余部埼灯台

画像1 海抜高日本一の灯台。塔頂までなら茂津多岬だが尖り帽子で高さを稼いでるから本命はこっちで良いだろう。建設当時は道が無く、海岸から資材を人力で陸揚げしたという。2年をかけ昭和26年点灯。今は道路があるが、灯台道ではなく断崖上を海に沿って浜坂まで続く道。灯台へは途中に分岐があり、そこから110m程。
画像2 しかし路線バスは無く、車か徒歩になる。今の灯台は二代目で、初代から場所は少し移動している。マップの航空写真を見ると八角形っぽい旧灯台跡らしきが見え、今の灯台の場所は官舎跡地だろうか。設置当初は有人管理で昭和36年無人化、同60年にこの二代目に更新された。比較的早い更新だが、地元関係先やイベント等で見られる初代の写真からは、何となく“にわか造り”な感もあり、資材不足の中の建設で耐久性に難があったのかもしれない。
画像3 レンズ。終戦間もない頃新規に設置された灯台にはまだ大きなレンズが採用されていた。
画像4 標高があり為ガスると見えなくなる対策で、岬の麓の岩場に“北灯台”(防波堤レベルの小型)が設置されている。左後方に見える対になった鉄塔は漁業無線局のアンテナか。
画像5 遠隔管理のための八木アンテナが見える。パラボラ(マイクロ波)ではないのは、電波標識や気象観測が無く情報量が少ないからだろう。このアンテナも今は無い。余部と言えば…もちろん、かの有名な鉄道橋が在る所。2つの“高さ日本一”が、この土地の険しさを物語っている。

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