JRAの券種別年別占有率集計(除WIN5)
拙ブログでは以前に表題について調べて記事にしたことがありました。
これは2017年8月の記事で今はどうなっているのだろうと調べてみたのが以下です。(2009年~2022年)
2017年のブログ記事では
と書いた複勝ですがその後徐々に占有率は上昇し2022年現時点で9.7%となっています。2001年には2.4%しかなかった占有率が馬単、三連復、三連単と難しい組合せの馬券が増える度に占有率が上がって来るのは面白い。
枠連は2004年の控除率変更後、占有率は3.6%→3.4%となりましたがその後、更に人気を落とし2022年現在は2.6%と相変わらず一番不人気な券種です。
2009年時点で占有率3.9%と全券種で1番人気のなかった単勝が2022年現在7.3%と今までで最高の占有率となっている。
ワイドは2019年に複勝と占有率8.9%で並び、以降は複勝を逆転して2022年現在では11.0%。低下を続ける馬連との差を縮めています。
馬連は依然として三連単三連復に次ぐ占有率3位ですが2015年に持ち直してから低下が続いています。2022年現在は13.1%で馬連が始まって以来最低値です。
馬単は予想通り以降も占有率は下がり続け、2020年には単勝に占有率で逆転され2022年現在では5.6%と馬単が始まって以来の最低値です。
三連復は2017年の以前の記事では安定と評しましたが2019年辺りから大きく占有率を伸ばし、2022年現在は22.2%と2017年から1.9%ほど占有率が大きくなっています。
三連単は2009年の37.6%が占有率の頂点でしたがそれからは下洛の一途、2022年現在では28.4%となっています。
数字の推移を見ると、難しい馬券から単純な馬券へのシフトが続いている印象ですがこれにはAI勢等のハイローラーの影響もあるのでしょうか?
「配当が渋くなった」と言う声は巷でもよく聞かれますし、自分も実感としてあります。
そこで予想精度の高いハイローラーの影響があれば総投票数に対する的中票数の割合が増えるのではないかと仮定してこれを調査してみました。
集計はレース単位で券種ごとに総投票数と的中票数の割合を求めています。
1レースで複数の的中がある複勝、ワイドや同着による複数の的中が生じた場合は全て合算しているため、例えば複勝で1,2,3番人気の組合せで決まった場合より圧倒的1番人気、12番人気、13番人気の組合せの方が的中票数割合が大きい場合もあり得ます。
券種別に3本のグラフを表示していますが一番下青の線が全投票数に対する的中票数の割合です。中間のオレンジ色の線が的中票率上位50%の平均、一番上の灰色の線が的中票率上位25%の平均です。
一見して全券種にて2011年から2015年まで的中票数率が下がり続けています。高精度のハイローラーによって的中票数率が上がると考えるとこの期間に高精度のハイローラーが萎縮するような出来事があったんでしょうか、はいありましたね…
ともあれ、2015年以降は2022年まで基本的に右肩上がりな傾向が見て取れ、ます。そこで2015年を基準として券種別の増減を集計してみたのがこちら。
三連複のオッズが渋いなぁとは思っていたのでこれには納得ですが、意外にも三連単、馬単の的中票数率増加が非常に目立っています。これはハイローラーが色々な券種に資金を分散させて購入した結果、占有率の低くなってきた馬単、三連単がその影響をモロに被った結果ではないかと想像します。
一般の馬券購入者さんはちょっと考えて券種を選択した方が良いかも知れません。
閲覧ありがとうございました。
今年もよろしくお願いします
これからも精度向上に努力したいと思います。
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