とも呼べます。そして風は「目に見えない」。人は風によって揺れる木や物、雲などを見て、そして自分が肌で感じることで「風が吹いた」と判断するだけで、風そのものを目にすることはできません。地球規模で見れば、風は地球の自転という「動き」によって生まれる「動き」そのものなんですよね。小さい規模だと、人が歩くだけでも、蝶が羽ばたくだけでもその「動き」によって風が発生する。

これが風を理解する上で一番重要なポイントです。実は4つのエレメントの中で「目に見えない」のは風だけ。ただ単純に「動き」である。これが風に「思考」という意味が与えられている理由です。思考は停止すると、思考ではなくなります。

それから風は、熱い空気と冷たい空気の「差」があることで、風が生まれる。土地の高低差があることで、風が生まれる。風の存在は「違うものが多数存在している」という環境ありき、ということです。逆に「空気」という「余白」があることで、様々な異なるものが存在していることができる。

つまり「異なるもの同士が共存するための余白」も風の役目。

これは人間社会で言えばやはり「言葉」「コミュニケーション」がその役割を果たしているわけです。皆違う人間であるから、どう感じるか、何を思うか、「言葉」にしなければ伝わらない。

そして思考は目に見えません。他者にそれを伝えるとしたら、声帯から音として言葉に出すか、文字として出すか、音楽や絵などで表現するしかない(自然現象だとこの部分が揺れる木とか流れる雲とかに当たります)。

風の面白いところは「目に見えない」ので、言葉によってその性質を理解できるということです。
「風の便り」とか「風に当たって頭を冷やす」とか「風雲急を告げる」とか「風当たりが強い」とか。
これって全部コミュニケーションとか情報、思考に関係しているんですよね。

風は「冷ます」「乾かす」仕事もしますが、冷まされるのと乾かされるのは「熱」と「水分」。つまり火と水のエレメントが司る「熱」と「感情」が過度になった時、風の「思考、知性、理性、情報」によってクールダウンされるということ。

で、風は様々なものを「運び」ます。酸素などの様々な原子や、細かな水分、匂い、花粉、黄砂、PM2.5、ウイルスなど。笑　植物や鼻の良い動物などにとってみたら風はそのまま沢山の情報を運んでくる役割を果たしてくれているんですね。
ということで「(言葉や情報を)運ぶ」こと、「(思考や人間関係の)動き」を生むこと自体が風の役割なわけです。

太陽が風の星座の皆さん。そして風の星座に天体やアングルを持つ皆さん。自分がどんな役割を持っているのか確かめたくなった時は、風が果たしている役割に注目してみてください。

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最後は、水。

水は、液体ですね。物質ですが基本的には「固定」ではなく「流動」します。(凍ると固定ですが気温や温度の影響を受けて変化しやすい。)
水の性質の変化の幅はかなり広いです。環境の影響を受けやすく、熱すれば沸騰して、蒸発して、雲になって、雨になって、川になって、海になって、気温が下がれば冷たくなり、氷となる。ジュースになったり、点滴になったり、ペンキになったり、涙になったり、洗剤になったりする。養分の高い川にも、汚染された川にもなる(このへんは地と風も共通しています)。で、大事なのは「外的影響によって(その反応として)形態や役割そのものが多様に変化する」という部分です。なので水には「感情」という意味が与えられています。

そして水の最大の特徴は「つっつく」「くっつける」
「物質の”つなぎ”の役割をする」という所です。

雨や寒い日、窓の水滴が落ちていく様を眺めた事がある人ならこれを理解できるかと思います。グラスなどの結露でもいいですね。1粒1粒の水滴が引力で落ちていく過程で、くっついて、境界線がなくなり1つなり、また別の滴が合流して、どんどん大きな1粒となって、流れ落ちていく。水滴はそもそも「ガラス」にもくっついている。目には見えない空気中の水分も、1粒の水滴も、酢蒸気も、海も「水」。地球上の、宇宙中の全ての水は、1つの「水」としての意識で繋がっている。なので「水」は「記憶」を持っている、と言われるわけですね。

土器やハンバーグを作る時に水分が必要なのも、動物や植物、私たちの肉体のほとんどに水分が含まれているのも、地が担当する「固定」の物質に「柔らかさ」をもたらすためです。血液や、関節などもそうですね。水は、柔らかい。

そして実は、人と人が「繋がる」時、一番大切になってくるのは「共感」の部分。愛情、友情、好感、共感、なんでもいいですが、つまり「感情」や「愛」「絆」の部分なんですよね。これが水サインの担当する最も核の部分。そういった意味でも水は「くっつく、くっつける」つまり「繋がり」を担当しているわけです。

生物が生命と維持するのに最も重要な要素も「水分」ですよね。一方、無機物は水分が無くても平気。無機物になくて、生物にあるということは...やっぱり水は「情(感情)」なんですよね。水がなければ我々は渇いて、固くなって枯れてしまう。肉体も心も。というわけです。

太陽が水の星座の皆さん。そして水の星座に天体やアングルを持つ皆さん。自分がどんな役割を持っているのか確かめたくなった時は、水が果たしている役割に注目してみてください。

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ということで今日は12星座の4つのエレメントを解説してみました。
全てのエレメントが必要で、それぞれが重要な役割を果たしている、ということが少しでも伝われば幸いです。私は、皆さんが自分のホロスコープに誇りを持てたり、自分のホロスコープが大好きになるようなお手伝いもしていきたいと思っているんです。なぜならそれが自己受容や自信に繋がっていくからです。

全ての星座が素晴らしい。どれが欠けても成り立たない。私たちは生まれ持ったホロスコープで与えられた役割を、それぞれが果たしていて、この世界を一緒に作りあげています。

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