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急性期実習を終えて

久しぶりにnote書いてます。

実習が終わってから1ヶ月半以上過ぎました。体力を落とさないために、バイトする!と意気込んでいたものの、良いバイト先が結局見つからず、最近は週に一日、2年生と一緒に母性看護の講義を受けていました。また、4年生の卒業研究の発表を聞きに行ったりもしました!

そこで、今更(?)ですが、年が明ける前に、急性期実習を終えた感想を残しておきたいと思います…!

急性期実習、慢性期と同じ3週間の期間だったのですが、比にならないほど忙しくて大変でした。ですが、その分学んだことも多くて。

結構長めなので目次です。

受け持ち患者さん


私が、受け持たせていただいた患者さんは、たくさんの既往歴を持つ男性の方でした。その中でも今回は、足趾に傷ができ、血流が悪く治りが遅いため、大腿のバイパス術をすることになっていて、私はその手術に立ち会わせていただきました。

実習一日目に受け持ち患者さんに挨拶をし、術前のオリエンテーションに付き添いました。そして二日目に、患者さんの事をあまり理解できない状態での手術見学でした。

手術見学は、具合悪くなることもなく、モニター越しに手術を見させていただきました。かなり手術時間が長く、途中退出しました。次の日カルテで確認すると、術中血圧の変動が大きく出血量が1000mlあったと…

正直、朝この情報を見てから患者さんの所へ向かうのは怖かったです。

身体はどんな状態なんだろう、精神状態も良くないだろうな、あんまり今日は患者さんのところに行かない方がいいかも、、

と考えていました。が、患者さんは、全身の浮腫はすごく、モニターもたくさん付いていたものの、ゆったりと構えて、挨拶をしてくれました。

その後も土日の間に早期離床ができていたり、病棟を何周も歩いていて、人間の回復の力
はすごい
なあと感じました。

急性期実習とはいえ、様々な既往歴を持つ方だったので、回復はゆっくりで退院を見届けることは出来ませんでしたが、毎日の関わりでたくさん、患者さんから学ぶことがありました。

まず、この患者さん、術後一日目に『生きているのが不思議なくらいだよな…』という言葉を口にしていたのです。

自分の手術が終わった一日目って、手術が終わって疲れていたり、この方は出血がたくさんあったりしたので今後の不安とかも大きかったとは思うのです。しかし、自分のこの状況を、生きているのが不思議、と表現できるのは、様々な病気や手術を経験しているからこそ冷静に自分の状況を捉えることが出来るんだろうな、と思いました。

それから、この患者さん、自分で俳句を作って協会のようなところに送っていたり、今後エッセイ本出したいと仰っていたのです。

話を聞いたところ、『病気だったり入院しているとたくさん考える、夜色々考えて眠れなくなる』、『他の人よりもたくさんのこと考えていると思う』と仰っていました。

すごい分かるな、と思いました。これは私の闘病生活でもそうだったのですが、自分のあり方について深く考えてみたりだとか、いつもは考えないようなことをグルグル考えてしまうのです。だから私もnoteを始めてみたし、色んなことに挑戦したいな、と思っていますし。

この患者さんと似ているところたくさんある気がしてすごく嬉しかったですし、患者さんとしてだけじゃなく人として、尊敬できる方だ、と思いました。

実習最終日には、『毎日足の傷も変わらないし、同じような日々、疲れてきた』と仰っていて、元気も無いように感じました。あまり患者さんのところに行かない方がいいのかもしれないと、この時も考えましたが、とにかく話す時間を大切に丁寧に取りました。最後は握手をしてくれ、『頑張ってね、体調には気をつけてね』と、言ってくれました。嬉しかった。

私が何か患者さんの役に立てたかは分からないですが、私は関わることができて本当に良かったです。

担当教員

慢性期のときとは先生が変わり、指導も結構厳しく、的確になりました。しかし私は、結構この先生が好きで、急性期実習を良い学びに出来たのも、この先生の影響が大きいかな、と思います。

実習のところどころで、面談があるのですが、私の記録を褒めてくれたり、体調に気遣ってくれて実習中も座ったりして休むように言ってくれたり、すごくやりやすかったです。

私が、今後のキャリアについて相談した時も、先生の父親も病気を持ちながら働いていること、自分のペースで仕事をできる環境を自分で作っていくこと、どうしたら自分が動きやすいか見つけていくことが大切であることを助言してくれました。

この先生に、あなたならできる!って言って貰えたのが嬉しくて、実習の達成感がすごかったです。


チームメンバー

チームメンバーは、慢性期の時とほとんど同じだったのですが、2人加わって6人で実習を行いました。

そのチームメンバーほぼ全員が、先生のことを『先生がやりたい看護計画を押し付けてくる、嫌だ』というように言っていて、聞いていて、なんかな~という気持ちになりながらも、話を合わせたりしていました。

今回の実習先は大学から近かったので、チームメンバーは、実習が終わったあとにみんなで集まって記録をやっていました。ですが、私は聞きたくなかったし、一人で帰って記録を進めていました。

また、実習が始まった頃に、この子ちょっと気が合わなそうだな…って思っていた子がいました。案の定、その1人の子が、つい1週間前まで彼氏と仲良いというような話をしていたのに、突然音信不通になったそうなのです。

学内でのまとめの時にずっと泣いたりしていて、そんな自分を大切にしてくれない彼氏早く別れたらいいのに…と思いながら言えるはずもなく。ずっとその子は泣いているので、帰るに帰れず、時間を無駄にしたこともありました…

最終日には、チームのみんなで打ち上げをしました。ご飯も美味しかったし、楽しい気分ではあったのですが、私はご飯を食べたあと早々に帰らせていただきました。

(お酒を外で飲んだのは初めてだったのですが、またその話は今度にしようと思います。)

慢性期のときは、全然感じなかったのですが、やはりみんなと感じ方が違うな~と少し感じました。私は元々はっちゃけている性格では無いのですが、年々冷めているというか達観した性格になっている気がします。単に年齢が違うのでノリが合わないとかもあるのかもしれません、チームメンバーのみんなも気を遣う部分多かったと思います…

でも、今回のチームメンバーも私を仲間に入れてくれて一緒に実習をしてくれて、とても助かりました…!感謝です。

全体を通して

全体を通して、学びがたくさんありました。ですがその分やることも多く、休まずに土日も夜まで記録を行っていました。そのため、疲れが取れず、慢性期からの疲れも積み重なってか腹痛が治らなくなってしまい、精神的にもしんどくなって夜に泣いたことがありました。

その次の日は、お休みさせてもらい、ゆっくりカフェに行ったりしました。

患者さんの健康の前に自分の健康を保てていないとダメだなと、改めて実感しました。心身ともに。

次の実習は、1月末からで在宅看護と地域看護があります。実習前の課題がなかなか鬼のような内容で、苦戦しておりますが、頑張りたいと思います!

この急性期実習の学びが自分の看護観に繋がってくると思うので、覚えているうちにまとめることができてよかった!


このあと今年のまとめも行いたいと思います、それでは!