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2021年 ヤンキース振り返り 投手編(あくまで主観)

こんにちは、D–Betです。


まだポストシーズンが残っていますが、今季のヤンキースの選手について簡単に振り返ろうかと。対象は今季ヤンキースの選手として出場した選手全員です。あくまで主観なので温かい目で見ていただけると幸いです。

まずは投手から

野手編はこちら(https://note.com/powerreliever/n/n8db07e4332d9/edit)


Gerrit Cole 😒

4、5月はこれぞ3600万ドルプレイヤーと思わせるような素晴らしい投球でしたが、投球の不正物質取り締まりが強化されてからはややグレードダウン。それでも良い投手には変わりないですが、炎上試合も少なくなく、個人的にはやや物足りないと感じました。

Jordan Montgomery 😙

かなり過小評価されているなという印象。もちろんColeのような球威・支配力はないですが、ボールになる変化球を上手く振らせて多く空振りをとっている印象があり、ミドルスターターとしては十分すぎると思います。あまりイニングはくえていませんが、これに関してはBooneの采配もあるのかなと。

Nestor Cortes Jr.  😁

嬉しい誤算大賞。開幕前はローテ投手ですらなく私も敗戦処理くらいになればいいやと思っていましたが、全力謝罪が必要なようです。正直以前は速球の球速は90マイルにも満たない印象があったのですが、今季見てる感じではコンスタントに90マイルは出ていた気がします。その影響かはわからないですが、緩急を上手く使い、まるでエースかのような投球内容を見せることも。ただ相対的に見て球威はないので、被本塁打が多くなりがちで13先発で12被弾。

Jameson Taillon 😨

プロスペクト4人とのトレードでオフにヤンキースに移籍。7月には素晴らしい投球を見せましたが、それ以外は×。とにかくホームランを含めた長打が多いなという印象。またトミージョン手術明けということもあり慎重に起用されたこともあってかイニングもそれほど稼げず、今季だけ見れば雲行きは怪しいです。まあ手術明け2年目の来季に期待しましょう。

Corey Kluber 🙁

以前のような球威は完全になくなっていましたが、ピンポイントの制球力と鋭く曲がるカーブで、好調時には抜群の支配力をみせ、5月19日にはノーノーも達成。しかし、獲得前から懸念されていた耐久性への不安が的中し、長期故障離脱。マイナーでのリハビリ登板もあまり芳しいものではなく、復帰後はノーノーを達成した時の感じはなく、のらりくらりなんとかゲームを壊さない投球をしていた印象でした。流石に再び年俸1000万ドルで契約することはないと思いますが、来季はどうするんですかね。Severinoが先発復帰すれば空きはなさそうですが‥‥。

Domingo German 😨

DV事件のせいで印象が悪いですが、速球はスピンレートが高く、カーブ・チェンジアップも非常に球威があり、好調時の支配力は無視できないところ。しかし速球は平均93マイルと特別速い訳ではないため長打を喰らいやすく、不調時には速球をひたすら打たれ、早い回で試合を壊してしまうことも少なくありませんでした。先発のコマが足りていなかった開幕前ならともかくCortes、Montgomeryがブレイクし、Severinoも復帰するであろう状況では、先発待機あるいはロングリリーフの方がいいかなと。

Michael King ☺️

先発ではあまり見るべきところがなかったですが、リリーフではたびたび目の覚めるような好投を見せており、今後もリリーフに専念すべきでしょうね。まあリリーフとしてあまりBooneからの信頼はなさそうですが。

Luis Gil 😄

ヤンキースの優れた投手プロスペクトの1人で、今季は開幕を2Aで迎えましたが好投を見せ、3Aに昇格。3Aでは炎上と好投を繰り返すなんとも言えない状態でしたが、8月にMLB昇格。昇格後3先発連続で無失点を記録するなど3Aにいたとは違う投球を見せましたが、その後3先発は打ち込まれマイナー行き。現状は100マイルを記録する速球とスライダー頼みの投球なので間違いなく改善が必要ですが、来季以降が楽しみな存在ではあります。

Aroldis Chapman 😨

開幕から6月上旬まではクローザーとしてほぼ完璧な投球を見せていましたが、6月10日のツインズ戦で大炎上して以降、調子を崩し始め、派手に試合を壊す場面が急増。間違いなくキャリアワーストレベルの成績です。近年は球速の低下が囁かれていましたが、それでも平均球速は98マイルと速い部類。しかし、今季速球の空振り率は大きく低下しており、被本塁打数も増加。今季の投球が以前のような圧倒的な抑えだった時の投球ではなかったのは確かですね。まあ年齢や過去の稼働量的に衰えてもおかしくない年齢ですし、来季以降は今はまだ不安定なスプリッターの精度を上げる必要があると思います。

Zack Britton 😱

開幕から故障離脱し、復帰後も制球難により不安定な投球。さらにトドメをさすよに左肘の故障に見舞われ、そのままシーズンエンド&来季も全休。書くこともあまりないですね。

Jonathan Loaisiga 😁

これまではちょこちょこ先発もしていましたが、今季からリリーフに専念し、100マイル近い速球で打者を捩じ伏せ、マルチイニングも厭わないパワーリリーバーとして獅子奮迅の活躍。Statcastによると4シームメインからシンカー(2シーム)メインに投球を変えた(なった)ことがよかったようです。ただ元々故障が少なくない投手ですので来季も今年みたいな起用されてると壊れてしまう気がするんですが‥‥。

Chad Green 🤨

リリーフでありながら10勝7敗という成績からもわかるように、今季は速球の球威は健在ながら、手痛い一発をくらい負けることが多く、被本塁打数もキャリアワースト。まあこれに関してはBooneにアホみたいにイニングまたぎで起用されている影響も少なからずあるとは思います。これまでもマイルイニングを何度も投げてきましたが、今季も変わらずマルチイニングで起用され、いまだに壊れる気配がなさそうなのはすごいですし、今季チームの負けによく関わっていたため、ヤンキースファンからかなり批判されていますが、球の質自体は優秀な部類かと。

Lucas Luetge 😁

マイナー契約で加入し、スプリングトレーニングで好投を見せたことで開幕ロスター入り。速球の球速自体は90マイル前後と速くない為、稀に炎上することがあり、Loaisigaほどの信用を得てはいませんが、投球の8割以上を占めるカッター&スライダーで打者を手玉に取り、マルチイニング起用もそつなくこなし、リリーフの一角として活躍。基本的にリリーフに剛腕が多いのでこういうタイプも必要というのをとても感じさせてくれる選手なので個人的に好み。

Clay Holmes 😀

パイレーツではパワーシンカーを中心に球威は素晴らしいものの、制球が不安定で、好調時は良いものの、不調時は四球を連発し大炎上し、ERAも大きく跳ね上がっていましたが、ヤンキース移籍後は四球率が大きく減少し、それに伴って成績も向上。ちょくちょく打たれる場面もありますが、Booneの起用法の問題なのでは?と思っています。保有権も長いので、酷使で潰れないことを願います。

Wandy Peralta 🙂

シーズン途中にヤンキースに移籍。奪三振率は低いものの、チェンジアップ・シンカーを投げわけて、ハードヒットを許さない投球で、移籍後はまずまずの成績。ゴロ率が高いのも特徴。ただ投球内容自体は表面的な成績より悪く、多少運に恵まれた部分もあるため、重要な場面では起用しづらい気がします。Bonneはよく起用してますが。

Luis Cessa 😶

今振り返ってみるとヤンキースでの投球もそれほど悪いわけではなかったのですが、それほど奪三振率が高くない割に、四球が多く、重要な場面では信用が置けない選手だったのは確かで、シーズン途中にレッズへトレード。移籍後は見違えるような好投を見せており、本人にとっても良かったのでは。

Darren O'Day 😥

格安契約でヤンキースに加入。変則投手としてまずまずの成績を残していましたが、5月に右腕の故障によりIL入り。その後6月末に復帰するものの、今度は左脚の故障により再度IL入りし、シーズン全休と故障に泣いた一年に。来季はおそらくオプションを行使して残留することになると思うので、健康を維持してもらいたいところ。

Luis Severino 😑

右肩および右肘の故障に苦しみ、復帰のためのリハビリ登板でも違和感が生じ、また延期といった感じで、ずっと復帰できない状態が続いていましたが、9月末に約2年ぶりにMLBのマウンドに復帰。復帰後は故障前のような球速は出ていませんが、故障明けで慎重になっている部分はあるでしょうし、来季の復活に期待。

Joely Rodriguez 😶

トレードデットラインにGalloとともに移籍。レンジャースではイマイチな成績でしたが、移籍後は圧倒的ではないながらも堅実な投球。あらゆる投球内容が平均レベルでこれ以上書くこともないですね。

Stephen Ridings 🙂

昨年までは最高でもA級までしか到達していませんでしたが、コロナ休止中に球威が大きく成長し、マイナー契約で加入したヤンキースでは2A、3A級を圧倒し、MLB昇格。MLBでもコンスタントに100マイルを計測し悪くない投球を見せていたものの、なぜかあまりチャンスを与えられず、故障に苦しんだこともあり5試合の登板止まり。ルール5の対象ですけど現在40人ロスターからは外れており、どうするつもりなんですかね?個人的には残して欲しいですけど。

Albert Abreu 😨

好調時は100マイル近い速球で圧倒するものの、何度か大炎上があり(7/29の0.0IP6失点、9/18の0.2IP5失点)があり、完全に信用を勝ち取ることはできず、マイナーとMLBを行き来する状態。制球の甘さと被本塁打の多さをなんとかしないと立場は厳しいですね。

Asher Wojciechoski 😱

開幕から3Aで先発投手が不足していた7月下旬に1度だけ先発として登板。正直球威もなく、なんとも言えない投球でそのまま出番なし。まあそうでしょうね。

Clarke Schmidt 😨

開幕前はヤンキースマイナーでも3本の指に入るレベルでしたが、イマイチな投球&故障により評価が急落。カーブ(スライダー)の威力はあるものの、速球がとにかく打たれる&とにかく制球が定まらないという明確な課題があるので、そこを解決しないとどうしようもないですね。

Deivi Garcia 😱

Schmidt同様にヤンキースマイナー屈指の投手でしたが、今季はMLBだけでなく、3Aでも滅多打ちにあい、もはや期待もなくなるレベルになりました。せめてリリーフならまだ戦力になると思っていたんですけど、それすらも厳しそう‥‥。

Sal Romano 😑

ヤンキースでは4試合にリリーフ登板しましたがまあまあ打たれ、それ以降出番なし。というかあまり覚えていない‥‥。

Andrew Heaney 🤯

トレードデットラインでエンゼルスから加入。表面的な成績は悪かったものの、各種投球指標はそれほど悪くなく、移籍を機に成績も向上するのではと思っていましたが、逆に派手に打ち込まれ、ブルペンに降格。リリーフとしてもそれほどパッとせずLoaisigaの復帰に伴いマイナー落ち。大失敗と言って差し支えない補強。

Justin Wilson 😱

6年ぶりにヤンキースに復帰しましたが、故障離脱&滅多打ちによりレッズにトレード放出。移籍後は復調しているようで、その投球をヤンキースでしてくれよと‥‥。

Brooks Kriske 😱

球威自体はあるものの、1イニング4ワイルドピッチに代表されるように制球力が本当に壊滅的で、成績も悲惨。結局DFAとなり、オリオールズに移籍。まあ頑張ってください。

Nick Nelson 😱

マイナーでは圧倒した速球がMLBでは全く通用せず、滅多打ち。現状はチェンジアップでなんとか凌いでいる状況なので(凌げてないですけど)、厳しいですね。

Brody Koerner 😶

8月に昇格し2度だけ登板。マイナーでは主に先発として起用されており、速球は90マイルに満たないレベルであるものの、シンカー・カッター・スライダー等の変化球を投げ分け、ゴロを打たせるタイプのよう。MLBではハードヒットをだいぶ許していたものの、打球が野手の正面をついていたため大きな怪我をしなかった印象。まあ少ない登板数でしたが最小失点で留めてくれてありがとうございます。


 以上で投手は全員一通り紹介しました(したと思います)。


 こうしてみるとColeやトレード獲得したTaillonはイマイチであったものの、Montgomeryの復活やCortesのブレイク、Loaisigaの成長など投手陣の健闘が見られたシーズンだったと思います。ただ数年前まで最強レベルと評されていた救援陣はかなり弱体化し、リリーフ失敗により落とした試合が多くあったのも事実。来季はブルペンをどう編成・供給するのか注目です。
 またClarke Schmidt & Deivi Garciaの2大有望株がつまづいたのもマイナスポイント。Luis GilやLuis Medinaには同じ轍を踏ませないようにしてもらいたいところ。まあこの2人は上の2人とそもそものスペックが違いますが。



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