逸木裕「電気じかけのクジラは歌う」 - AIは人間を "創作" から駆逐するか
その日が来るのは20年後か、あるいは……。
設定が良い!「もし人工知能がどんな曲でも作れるようになったら、それでも人間が作曲する意味はあるか?」
この本はそんな現実に起こり得る世界を舞台とした近未来SF小説。
SFといっても頻繁に登場する独自の用語は、スマホをかざして音楽が聴けるシール状の記憶媒体 "カイバ" くらいのもの。自動運転が一般的に普及し始めているくらいで、ほぼほぼ現代と同じ世界観です。
それだけにリアリティがある。AIが世界を席巻する中、クリエイターに未来は