見出し画像

まだ世間に知られていないポルノ依存症の恐ろしさと対策

はじめに


こんにちは、初めまして。
私はポルノ依存に苦しんでしる人間です。我ながらどういう自己紹介だよとは思いますが、実際そうなので……。

このノートでは、ポルノ依存に悩む方に向けた対策、そしてそれ以外の方にも見てほしいポルノ依存の恐ろしさを、『私の個人的な知見と考え』で訴える内容となっております。

※なので、「オナ禁してモテようぜ!」みたいな意識が高い自己啓発本が好きそうで駅前でナンパして煙たがられてそうなキッツイ自称モテ男が書いているような内容ではないので、ご了承ください。

ポルノ依存症って?

みなさんは、ポルノ依存症というものをご存知でしょうか?
ポルノ依存症・ポルノ中毒・性依存……様々な言い方がありますが、ここではポルノ依存症で統一したいと思います。

ポルノ依存症とは、精神的・身体的・社会的なリスクを承知であるのにも関わらず、ポルノの閲覧を止められず、自分自身のコントロールができない状態のことを言います。

つまり、”今から” ”明日から” ポルノ閲覧や自慰行為を控えることが出来ない人のことを指します。

「え、そんなことを言ったら、世の中の男のほとんどがそうなんじゃ……」って思うかもしれませんが、実際そうです。
だからこそ、この異常が日常化している世界において、ポルノの悪影響を啓蒙することや、ポルノから距離を置くというのは、大きな意味があります。
ポルノによって、ドーパミンが過剰に分泌され、一日に必要な行動意欲をポルノ消費に吸われる……ああ、なんと空しい。

これから、ポルノがいかに人間の脳を破壊するかを、みなさんにお伝えしたいと思います。

その前に、隙があったので、現在の私がどのような状況下に置かれている人間かを、みなさんに知っていただきたいと思います。自分語りは控えめに、軽い現況を以下にまとめます。
性別:シス男性
年齢:22
職業:無職、求職中
・目的なく生きてきた。自分が本当にやりたいことが見つからず、進路未定のまま高校を卒業。その後、バイトをするが適応障害及び睡眠障害で退職。再びバイトを始めるが、眠ることができず、数日で辞める。無職のまま、ポルノ依存に悩み、現在に至る。

ざっとこんな感じです。どうでもいいかもしれませんが、似たような状況の方もいると思い、書いてみました。

じゃあ、ポルノってどんな害があるの?

ポルノ依存症の方は嫌でも知っているかもしれませんが、改めて確認するとともに、ポルノ依存症にあまり詳しない方に知っていただくよう、ポルノが及ぼす害について、説明していきます。
悪影響度が低い順から、箇条書きで、その下に詳細というスタイルで羅列していきます。

・肌が荒れる
 射精によるホルモンバランスの変化や、皮脂分泌の影響で、肌が脂ぎったり、ニキビができたりする。気が付けばニキビパーティ。

・目が乾く
 長時間画面を見る、射精による疲労などで目が乾く。充血や隈、目があまり開かないといったことも。

・イライラする、怒りっぽくなる
 これは恐らく、ポルノ閲覧によって偏桃体が活性化することに起因するかと思われます。ドーパミンの過剰分泌も関連しているかも。

・空腹を感じやすい、過食
 ストレスによる過食。そして射精には多大なエネルギーを消費するため、お腹が空く。普段よりも食べる量が増え、経済的にも身体的にも負荷がかかる。

・睡眠の質の低下
 寝つけなかったり、眠りが浅かったり、疲れが取れなかったり、睡眠においていいことはない。逆に、射精による疲労で眠くなることはある。ただ、そのときの睡眠の質はお察しの通り。

・読解力、長文理解能力の低下
 これはSNS依存でも見られる悪影響。長文が読めなくなったり、読む気力が失せたり。SNS依存やTikTok、YouTube Shortばかりを見ている人たちにも見られる傾向。

・経済的損失
 ポルノを見ているときや、ポルノを見るスイッチが入っているときは、正常な判断ができません。ついポルノコンテンツにお金を使ってしまい、長い目で見たら、大金を失っている可能性があります。

・抑うつ
 射精後の身体の反応としてある射精後鬱(いわゆる賢者モード)の延長にある、それはとは比べものにならない鬱状態。自分の現状に不満を抱いている人ほど、罪悪感や無力感からくる精神的苦痛に苛まれる。

・今まで出来ていたことが出来なくなる
 例えば趣味や勉強など、特に集中力を要する行動が難しくなる。これはドーパミンの過剰分泌による影響と思われる。行動する意欲がわかなくなる。

・女性蔑視や同性愛嫌悪、トランス嫌悪に走る
 グーグルトレンドによると、主要ポルノサイトでは女性蔑視・同性愛嫌悪・トランス嫌悪の傾向がある人々によって多く利用されているようです。まあ、納得できますね。ポルノが関係あろうがなかろうが、差別で快楽を得ているような連中は本当に救いようがないです。

大きな区分だけでも、これだけの悪影響がある

「いや、過剰に書きすぎだろ! 俺毎日エロいの見てるけど平気だよ」
そんな声が聞こえてきそうですが、これは事実です。”まだ” あなたは平気かもしれませんが、何かのきっかけでポルノ依存が深刻になった場合、上記の悪影響が現れることでしょう。

その最高(最低)のサンプルが私なのですから。

以前までは、ポルノを毎日消費していても全然平気でした。多少の睡眠や目・肌への悪影響はあったかもしれませんが、至って健康に過ごしていました。
しかし、適応障害と睡眠障害になり、仕事や社会から離れてからは地獄を見ています。その深刻さに気付いたのは、愚かにも、ここ最近のことです。

前まで好きだったはずのことに、全く手が出せないのです。
映画も見られなくなった。小説も読めなくなった。創作もできなくなった。ほぼ毎日していたランニングや筋トレの頻度もかなり減った。希死念慮、自殺願望に苛まれる日が増えた。
経済的に自立できていないことへの不安、焦り。
好きなことに対する意欲が死に、自分への怒りと憤りを嘆くだけの日々。
ブランクがあるから社会に復帰するのも怖い。

こんな具合に、私はクソみたいな日々を過ごしています。ただただ無為に時間が過ぎてゆくのが恐怖でしかないのです。

そして、そのクソさを何億倍も増幅させているのが、紛れもない『ポルノ』です。こいつのせいで、俺の人生はめちゃくちゃです。精通したころの自分を殺しに行きたいくらい、ポルノや性行動を恨んでいます。

みなさん、ポルノ依存の深刻さが分かっていただけたでしょうか?
ポルノに依存して苦しんでいるのは、私だけでない。大勢の人間が苦しんでいます。

ポルノ大国のHENTAI JAPANさんが真面目にポルノについて取り組むわけがないので、当事者たちが協力しあっていくしかありません。アメリカではポルノ依存に悩む人たちの自助グループがあるそうです。日本だとたぶん非モテこじらせた人たちのオナ禁神話共有グループみたいなのしかなさそうですが。

では、メリットは?

そんなものはねえ。

と言いたいのですが、あくまでもこれは、ここで言及している『ポルノ』についてです。例えば、『パートナーと信頼関係を深める』や『子どもを作る』といった目的であれば、『セックス』を含むポルノにはメリットがあると言えるでしょう(果たして子作りがメリットになるかは置いといて)

問題なのは、性的健康から逸しているような、インターネットとともに発達したポルノコンテンツです。

なぜポルノに依存するのか?

その答えは、

『超刺激によるドーパミンの過剰分泌』

です。このノートにもたびたび登場していたドーパミンという言葉。

ドーパミンとは、脳内にあるホルモンの一種で、神経伝達物質です。
「運動調節」、「快感」、「意欲」、「学習」などに関わる、報酬系の活性化において中心的な役割を果たしているものです。神経系が活性化することによって、快楽を得る仕組みになっています。

ポルノを閲覧すると、このドーパミンが大量に放出されます。
食べ物を見たときにもドーパミンが生産されますが、食べ物には物理的な限界があります。しかし、ポルノ、ことインターネットポルノには、限界がありません。刺激的な新しいものが、無限に出てきます。この強烈な刺激によって、脳は「ポルノ=最高の快楽」と記憶し、脳の配置を作り替えてしまいます。言わば、インターネット麻薬なのです。
これはSNS依存、ニコチン依存、アルコール依存、ギャンブル依存、薬物依存などとも共通する仕組みです。怖すぎますね。

これに付随して。
ドーパミンの生産・放出量には限界があります。ポルノ閲覧をはじめとしたさまざまな依存症者に共通する点として、無気力感や運動機能・学習機能の低下が見られますが、これはドーパミンが不足しているからです。
ドーパミンさんは、私たちのあらゆる気力に繋がっています。それをポルノや何やらで消費してしまうことにより、他のことに対する意欲が消え失せます。
それと、ドーパミンの過剰分泌は統合失調症のリスクを高めると言われています。あと、覚せい剤やヘロインはドーパミンを過剰分泌させることで、多幸感や性的快感を増幅させているらしいです。怖すぎますね。

ドーパミンだけではない、ポルノに依存する原因

それは、アクセスのしやすさです。

いま、私たちが使っているインターネットのブラウザで、例えば、『エロ画像』やら『エロ動画』と打ち込んで検索すると、どうなるでしょうか?
もちろん、知ってますよね。死ぬほど打ち込んだし死ぬほど見て来たでしょうから。私もそうです。
このような文字を打ち込んで検索すると、大量に性的なものが出てきます。冷静になって考えると、とても恐ろしくてキモいことです。
このアクセスのしやすさが、ポルノ依存に拍車をかけています。

10秒もかからずに、すぐポルノを閲覧できるのです。しかも、そのポルノの種類は多様です。FANZAやDL SITEのようなエロに特化した販売サイトがあれば、PornhubやX VIDEOのような動画サイトもあり、pixiv、個人サイト、さらには……って、上げたらキリがないほど、インターネットの世界には気持ちが悪いほどエロが溢れかえっています。

他のポルノ依存症を啓発するものでは、なぜかエロ動画やAVしか言及されません。ですが……。
エロ動画、エロ絵、エロ音声、エロ小説、エロ漫画、うわあああああああああああああああ!!!!種類多すぎだろ!!!!数も多すぎだろ!!!!お前らもっと世界や社会の役に立つものを生産しろよ!!!!
人のことは言えませんが。

YouTubeやニコニコのような一応全年齢の動画サイトでも、エロいものはあります。現X(旧Twitter)では、エロ垢が溢れ、エロい絵や写真を何のフィルターも付けずに上げ続けるような輩が存在します。今は全く利用していませんが、Instagramも同じです。

インターネットには、ありとあらゆるところに『エロ』があり、そしてその『エロ』は突拍子もなく目の前に現れてきます。こっちにその気がなくても、突然エロいものが出てきます。正直、この状況は冷静にならなくてもヤバいと思うのですが、みなさんはそんな気にならないのでしょうか……?

あと、最近ではサイトについているエロ広告が問題になっていますよね。私もあれは昔から苦手で、二年くらい前に広告ブロックアプリを入れてます。おかげでエロ広告を目にすることは無くなりましたが、もし小さい子どもが純粋な気持ちで検索したりサイトを閲覧したりした時に、エロ広告が飛び出てきて、それでエロいものを覚えてしまったら、めっちゃ嫌ですね。

少し話が逸れてしまいましたが、ポルノに依存する原因は、ドーパミンの過剰分泌に加えて、アクセスのしやすさも最たるものです。

何度も言いますが、インターネットポルノはまさにデジタル麻薬なのです。

依存症から抜け出すために

さて、長々とポルノ依存症について説明してきましたが、ここからは依存症から抜け出すために出来ることを紹介したいと思います。出来ることから少しずつ試してみてください。

・デバイスにあるポルノコンテンツを全て削除する
 当たり前ですが、スマホやPCにエロいものがあれば、つい見てしまいます。名残惜しいかもしれませんが、全て削除しましょう。

・スマホやPCを使う時間を減らす
 スマホでSNSやTikTok、YouTube shortなどを利用する時間を減らしましょう。エロいものが突然現れる可能性があります。特に夜に家や部屋で一人のときには控えましょう。

・ウェブブラウザに制限をかける
 iPhoneにあるスクリーンタイム機能で、成人向けサイトを表示しないように設定しましょう。広告ブロックアプリも入れておくと安心です。ちなみに、SNSやアプリの利用時間も制限できるので、「1日30分」、「1日1時間」といった感じで、そちらも制限をかけてみてください。恐らくですが、Androidでも出来ると思います。

・趣味の時間を増やす
 そもそも気力が湧かないポルノ依存症者には酷かもしれませんが、自分が好きだったことや、よくやっていた趣味などに戻れるよう努力してみましょう。きっと、また『好き』の気持ちが芽吹くはずです。読書や勉強に臨んでみるのも良いと思います。

・なるべく外に出る
 家で一人、ということは、いつでもポルノを閲覧し、抜くことができるということです。そういった時間を減らすため、可能な限り外にいましょう。

・運動をする
 「今日は出来るかも」って思ったときで構いませんので、運動をしましょう。運動をすると性欲が高まるときがあるかもしれませんが、運動は心身ともに良いですし、損をすることはないと思います。

・規則正しい生活を心がける
 心身の健康には欠かせません。夜中のスマホなどを防ぐ目的でもあります。あと、尿意を催したら、なるべくすぐに出しましょう。尿意による股間のムズムズが、やがて性欲に変化することがあるからです。

・病院を受診する
 依存症を自分だけの力で治療するのは難しいです。精神科や心療内科を受診するもの手です。ちなみに、ポルノ依存およびオナニー依存症は、『強迫的性行動症』のなかの一つで、病気です。

ストレスが天敵

いずれにしろ、性依存・ポルノ依存はストレスや不安から来ていることが多いです。そのストレスや不安を感じないことが最善ですが、そんなのは無理に決まっています。なので、ストレスや不安を感じたとき、ポルノ閲覧や性行動ではなく、別の何かでストレスを発散することが大事です。その発散方法は人それぞれですが、例えば運動が手っ取り早くできるものでしょうか。自分に合ったストレスや不安をいなす方法を探してみてください。

『ポルノを見たい』、『オナニーしたい』と思ったら終わり

ポルノ依存症者は、脳の灰白質が物理的に変化してしまっています。つまり、ポルノのスイッチが入ったら、意志の強さに関わらず、ポルノに手を出してしまいます。こればっかりは本当にしょうがないです。恐らくですが、ポルノ断ちをすると、三か月程度が灰白質が元に戻るでしょう。

以上のことを踏まえ、やはり重要なのは、『そもそもポルノを見ない、出会わないこと』です。逆に言えば、それが出来なければ意味はありません。

もしポルノを見たり、抜いたりしてしまったりしたら?

まずは、すぐに原因を探りましょう。そして改善しましょう。例えば、その時に使っていたサイトにアクセスできないようにするといった具体的な対策が必要です。
他には、顔を洗ったり、余裕があれば運動をしたりするのも手です。これは抜いてしまったときの精神的なダメージを軽減する目的があります。


最近、日本でも耳にするようになった『ポルノ依存症』

ポルノ依存症について調べているとき、ある投稿を見ました。
それは、「最近日本でもポルノ依存って言葉がはやり始めてるけど、またフェミの表現規制の流れだろ。日本の男はポルノ依存症だってことに決めつけて、アニメ漫画のポルノ表現を規制するつもりだな」(要約)というものです。
典型的な『強大なフェミ組織がエロを燃やそうとしている陰謀論』であり、『ポルノ依存症者による女性蔑視の良いサンプル』ですね。

ポルノコンテンツやエロ表現の最大の問題は、住み分け(ゾーニング)ができていないことです。このレベルの人に詳しく説明してあげるほど優しくはないので省きますが、インターネットでフェミがどうのこうのと言っている人は、自覚がなく自省もしない最も愚かなポルノ依存症者である可能性が高いです。

もし、ポルノ依存を自覚していて、現状を変えたいと思うのであれば

ともに頑張りましょう。私もまだまだ依存症を抜け出せてはいません。
社会に復帰して、ポルノ断ちをして得た時間を趣味に費やせるよう、どうにか頑張りたいと思います。
あのビリー・アイリッシュも、ポルノ依存に悩んでいた過去を告白しています。
私たちは1人ではありません。

もし、ポルノ依存脱却の対策で、「他にもあるよ」というのがあれば、ぜひコメントをください。情報は、様々な人の助けになります。

それでは、この辺で終わりにしたいと思います。
ここまでご覧いただきありがとうございました。

このノートを呼んだあなたが、ポルノを捨て去り、新たな人生を取り戻すことを願っております。


以下引用元や参考元


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?