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SPRING BREAKS 2020

浜崎あゆみのvoyageと僕らの時代のマッシュアップ。もともと余った時間で軽く作るつもりだったが結局だいぶ気合い入れて作ってしまった。ポップスもアンダーグラウンドも一周すると繋がるってことだろうし、最終的に細かいことを飛び越えてゆくのが音楽の良いところだね。そういえば昔誰かが浜崎あゆみは歌詞が良いだって教えてくれてたっけな。

SPRING BREAKS 2020:

ディストピア 閉ざされた僕らの街
見上げればそこには青い空があって
そっとマスクを外して息をする
ポケットにはロックンロールひとつだけしのばせて

君のこと 求めてる ときめきは 意味もなく 過ぎてゆく ありふれてる朝はやってきてしまう
眠れない 夜を越え 流れ星に 手を伸ばし 願いを賭け つまらない明日へと向かって撃て

2020年、出口の見えない暗く長い春休みがやってきた。いままでと変わらずそこにある街並。移ろいゆく季節の中、冬が終わり春も過ぎてゆく。とてつもない感情の波に押し流され傾いてゆく世界。苦しみは弱い者からさらに弱い者へと流れてゆく。遠くにかすんでゆくサマーオブラブ。ウイルスではなく恐怖というやつに感染したこの国に果たして夏はやってくるだろうか。
「もう音楽なんて必要ないものだよ」、世界中にそう告げられたときオレたちの新たな歌は生まれる。ロックンロールとはそういうものだろう。世界はどこへ向かい、そしてどこへ辿り着くのか。罪深いオレたちはきっと生きながらえるさ。どうせなら、見に行ってみようぜ


緊急事態宣言は解除されたがライブ再会まではだいぶ先になりそうだ。ライブがないなら制作に打ち込む。
SNSから噴出する様々な軋轢、現政権のドタバタ、経済活動の壊滅的な停滞、社会的距離、あらゆる違和感。この禍いで露わになった世界の歪みを見つめているといろんな想いがふつふつと湧き上がってくる。オレにとってその行き場のない気持ちの答えのなさは音楽でしか表現できない。こういうときは自分に音楽があってよかったと思うよ。

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