見出し画像

【アンケート調査結果報告】DDRにおける4スタンス理論

DanceDanceRevolution(以下DDR)をプレイしている方を対象に、4スタンス理論およびDDRのプレーに関するアンケート調査を実施しました。
(記事の最終更新日 : 2022年4月13日)

■調査概要

調査対象:
DDRをプレイしている方のうち、回答いただいた220名(有効回答数)
調査時期:2022年3月13日(日)〜20日(日)
調査手法:Googleフォームによるアンケート調査

※ 4スタンス理論の概要については、以下の記事をご覧ください。

※ アンケート調査の実施および結果の分析・起稿については、PO(@ppp870p)、SAYA(@_ldur)、ごぼう(@kirikirimayoi)、筋肉痛(@kinnikuitai)の4名で行っています(()内はTwitterID)。

※ 4スタンス理論とは、「身体の自然な動かし方が4つに分類される」という身体理論です。本アンケート調査および今後投稿予定のnoteの記事内容は、あくまでも4スタンス理論とDDRを絡めた各種データの紹介ならびに考察が主であり、これを通じDDRをより深く楽しむ・上達するきっかけを提供できればと考えています。「○○タイプはこのようなフォームでプレイしなければならない」・「○○タイプの方が△△において優れている」などの方向性を定めることは意図しておりません。

※ 本記事における「重心」という言葉は、辞書的な意味合いとは異なり、「人間が動作をする上で、身体をブレずに安定させられる場所」といった意味合いで使用しています。

※ 本調査結果や分析内容・ピクチャーグラフはTwitter上に限り自由に引用をしていただいて構いません(グラフの画像ファイル保存もOKです)が、その際には「 #DDR4STANCE 」のタグをご記載くださいますようお願いいたします。

・・・

■調査対象者の基本属性

性別, 4スタンスタイプ

調査対象者の男女比は7:3でした。
アンケート実施の告知を行った者(PO)が女性であったため、告知ツイートをTwitter上で目にした方に同性が比較的多く、実際のDDRプレーヤー男女比と比べると女性の比率が少し高いのではないかと思います。

4スタンス理論における重心タイプ(自己診断による)はA1の方が40.9%と最も多く、次いでB2タイプが24.1%で続きます。
最も少ないのはB1タイプで、12.3%を占めます。

骨格タイプ, 身長

骨格タイプ(自己診断による)はウェーブタイプが最も多く、35%を占めます。一般的にも、日本人にはウェーブタイプの方が最も多いそうです。

身長について、男女別の内訳は次のようになりました。

また、4スタンス理論におけるタイプ別に骨格タイプの集計を行ってみました。

4スタンス理論におけるタイプと骨格タイプに何らかの関連があると予想していたのですが、各タイプにおいて大きな差は見られませんでした。
サンプル数が足りず参考値に過ぎませんが、強いて言うならば、外側重心のタイプ(A2、B2)においてウェーブタイプの比率が少し高いようです。

以降紹介する回答は、上記の傾向を持ったプレーヤー220名の回答となります。

■質問

アンケート調査では、DDRのプレーに関する15の質問に回答いただきました。各質問の単純集計の結果に加えて、4スタンスタイプによるクロス集計の結果(Q15は除く)をピクチャーグラフで掲載します。
(※ 他属性によるクロス集計結果については、別記事で必要に応じ取り扱います。)

Q1. SINGLE PLAYにおけるバーの持ち方

バーの外側を持っている方が多く、66.8%を占めました。

4スタンスタイプ別の内訳は以下のようになりました。

B2タイプの方で、バーの内側を持っている方の割合が高いです。

B2タイプの方は腕全体を「外旋」することで、自然な動きとなります。そのようにしてバーを持つと腕と腕の間隔が狭く肘が近づく形になるため、内側を持っている方が多いのではないかと思います。 
(※外旋:腕を身体の前後方向へぐるぐる回す際、腕が身体の背面から正面へ通過するように動く)

(2022/04/06加筆)また、バーの持つ場所の身長別の割合は以下のようになりました。

160cmから170cmの方で、内側を持っている方が少ないです。
(筆者は、このような結果となった理由について思い当たることがありません。。このアンケート結果やその他の結果についても、もし皆さんの考察や見解があれば「#DDR4STANCE」のタグで発信をしていただけると大変参考になります。)

Q2. SINGLE PLAYをバー持ちでプレーする際、使用する手の部位

バーをがっしり持ってプレイされている方が7割以上を占めました。

4スタンスタイプ別の内訳は以下の通りです。

B1タイプにおいて、指先で引っ掛けるようにしてバーを持っている方が一人もいらっしゃいませんでした。手のパワーラインが関係しているのでしょうか。

Q3. DOUBLE PLAYを遊んでいますか

回答していただいた方のうち、12.7%の方がDOUBLE PLAY(以下DP)をメインで遊んでいました。

タイプ別の内訳は以下のようになりました。

Aタイプ(前重心)の方が、DPを比較的好んで遊んでいるようです。
これは、SINGLE PLAY(以下SP)と比べDPはパネルまでより長いリーチが必要であり、前重心である方がパネル(特に上パネル)との距離が短くなることが関係していると予想します。

Q4. 譜面の得意・不得意傾向 [長い16分滝]

B2タイプの「得意」回答比率の高さが目立ちます。
また、全体的には、Bタイプ(後ろ重心)に比べAタイプ(前重心)の方が16分で続く滝に対し苦手意識を持っている方が多いようです。

Q5. 譜面の得意・不得意傾向 [捻り]

B1タイプの「苦手」回答比率が高いです。
A1・B2タイプの結果はほぼ横並びでしょうか。A2タイプは、「得意」回答の比率はA1・B2タイプとあまり相違ないですが、「苦手」回答が少ないですね。

Q6. 譜面の得意・不得意傾向 [片足連続での縦連処理]

A2タイプの「苦手」回答比率の高さが目立ちます。

Q7. 譜面の得意・不得意傾向 [両足交互での縦連処理(スイッチ)]

A2タイプの方の「得意」回答比率が、他タイプと比べ若干高いです。

Q8. 譜面の得意・不得意傾向 [BPM150以上の16分で連続するノーツの片足スライド処理]

各タイプの回答比率はほぼ横並びでした。

Q9. 譜面の得意・不得意傾向 [同時押し]

Bタイプ(後ろ重心)に、同時押しを苦手と感じている方が多いようです。

Q10. 譜面の得意・不得意傾向 [地団駄(トリル配置)]

B1タイプの「苦手」回答率の低さが目立ちます。

Q11. 譜面の得意・不得意傾向 [ショックアロー]

Bタイプ(後ろ重心)で、ショックアロー譜面に対し苦手意識を覚えている方が多いようです。

Q12. 譜面の得意・不得意傾向 [ソフラン(低速)]

ソフランや低速地帯のノーツ処理は個々人の譜面認識能力が大きく影響するため、各タイプの結果には特に差が見られないことを予想していたのですが、B1タイプの「得意」回答比率の高さが少し気になります。

Q13. DDRをプレー後痛くなりやすい身体の部位(複数回答可)

DDRのプレー後、肩やふくらはぎに痛みを感じる方が特に多いようです。

タイプ別の回答比率は次の通りです。

各部位において、タイプによる痛めやすさにあまり大きな差は見られませんでした。

Q14. 銀パネルと矢印パネルの段差について

タイプ別の内訳は以下のようになりました。

Bタイプ(後ろ重心)の方が、Aタイプ(前重心)に比べパネルの段差の大小(いわゆる深さ・浅さ)を気にしない方が多いようです。

また、「段差の大小は特に気にしない」の回答を除いて集計を行ってみました。

特にB2タイプの方がフラットなパネルを好んでいるようです。

Q15. 4スタンス理論について知っていましたか

約3割の方が、アンケート実施前より4スタンス理論についてご存じだったようです。

・・・

■さいごに

今回のアンケート調査結果を参考に、「4スタンスタイプ別の傾向」や「ダブルプレー」などに関して、分析・プレーヤーへのヒアリングをしていく予定です。
4スタンスタイプ別の記事については、任意で回答をいただいた皆さんのプレー動画を一部掲載させていただきます。
アンケートに回答いただいた皆さんに、心より感謝申し上げます。

分析を行うチームメンバー同士、合間合間を見つけながらの作業になるので各記事の執筆には時間がかかってしまうと思いますが、楽しみにお待ちいただけますと幸いです。
本記事および今後の記事が、プレイヤーの皆さんがDDRをより楽しめるスパイスとなれば大変嬉しく思います。

■関連リンク


【更新履歴】

2022/04/06
・「Q14. 銀パネルと矢印パネルの段差について(n=220)」のグラフデザインを、見やすいように調整しました。
・「Q1. SINGLE PLAYにおけるバーの持ち方(身長別)※バーなしの方を除く(n=188)」についてグラフを追加・加筆しました。
・「Q3. DOUBLE PLAYを遊んでいますか(4スタンスタイプ別)※バーなし除く(n=188)」のグラフを追加しました。

2022/04/13
・「■関連リンク」について追記しました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?