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ディストピアロマンス2019

12月7日の深夜25:00〜25:55にBSフジで放送されるmusic:sの「ディストピアロマンス2019」というタイトルの特集番組、これは便宜的にそう説明しているがいわゆるドキュメンタリー番組じゃなくて。番組ディレクターを担当してくれた岩淵くんは2015年にblood on the mosh pitのMVを作ってくれているが、このときの手法を拡大させて作ったやや作品的な内容の番組だ。インターネット、全感覚祭、電気グルーヴの虹、東京、ディストピア、音楽。自分が心を動かされたものについて触れながらひとつの映像ができあがった。


今回BSフジでハバナイの特集をやらせてもらえるということになったとき、自分の表現を色濃く反映した内容を作りたいと岩淵くんに相談した。テキスト作りからナレーションまで自分で行う、ドキュメンタリーというよりはかなり映像作品に近いものを目指して作り始めた。岩淵くんじゃないと作れない内容だ。テキストは普段オレが繰り返し発言しているようなことなのでいまこの文章を読んでいる人にとって目新しい情報は少ないかもしれない。ただ、一つのまとまったものとして現在自分が抱えている問題をアウトプットできた良い機会だったと思う。無理して見るようなものではないだろうけど見れる環境があったらぜひ見てもらいたい。バンドの説明というよりは問題提起に近いかもしれない、だけどそういうことでしかHave a Nice Day!というものの説明にならないような気もする。カタチから中身が見えない構造がHave a Nice Day!のとても厄介なところだ。


岩淵くんからハバナイを知らない人にもメッセージが伝わるような部分も設けたいという提案があり、ナビゲーター的な役割をTENDOUJIにお願いした。最近のマイメンだということもあるが、彼らがもともと社会人だったことが今回の内容と大きく紐付いている。ハバナイの歌の中で表現してきたのは東京という街のアイデンティティーや孤独だと思うが、それとは別に人間の生き方や人生というものが最近大きく歌の中に入り込み始めている。映像の中でハバナイが始まる経緯にも触れていて、同世代のいち社会人として生きていたTENDOUJIメンバーの視点が意味を持っている。ハバナイの映像でありながら彼らのメッセージも反映されてて自分が想像していたカタチとは違うゴールに辿り着いた。マジで感謝。明日のシェルターの2マンも楽しみ。


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