スピルバーグのA.I.はこうやって楽しめ!
どーも!チャーリーです!
今日はスティーブン・スピルバーグ監督のA.I.という映画を取り上げて魅力を伝えていこうと思う。
◆映画紹介
この映画は
2001年にハリウッドの巨匠スティーブン・スピルバーグ監督が手掛けたSF映画。
スピルバーグと言えば、ジュラシックパークシリーズとかJAWS、E.T.などの超有名作品を数多く手がけてきた監督よね。
今回のA.I.は日本の興行収入ランキングで35位にノミネートされている。
しかし、この映画。
企画はスピードバーグではなく
スタンリー・キューブリック監督なんよね。
キューブリック監督と言えば、2001年の宇宙の旅や時計じかけのオレンジといった代表作をはじめ、これまた数多くの名作を手がけてきた超大御所の映画監督。
スピルバーグとキューブリックは2人ともSF映画監督として世界から高く評価されてる
このA.I.という映画は
SF小説作家ブライアン・オールディスの「スーパートイズ」という小説が原作になっていて
このスーパートイズという小説を簡単に説明すると
"ある夫婦が育てていた子供が、後々ロボットだったことが判明してしまう"という話
キューブリック監督はこの小説を気に入って、
それに寄せた映画を撮ることに踏み切る
ただし、自分が監督に就くことはせずに
スピルバーグを監督を指名して映画を作らせたのがこの映画なんよね。
つまり、SF映画の巨匠2人がコラボして作った
映画ってこと!
◆あらすじ
この映画のあらすじは
ロボットが普及した未来社会。
ある夫婦が育てていた子供が病を患う。
その当時その病に対する治療方がなく、
未来に希望を託し、夫婦は息子を人工冬眠させることを決断。
父親は気を落とす母親を気にかけ
"愛"をプログラムされた人型ロボットのデイビッドを息子に代わる存在てして、家族に迎い入れる。
夫妻は愛情深いデイビットをいつしか本当の子供のように思い始める。
しかし、不治の病に冒されていた実子が奇跡的に回復し夫婦の元に帰ってきてデイビットは居場所を失ってしまうことに
母モニカに愛されたいと願うデイビットは、人間になる方法を求めて旅に出る
ロボットと人間の間に愛情は生まれるのか?
ロボットと人間は家族になれるのか?
というSF的な要素を絡めた家族の"愛"をテーマにしたストーリーなんよね。
◆この映画を楽しむポイント
●キューブリックとスピルバーグという監督への理解
この映画を楽しむには、この2人の映画監督のキャラクターを理解しておくことをオススメする
というのも
軽いネタバレになってしまうんやけども
この映画はめっちゃいい話とは言えない。
後味が悪く、ひたすら主人公のデイビッドが
可哀想に映る描写ばっかりなんよね。
なので、親子の愛をテーマにした
めっちゃ良い話だと期待して観てしまうと
期待を裏切られるだろう。
その辺がこの映画が批判されるポイントなんやね。
なんでハッピーな良い話に描かなかったのか?
これは2人の映画監督の他の作品を観ている
と納得のいく話なんよね。
スピルバーグはファミリー向けの楽しい映画を
作ってるイメージが強いんだけども
実はスピルバーグの映画に出てくる登場人物は家庭環境に恵まれてない設定が多いんよね。
ジュラシックパーク シリーズに出てくる
大人や子供達は毎回何かしら家庭的な問題を抱えてるしね。
これはスピルバーグ本人が実際に育った家庭環境が良くなかったことも有名な話だし、本人も子供が出来た後すぐに離婚している経歴もあるから
あまり家庭に良いイメージを持ってない人なんよね。
なのでスピードバーグの映画には個人的な家庭へのイメージがそのまま反映されていて、今回の映画にはそれが強く出ているのかも
キューブリックに関してもSF映画が凄い目立つけども、居場所のない子供を描いた暗い映画も作っていて
時計じかけのオレンジやシャイニングといった作品がそう
両方とも映画に登場人物は親から愛されない子供が出てくる。
だから、今回の映画は家庭環境にトラウマを抱えたスピルバーグとキャーブリックの得意の作風がリンクして作られた映画なんよね。
そこの理解があると、また違う視点でこの映画を楽しめるかと!
●**A.I.はあの2つの名作からインスピレーションを受けている? **
この映画は前述したように
人間とロボットとの親子の愛についてをテーマなんやけども
ロボットのデビットがひたすら、親に片思いをするストーリー展開になっていて
ロボットが人間に嫌われる話。
これは日本の手塚治の名作
"鉄腕アトム"に非常に近い設定なんよね。
鉄腕アトムは実の息子を亡くした博士が開発した人型ロボットで
この漫画なロボットは人間からかなり差別的に扱われている。
アトムは人間とロボットの中をなんとか取り持とうとするけども、アトムもまたロボットだから人間に嫌わるんやけども
このA.I.も人間から拒絶されるロボットの話なんよね。
その辺がこの映画と鉄腕アトムがリンクする部分。
実際この映画は鉄腕アトムを意識して作られているらしい。
スタンリーキューブリックとスピルバーグは2人共手塚治の鉄腕アトムの大ファンで
スピルバーグに関しては過去に鉄腕アトムを映画化しようとしていたそう。
それは実現しなかったみたいやけども
この2人が鉄腕アトムを強く意識していたのは間違いないでしょう。
さらに!
この映画の中で
実の息子が帰ってきてしまったため、家族の輪から追い出されてしまうデイビット。
実の息子は母親から愛を受けるんやけども
作中で息子に読み聞かせる絵本があって
それが"ピノキオ"なんやね
ピノキオは有名よね。
人形作りのお爺さんに木で作られたキノピオは「ちゃんと人間になりたいと」願い続けるんよね。
そんなピノキオが周りに騙されながら冒険していく話なんやけども
このピノキオの冒険をそのまま
AIのデビットが再現していくんよね
原作はスーパートイズなんやけども、
あちこちと他の作品の良いところを摘んでできた映画がこのA.I.なんよね。
●スピルバーグはこのA.I.でキューブリックから後継人として認められた?
元々スピルバーグはキューブリックを映画監督として強いリスペクトを持っているのは有名な話
このA.I.でキューブリックがスピルバーグを映画監督として指名したのはスピルバーグの特撮技術を見込んだためだと言われている。
スピルバーグは実力的にキューブリックに認められていたんやね。
それで、今回のA.I.の監督にキューブリックから指名を受けたスピルバーグは気合いを入れたわけやね
それがわかるところで言うと
スピルバーグは学習障害で文字を読めない人なんよね。
だから滅多に自分でシナリオを書いたりしない人なんやけども、今回のA.I.に関してはスピルバーグ自らがシナリオを書いてるんよね。
それはキューブリックの期待に応えるための
スピルバーグの気持ちの表れかなと
そういうスピルバーグの他の作品にはない
特別な想いがこもった映画やから
そういうバックボーンも頭に入れつつ
是非映画を観てみてください^^
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