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2019.7.26 MVあれこれ

フジロックに遊びに行けるヤツらがマジでうらやましい。オレもみんなとケミカル・ブラザーズやジャネール・モネイを見たかったよ。暗くなるニュースばかりなときこそ少し日常からエスケイプできる場所で音楽を楽しみたかった。

まあしょうがないか、2019年の夏は年末にリリースするアルバム制作に捧げることとなってしまった。ライブもほとんど入らなかったしせめてwifi環境の整ったエアコンの効いた部屋でYouTubeを見て憂さを晴らそう。ってことで今日はテキスト少なめにリンクだけ貼ってく感じで。


これ苗場で聴きたかったな。監督はミシェル・ゴンドリー


トッド・テリエ(Todd Terje)のアンセム“Inspector Norse”。この曲はこのMVで踊ってるノルウェーの片田舎に住むMarius Solem Johansenという男のために作られたって話を友達から聞いたことがある。彼は普段からMVのように一人でダンスミュージックを聴きながら踊ったり自作のドラッグで遊んだりしていて、それを自分で撮影してネットにあげているらしくて。“Inspector Norse”は彼に踊ってもらいたくて作った曲だっていう話なんだけど。それが本当だったらめちゃくちゃカッコイイね。


地元ノルウェーのオスロでの“Inspector Norse”ライブ映像。ダンスもライブも超イケてる。すべてが素晴らしい。


ジョン・ホプキンスは圧倒的に“Open Eye Signal”。他の曲はシリアスすぎる感じがしてほとんど聴いてない。めちゃくちゃ大きな鎖鎌をブンブン振り回してるようなデカいフリが、エイフェックス・ツイン"Xtal"と似たような、何かが始まる前のワクワク感や焦燥感を感じさせくれて長いことお気に入りにしてる。


The Drums“Lets Go Surfing”は08年米オバマ政権誕生という当時の新たな時代の波への興奮や期待を歌った曲らしい。欧米におけるロックの衰退は圧倒的なリベラルの敗北で決定的になってしまった。でもヒップホップやグライムが別のカタチでその精神を継いでる。


ポスト・マローンの“Sunflower”はもう何回見ただろうか。映画『スパイダーマン:スパイダーバース』も観たけど、やっぱりこの曲とこのMVが好き。


“This is America”がみんなにとってのチャイルディシュ・ガンビーノかもしれないけど、オレたちはやっぱり「Because The Internet」収録の“3005”。歌詞もめちゃくちゃカッコイイ。「君のすぐそばにいるよ、3005年まで」。監督は“This is America”と同じくHiro Muraiなんだけど、彼はMVだけじゃなくてチャイルディシュ・ガンビーノ主演のGuava Islandアトランタも作ってる。


これも同じくHiro Muraiが監督した「Because The Internet」収録の“Sweatpants”。


これはHiro Muraiが監督したQueens of the Stone Age“Smooth Sailing”。


こっちはフライング・ロータス“Never Catch Me ft. Kendrick Lamar”。どうしてもHiro Murai作品ばっかになっちゃうな。そろそろHiro Muraiから離れよう。


アーケイド・ファイヤーも好きなMVたくさんあるけど、オレはもともと“Afterlife”でアーケイド・ファイヤーが好きになった。ファーストの頃の00年代のブッシュ政権へのカウンター的なアティチュードのほうがロックっぽいんだろうけど、中南米を舞台にしたMVを作り始めてるこの頃からオレは聴けるようになってきた。表現テーマは人間の生き死にや内面の問題だからずっとファーストの頃から変わらない。アプローチの仕方が変化してはいるけど。


こっちは“Afterlife”も収録されてるアルバム「Reflektor」収録の”Sprawl II”。ちなみに「Reflektor」はLCD soundsystemのジェームズ・マーフィーがプロデュースしてるのでダンスっぽいビート曲が多くてロックへのリテラシーが低いわれわれにはアーケイド・ファイヤーの入門盤的な感じで入りやすい。


アーケイド・ファイヤーの超絶アンセム“wake up”のグラストンベリーのライブ映像。強力なシンガロング。


ジェイク・ギレンホール主演のThe Shoes"Time to Dance"。The Shoesはこの曲以外ひとつもいい曲なさそう。だけどこんな良い曲作れたんなら最高だよね。この時代の良いところ寄せ集めたような薄っぺらい感じがしてて、ビデオも含めてめちゃくちゃ好き。オレはこの頃の音楽に本当に助けられてたんだろうな。


そろそろ音源のパラデータが送られてくるのでシンセ使ってPCとにらめっこの時間の到来だ。最後に最近よく聴いてるもう1つのポスト・マローンのシングル。
心の向くままに作り続けてゆくと自分の作っている楽曲がいよいよなんなのかを定義することができなくなってくる。まあ別に問題も特にないんだけど、説明するのにやや苦労するくらいか。もちろんジャンルを一番大切にしている人たちにオレの音楽を受け入れることはないだろう。
オレがハバナイの楽曲の中で口にする“ロックンロール”は心の有り方であって様式やサウンドのことを指しているわけではないんだけど、そういう考え方のほうが完全にマイノリティーなせいかありのままの同意を得ることがなかなか難しい。ロックやヒップホップ、テクノ、ソウル、R&Bを並列的に捉える嗜好性はそれを束ねる大事な何かが必要で。オレの場合はそれがダンスミュージック、つまり踊るってことだった気がするしオレの周りにいる友達はだいたい同じ感じだ。
ポスト・マローンを聴いてるといろいろ思うね。あれを純粋にヒップホップともフォークともロックともR&Bとも捉えることはないだろうし、その全部とも言えるような。時代もこんなふうに変わっていくのかな。結局こっちはこっちで勝手にやるだけなんだけどね。

さてと、とっととPCに向かおう。

どこにも行かないでヒマしてる人はこれ見てみてもらいたい。TommorowlandっていうEDMフェスのドキュメンタリー。みんな様々な思いがあって音楽を追っかけているんだよね。途中でThe XXの曲がBGMで流れるんだけどThe XXはこの場所でも大事にされているんだなと思った。


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