迦陵頻伽 on stage +ズィーガー杯参戦記

こんにちは、11/17に開催されたズィーガー杯XXに参加してきたので、今回はそれに関する雑感と使用デッキについて書いていきます。



当日の戦績についてはこんな感じ
チーム バナナ農園
先鋒 廃材アート(月菜) 使用:ライカンでじこ
中堅 horo 使用:序曲ベイン
大将 おまんじゅう工場長(バナナ大臣) 使用:迦陵頻伽

予選
ギガンティック 先 ○ チーム ○
ギガンティック 先 × チーム ○
リゲル     後 × チーム ○
ディンギル   先 ○ チーム ○
リゲル     後 × チーム ○
チーム全勝で予選1位通過
 
本戦
リゲル     先 ○ チーム ×

ということで8位タイで終了。本戦1回戦目は動画も残っているので後日アップされると思うのでそちらもご覧いただければ。
負けが先手リゲル2回とギガンティック1回で、この2種類のデッキは手札さえ強ければ対面関係なく叩き潰してしまうためちょっと仕方ない部分があったなーってところ。
特にリゲルに関しては本来こちらの有利マッチで、練習段階からリゲル側が先手でリゲルクリスマス2枚以上(できれば3枚)を引かない限りこちらの負けはほぼないことがわかっていたのにも関わらず、それを2回もやられたのは正直かなりつらかった。
とは言えそこで運が悪かった分、チームはしっかり勝ってくれたので問題なく予選は通過。
本戦では逆に横2人が下振れを引いてしまってチーム敗北。
今のゼクスは環境のデッキ全体が早く、どうしても必要なタイミングでキーカードを引いた引かなかったで勝負がつくことが多くなった印象があるので、もうちょっとチーム単位で運が欲しかったなーって思いました。

ズィーガー杯雑記終わり

迦陵頻伽デッキについて

そもそも迦陵頻伽デッキはいくつか構築のパターンがあると思っていて、
・アポピスやシェリーナなど、ミソスを軸に迦陵頻伽を添えるタイプ
・IGOBとその剣臨器で攻めるタイプ
・「一日アイドル!?」や「麗の妙声鳥」で名称を濃くするタイプ
などなど、どのタイプでも「うわさのDJ」や「極麗六鳥」は入っている可能性が高めで、人によってはこれらの要素を一部分だけ複合したり、自由度はそれなりに高いです。
今回自分が採用したものは「うわさのDJ」と「【剣誓『女帝』】ほのめ」を中心にドローカードを大量に採用し、「一日アイドル!?」や「麗の妙声鳥」でスクエアを制圧するコントロールタイプです。

使用リスト
プレイヤーカード x 5枚
蝶ヶ崎ほのめ x 1枚
IGOB 
“夢幻誓装”蝶ヶ崎ほのめ x 2枚
真紅の雛罌粟 赤城 x 2枚
メインデッキ x 50枚
闇夜のアサシン迦陵頻伽 x 4枚
風姿花伝 迦陵頻伽 x 4枚
蒸気職人メイジ x 4枚
真紅の成敗剣カーディナルブレード x 4枚
再生の胎動 x 4枚
遥かなる歌声 迦陵頻伽 x 1枚
極麗六鳥 迦陵頻伽 x 4枚
迦陵頻伽とほのめ 春暉の絆 x 2枚
迦陵頻伽の友達 共命之鳥 x 2枚
ほのめと迦陵頻伽 夢幻への誓い x 2枚
うわさのDJ迦陵頻伽 x 4枚
煌天断滅の剣レーヴァテイン x 2枚
一日アイドル!?迦陵頻伽 x 4枚
麗の妙声鳥 迦陵頻伽 x 4枚
戦場の巫鳴鳥 迦陵頻伽 x 3枚
揺らめく幻影いろは x 2枚
デュナミス x 12枚
【剣誓『女帝』】ほのめ x 3枚
厳門の『苛烈』イガリマ x 1枚
輝ける『僥倖』イナンナ x 2枚
狡猾な炎の神ロキ・レーヴァテイン x 1枚
大天竜醒テオゴニアス x 3枚
ゆらゆらブランコ くるみ x 1枚
ジャベリン改 x 1枚
赤城、ジャベリン改の部分はなんでもいいので今回は好きなカード使いました。


・基本的な動き方


メイン戦力である「一日アイドル!?」と「極麗六鳥」が大量の除外ゾーンを要求してくるので、手札交換を大量に用いてトラッシュにカード6枚+「うわさのDJ」、手札に「麗の妙声鳥」を揃えて、盤面に大型を配置しつつ除外ゾーンを肥やしていきます。
中盤は「一日アイドル!?」で相手をコントロールしながらラストターンに備えて、「極麗六鳥」やレーヴァテインが見えた段階で詰めます。
「うわさのDJ」によってこれらの動きが全て5マナ以下で実現できるため、IGOBが強い相手に対して常に5リソースで動けるのも強みでしょう。
「麗の妙声鳥」のリビルドテキストによって準備+押し付けのついでに相手ゼクスの除外が挟まるので妨害性能はなかなか高いです。
基本的には「うわさのDJ」「麗の妙声鳥」のコンボによるゲームスタートを目指します。


・コントロール型の利点


メイジ、再生の胎動といった手札交換を積んでいるので後手時において非常に強力なデッキに仕上がっています(ズィーガー杯では後手で全て負けているので説得力は薄いですが笑)。

特にメイジは先手の場合捨てたくないカードも多く存在するので、基本的に手札から使う場合は後手専用みたいな部分が大きい。むしろトラッシュなどの公開領域の増える枚数が多いメイジが後1ターン目最強のカードといってもいいでしょう。
再生の胎動の採用もあいまって
後1ターン 3コスト
後2ターン 3+1

と、行動回数が増えやすいため、3ターン目の「麗の妙声鳥」+「うわさのDJ」もそこそこの頻度で成立させることができます。

失点やこちらのゼクスが破壊されている場合トラッシュの肥え方も早くなるので後手3ターン目まではその状況を作るように誘導します。1点だけ点を取らせるとちょうどPSが空くので、「一日アイドル!?」の着地位置が作れるので一番良い状況になります。

再生の胎動+「麗の妙声鳥」でリソースを使うとちょうど1余るため、そのままPS横に「闇夜のアサシン」を添えることで後3にしてそこそこ堅い盤面を作ることができます。

キープ基準


・後手時
メイジ、カーディナル、再生の胎動のどれか(可能であればそれに加えて「麗の妙声鳥」か「うわさのDJ」があることが望ましい)
基本的には上記の3、3、1でリソースを使い切る動きを目指します。序盤にリソースに置きたいカードとして「戦場の巫鳴鳥」や共命之鳥などを引けているとなお良し。
逆に、初手がメイジ、「極麗六鳥」×3枚の場合捨てたくもないしリソースにも置きづらくなるため、こういう手札であれば引きなおした方がよいでしょう。

・先手時
①カーディナル単騎
②メイジor再生の胎動+「麗の妙声鳥」
③メイジor再生の胎動+「うわさのDJ」、
④共命之鳥+「戦場の巫鳴鳥」
⑤3コストor4コストのゼクス+「うわさのDJ」
難しいのが先手時で、後手時に比べて複数のキープパターンがあります。
豊富な手札で3ターン目の行動を目指す後手と比較するとどうしても先手側で手札を安定させることが困難であるためです。
先手であれば逆にビッグアクションが4ターン目でも戦えるようになるため、主にそちらを目指すキープをします。


それぞれのパターンごとの動き方の目安



行動にトラッシュの枚数が必要なこのデッキにとって手札を減らさずに使えるカーディナルは先手1ターン目で最も強い行動です。見えた瞬間にキープします。
逆にメイジの単体キープを許容しづらいのは手札に持っておきたいカードを捨てなければならないからです。

ドローカードにに加えてコンボパーツの片割れを引いている場合です。この場合は初手では動かずにリソースを置くだけでターンを返し、以降のドローで捨てるカードの選択肢を作ってから動きます。
次のドローで「うわさのDJ」が見えれば、そのままトラッシュ稼ぎに専念し3ターン目のコンボ発動が現実的になるからです。そこでのドローがうまくいかなかった場合でもそこから5コストの迦陵頻伽など、ドローにつながるカードさえ引ければ4ターン目のコンボには繋がる場合が多いです。



セットで引いたコンボパーツが「うわさのDJ」であれば即撃ちで問題ないでしょう。この手札は特に考えることもないので簡単です。

共命之鳥がそのまま「戦場の巫鳴鳥」の効果トリガーである除外ゾーンを肥やせるのでそこそこ安定している組み合わせです。どちらかの能力で加えた「うわさのDJ」は、「戦場の巫鳴鳥」の女帝シフトでトラッシュに落とせるためそのまま次のターンをスムーズに動くことができます。
共命之鳥→「うわさのDJ」の流れで、「うわさのDJ」を自爆させる動きも悪くはないですが、チャージを除外したりボトムバウンスできる相手に対しては若干リスキーなので、「戦場の巫鳴鳥」を引いているのであればそっちの方が無難です。


⑤ 
あまり強くはないですが一応4ターン目の行動がだいたい確定する手札なのでキープします。
あくまで初手に引いた3コストは出さずに、次のターンにドローカードを引かなかった場合はそれ(というか「闇夜のアサシン」)をプレイしてチャージ精製からトラッシュを肥やすことを狙います。
トラッシュが肥えてさえいれば、3ターン目「うわさのDJ」を自爆させて、4ターン目のコンボが成立しやすいです。とはいえ「うわさのDJ」自爆パターンは上記で記載したとおりチャージ処理に弱くなるのであまり推奨はしません。
ちなみに、「うわさのDJ」の単体キープに関しては、最初のプレイが5コストになってしまうと動きたいターンにトラッシュが肥えていない場合が多いのであまり推奨しません。

共通してチャージを作ってトラッシュを肥やす場合が多いですが、相手がこちらの意図を理解しているとこちらのゼクスが殴られないといったことも多々起こるので、その場合は
「麗の妙声鳥」をスタートカードに上書きプレイ→女帝シフトでトラッシュにカードを送る
ことで2枚分稼ぐことができるので、覚えておくと良いです。

採用カード

・必須枠

《蒸気職人メイジ》
《真紅の成敗剣カーディナルブレード》
《再生の胎動》
ドロー3種の神器。


《うわさのDJ迦陵頻伽》
《麗の妙声鳥 迦陵頻伽》
デッキの核。


《極麗六鳥 迦陵頻伽》
主にこのカードのバリューを活かすためのリストであるため当然4枚。
このカードから女帝にシフトしても、自身の制約によって能力が発動できないので注意。正直事故みたいなルールなので、エラッタかルール改正を望んでいます。


《一日アイドル!?迦陵頻伽》
「極麗六鳥」や「麗の妙声鳥」からの選択肢として強い、エース的な存在。
除外能力は自身のゼクスを対象に取れるので、場に残った場合はそこからの連パンで勝ちます。名称縛りは本来なかなか大変ですが、このリストであれば達成は容易です。
能力から登場させる以外にも、複数枚の「うわさのDJ」が落ちていればPSのスタートカードを上書きして出すこともあります。


《闇夜のアサシン迦陵頻伽》
これだけ名称の濃いリストなら迦陵頻伽除外6枚達成はそこまで難しいものではありません。
ラストターンの大事な得点源でもあるため4枚。「一日アイドル!?」との相性も○。


《戦場の巫鳴鳥 迦陵頻伽》
シフト用の貴重な5コストの迦陵頻伽であること、最初の「麗の妙声鳥」から出す選択肢として、相手ゼクスの除外と後続の確保という必要な要素を備えているので、現時点では3枚は必須だと考えています。

・自由枠


「一日アイドル!?」の条件があるのでカード名「迦陵頻伽」に準ずるもの、もしくはそれ以上にインパクトが強いカードが選択肢になります。

《遥かなる歌声 迦陵頻伽》
除外ゾーンにキーカードを落としたいことが多いので素直に使いやすいスタートカード。限界までライブラリーを引ききるタイプのデッキなので、デッキボトムに送るカードを調整すると狙ったタイミングで必要なカードをドローすることが可能です。
他の選択肢として、環境や構築によってはバニラもありだと思います。


《迦陵頻伽の友達 共命之鳥》
《迦陵頻伽とほのめ 春暉の絆》
《ほのめと迦陵頻伽 夢幻への誓い》
《煌天断滅の剣レーヴァテイン》
《揺らめく幻影いろは》
メインスロットでは今回これらの状況を選ぶカード5種×2枚の採用です。
それぞれ必要な相手も異なり、大量ドローによって2枚でも必要なタイミングで引き込みやすいです。


《迦陵頻伽の友達 共命之鳥》
無難な強さ。使えるターンが2、3ターン目のみであるとはいえ、恩恵もそれなりに大きいため個人的には好きな1枚。攻撃しないといけないデメリットはあるものの序盤に使えた場合の恩恵はそれ以上だと思っています。

《揺らめく幻影いろは》
5止めをしたい時にディンギル権を得ることができるカードです。強いときは強いですが引きすぎても微妙なので2枚。とはいえ、2枚だとやはり本当に欲しいタイミングで引けなかったりすることもそこそこあるので難しいライン。
ディンギル権を得るとイガリマ、メイジを組み合わせて0コストで手札の「うわさのDJ」をトラッシュにセットしたり、PSが空くのでそこに「一日アイドル!?」着地したり、それなりの恩恵はあります。

《ほのめと迦陵頻伽 夢幻への誓い》
ライカンスロープのような大型を並べて、かつリソースを伸ばしてくる相手に大して使います。それ以外は基本リソースに置く用。
「風姿花伝」が能力を持つのもポイント高め。リソースに置くと相手が警戒してくることもあるので何枚かはあったほうがいいでしょう。

《迦陵頻伽とほのめ 春暉の絆》
リソースリンクの片割れですが、連パン用の自壊と妨害どちらも優秀なので単体で採用しています。本来負けてるはずのゲームで思わぬ勝ちを拾いやすく、あった方がいいカードです。

《煌天断滅の剣レーヴァテイン》
フィニッシュ時に於いては相手のシステムゼクスを打ち抜いたり決定力の高いカードですが、「極麗六鳥」から出す以外なく、使えるタイミングが最終ターンしかないので2枚。
しかし、ライフリカバリーを射抜く以外にパンチ数自体は「一日アイドル!?」を出した場合でもそこそこあるのに加え、正直2枚でも欲しいタイミングに見えないとかがそこそこあるので、今回使ったリストでは一番弱かったです。
システム系のゼクスを抜く必要がある環境なら採用して、高速ビートダウンが多い環境なら外した方がいいです。

《風姿花伝 迦陵頻伽》
誓いとのセット採用です。誓いを採用しないのであればバニラや他のアイコンなどでもいいでしょう。他の選択肢としては甲牙くノ一 望月千代女など。

・エクストラデッキ

オープン用カードについては割愛


《【剣誓『女帝』】ほのめ》 
コンボ成立前、コンボ成立後毎ターン使用したいので3枚必須。
たまに4枚目も欲しくなる場合がありますが、オープン用のウェイカーもディンギルもこれ以上減らすわけにはいかないため3枚がベストでしょう。

《厳門の『苛烈』イガリマ》
《輝ける『僥倖』イナンナ》
《狡猾な炎の神ロキ・レーヴァテイン》
赤い6コストディンギル3種の神器。
この中でイナンナのみ一時的な面除去と、ワンショットの際にパンチ数を増やすことの2通りの用途で運用できるため2枚採用しています。

《ゆらゆらブランコ くるみ》
先行3ターン目にトラッシュから「極麗六鳥」を拾うために採用しています。基本は最後にオープンすることがほとんどです。


《天舞鳥神 緊那羅》は、ミソス2枚という条件がそれなりに重いため採用していません。このデッキでディンギルを作るカードは基本的にメイジとカーディナルなので出せないことの方が多いです。

☆終わりに
今の環境における迦陵頻伽デッキは、際立って不利な相手も存在せず、さらにトップシェアのリゲルに対して5止め戦術などで戦いやすいため、とても立ち位置が良いデッキです。
まあその分相手のライフの中身とかIGとかで負けうるため、そういう意味では昔のゼクスに少し近いところもあるんですけども笑。
方向性は違いますが、同じく迦陵頻伽デッキを使用したでっくすさんがズィーガー杯XXで個人成績7-1と好成績を残しているので、そちらも合わせて少しでも興味をもってもらえたらと思います。


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