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狂楽亭ヒトリの戯言

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さまざまな更新情報や管理者の戯言を綴っています。
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#エッセイ

普通になんて生きていられない。

ふと思う時がある。 もし「普通に」生きていられたら。 朝起きて、仕事へ行きある程度の関係性の中で時間を過ごし、 夜になって家へ帰る。 毎月決まった給料が振り込まれ、家賃や光熱費その他諸々を支払う。 余ったお金で、ある程度の関係性の友達、と呼ばれるものがいれば 外食をしたり遊びに行ったりするのだろう。 子供がいればまた、楽しみが増えるのだろう。 そういう「普通」の生活を否定しているわけではない。 私はおそらく「できない」のだ。 そういう風にできていないのだ。 しか

大好きだった異常者たちへ。

私には以前、たくさんの友達とたくさんの後輩がいた。 今となってはもう誰も私の周りには残っておらず、 連絡も一切ない、というか連絡先が変わっていたりする。 何年も前、一応思うところあって、少し実験じみたことをやった。 いつも私が号令をかけて集合したり、なんとなく ファミレスに集まるよという雰囲気を出して 半ば強制的で、他の子たちが渋々参加しているのではないかという 疑念が浮かんだ。 なので、私は彼らに一切こちらから連絡をしなくなった。 正直、向こうから誘ってきたら快く今

恩師への手紙。

この時期になると毎年思い出します。 あなたに出会ったのは中学生の頃でした。 正直初めて会った時のことはあまり覚えていません。 だってたくさん一緒に過ごしたから初めての会った時のことなんて霞んでしまっています。 あなたは中学生だった私たち生徒に素晴らしく質の良いツッコミを 繰り出していましたね。 コミカルな動きと高い声で、緩急をつけたつっこみ。 まぁ勉強を教えるという観点からだと効率が悪いかもしれない。 でもあなたの授業ではただ聞いているだけの、参加しているかどうかわか