見出し画像

2022年版【化粧品の市場動向と消費傾向】商品開発の未来について

2020年からの新型コロナウィルスによる感染症の広がりは、私たちの生活に大きな影響を与えました。観光や飲食といった業界は、経済的に大きな損失が出ています。まだまだそこから抜け出せていません。残念ながら、回復にはしばらく時間がかかりそうです。

他方、化粧品業界は、以下のような数字が出ています。回復に向かっていると言えますね。海外からの観光客による、日本メーカーの化粧品ブランド購入が、とても減ってしまいましたが、コロナ禍での「おうち美容」については、ニーズが続いていると言えるでしょう。

化粧品国内市場(2021年11月12日現在、富士経済調べ)

画像1

2020年度​​2019年度対比
2兆7,502億円​85.55%

2021年度見込​2020年度対比
2兆8,415億円​103.3%


人が人らしく生きるための「衣食住」に、お化粧が含まれるか、生活必需品と呼べるかどうかは微妙です。それでも、外出がへって、他の人と触れ合う機会が少なくなったとしても、
「キレイになりたい!」という美しさへの欲求は、なくなることはないようです。


【消費者による購買動向の変化】

画像2

化粧品の市場自体は、国内の需要からすると、徐々に復調する方向にあります。しかしながら、消費者が化粧品の買い方は、明らかに変わってきています。最近は、ネットショッピングがはやっていますが、化粧業界にも、同じことが言えそうです。

感染症の拡大防止、という目的で、お店側の営業時間が短縮されてしまいました。今までは店頭で、「サンプルを試めしたい!」、「店員さんのアドバイスがほしい!」、というお願いを叶えてもらいながら、化粧品を選んでいました。しかし現在は、これができなくなってしまっています。

そこで、買う人側としては、自宅でもリサーチができる、インターネット経由でのお買い物に切り替えました。時間を問わずに、各メーカーのラインナップや大体の価格をチェックできるので、特に若い年代では、事前のネット調べが増えています。

人流を少なくすること、人が密集するのを避けることが、引き続き求められている中、この傾向は続くことが予想されます。各メーカーでも、自社のウェブサイトの内容を充実させたり、ショッピング機能を充実させたりと、販売に向けての対策に力を入れています。


【新技術を活用した化粧品ニーズへの対応】

画像3

化粧品は人の肌に直接関係するので、本来であれば、実物サンプルを利用して、自分に合った商品を選びたいところです。可能な限り、「実物と同じようなトライアルを行いたい!」というのが消費者のニーズだと思われます。

それをある程度叶えてくれるのが、「AI(Artificial Intelligence、人工知能)」や、「AR(Augmented Reality、拡張現実)」と言われています。IT技術の発達により生まれた二つのテクノロジーですが、一見関係なさそうに見えて、化粧業界とは、かなり関係が深いとされています。

AIは、顔認証がとても得意な技術です。海外旅行の時の出入国手続きや、建物の入館といった、高いセキュリティレベルが求められる場面でも、その力が発揮されています。人ぞれぞれの肌の質を、客観的に調べることができる、という面で、化粧品業界でも、使われることが多くなっているようです。

また、ARについては、各商品を使って化粧をした自分の顔が、どのように変化するかを、バーチャル空間で示してくれます。サンプルを使用する必要もないため、捨てるものが出ず、環境にも優しいという側面もありそうです。

「専門家のアドバイスを聞きたい!」という人向けには、動画や通話で会話する、というサービスも広まりつつあります。AIやARは、店頭でのお試し以上に、個人個人のニーズにきめ細かく対応できる技術、と考えられています。


【個々のニーズに合わせた特別な化粧品】

画像4

化粧品の消費傾向は復活してきそうですが、買い方には変化が見られます。化粧品業界は、今後どのように変わっていくでしょうか。自宅での美しさの追求、きめ細やかなニーズへの対応が要求される中、少数多品種の商品が求められることが予想されます。

化粧品に自分を合わせるのではなく、自分に合った化粧品を選ぶ、もしくは作ってしまうという発想が、消費者の間で広がる可能性があります。年齢、肌の質、好み、用途といった、いろいろデータから、最適なアイテムをオーダーメイド感覚で作る時代が来るかもしれません。

化粧品メーカーも商売ですので、数が売れない商品を開発することは難しいですが、少しぐらい値段が上がっても、「ワタシのためのトクベツな化粧品がほしい!」というニーズに応じて、何らかの対策を立てていくことが必要となるでしょう。

画像5

OEMプラットフォームを提供する「株式会社プルソワン」の「YFOS(Your factory one stop)」は、各企業様、個人の皆様に、化粧品の開発、製造から梱包、プロモーション、撮影、デザインまで、一貫したワンストップサービスを提供しています。開発というとハードルが高いイメージですが、お任せください。少しでもご興味がございましたら、お問い合わせいただければ幸いです。

https://yfos.co.jp

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?