むき出しの感想文(長めバージョン)

かねちーが初めて執筆した小説「むき出し」が10月27日に発売しました!!
ずっと本を書きたくて、その夢が叶った瞬間を共有できたのが嬉しい😊
細かく書くととんでもない文字数になりそうなのでピンポイントで
この小説は石山大樹が主役なのでその視点で書きます(ファンとしては重ねてしまいそうになるけど今回はそれは無しにします。あ、一部だけファンとしての感想があります。すいません。)
ちなみに短めバージョンは先に書きました。
その感想と重複する所もあると思いますが優しい気持ちで見て頂けたら😅

まずは幼少期の大樹くん
ジジから殴られた話
胸が痛すぎた…
でも散々殴った後普通のおじいちゃんになるのがなんだろう
もしかして本人はほんとに躾のつもり、強い子にしたいと思って殴っていたのか…
小さい体で耐えた大樹くんを抱きしめたいと思ったよ…

そして学校での大樹くんの心の叫びがまたギュッとなった…

彼と同じ事を思ってる子供達が世の中には沢山いるんだよね…

世の中の子供を持つ親、そして学校の先生方にも読んで欲しい小説だなぁって改めて思います。

そして大好きなママが癌で入院
幼い兄妹と姉だけ残され、病気のことをわかっている姉と大樹くんの思い、まだよくわかっていない妹との思い、それぞれを思うと何も言えなくなる…


中学生になった石山、彼に野球があってほんとに良かった。
野球がなかったら彼はきっと学校に通わず更に荒れてしまったと思う。

だからこそ野球続けさせてあげたかったなぁ…

そしたら違う人生があったかもしれない…

でもそう考えてしまうと彼の人生を否定してしまう事になるんだよね…

でもね…

やっぱりちょっとそう思ってしまうんだよ…(作者に対する思いと少し重なってしまいました…)





そして誰よりも早く社会人となった石山

中学を卒業したばかりの頃に出会った女の子の話

彼が彼女を背負うのは15.6歳の男の子にはきついよ
メールの内容からすると付き合ってる訳ではないみたい。
二人本当に愛し合っていて人生も共にしたいと思っていたとしてもあの年齢の子なら悩むのは普通
それなのに彼は自分を責めていた
彼の真面目さ、優しさが自分は伝わった

そう石山は優しいんだよね

それでもどこかナイフのように尖っていた彼。


そんな石山が起こした傷害事件として立件されてもおかしくない事件

相手は自分が悪いからと事件にしなかった。

きっと相手の彼は母親に知られたくない事があったんだろうなと思うんだ。
カニを売る仕事をしてる事とかもそうだし、それ以外も何かあったのかもしれない。

この事件は石山が人生の中で初めて自分の暴力とに向き合うきっかけになったんだろう

ヒーローになる為の暴力は正しい。
人の為になったんだからいいだろう。
でも暴力はそれだけではなかった。
人を傷つけるもの
それが暴力
彼の人生をひとつ変えるきっかけになった事件
辛いきっかけではあるが…


石山は優しいと前の感想でも書いたけどその優しさがある意味仇となったというか…

それが少女達が体を売る事を手伝う仕事。(もちろん彼の生活の為でもあったとは思うが)
それは女の子が危険な人達の所に行かない為でもあった。
でもそれは法に触れる。
そう、やってはダメなのだ
でも石山の気持ちもわかるんだよなぁ…


そして女の子側にもいろんな事情がある。
この本はそれをリアルに私に教えてくれた。
色々考えさせられた…

そんな中、私的に一つ気になったのが逮捕された案件の証拠の写真。

この写真が証拠になって立件されたのだけど、この写真に写ってたのは石山ではなくて斉藤なんだよね

て事はこの立件に関しては誤認逮捕なんじゃないかなぁと思うんだけど…

まあそれでも同じ事をやっていたのは事実だから斉藤が話せば石山も逮捕されたとは思うけど

そして石山は最後まで斉藤の名前を言わなかったんだよね

(これは作者のファンとしてだけど爆報フライデーを思い出した。
親友の方が「助けてくれたんだから助けるのは当たり前じゃん」みたいな事を言ってたんだよね
これってもしかしてこの事?…

あくまでも私の勝手な想像です)

そして真面目に働こうと思ったら騙されてまた警察のお世話に…

これで目が覚めてほんとに良かったよ

刑事さんも言ってたけど石山は人がいいというかヒーロー気質というか。
それを更に悪い人達に利用されてしまいそうだったから…

飛行機で東京に向かう時、石山はどんな思いだったんだろうか。
新しい人生を歩み出す事にワクワクしていたのか。
それとも大切な人達との別れに寂しさを抱いていたのか。
彼はきっとこの時飲んだコンソメスープの味は一生忘れないんじゃないかな。

そして石山にとって初恋の人の鈴代。

彼女がいたから今の石山がいるんだよね。

鈴代さん、どんな女性なのかな。

優しくて、でも強くて、でもふと弱い所を見せてしまう、そんな女性なのかな。

石山が好きになる女性がこんな感じの女性かなぁって思ったので私の想像ですが。

もっと感想書きたいけどほんとにキリがないのでとりあえずこれで終わります。

トータルの感想として、これは短めの感想にもちらっと書いたけど、石山があの世界からでてこれたのはあの世界にいた頃でも優しい心を持っていて正義感があった人だったからだと思う
つまり心まではあの世界に染まってはいなかったからだと思うんだ。

そして彼のその優しさと正義感を、今は新しい世界で石山に出会った人達は沢山感じてるんじゃないかな

自分もいろんな時にその人達の背景を考える様になりました
いろんな話題を家族と話す時も否定だけではなくて、こんな考えもあるよと伝えるようになりました。
(これは作者である兼近さんの影響でもあります)

この小説に出会えてほんとに良かった。
息子も読みたいと言ってるのも親として嬉しい!
息子にもこの本でいろんな事を考える機会になって欲しいなと思います。
そして二人で感想を言い合いたいな。

私は「むき出し」に出会ってほんとに良かったです。

兼近さん、この小説に出会わせてくれてありがとう。
そして執筆活動、ほんとにお疲れ様でした!😊

最後に。

石山は今、新しい仲間に囲まれて幸せに過ごしてるかな。

ちょっとだけ無理してないかな。

今日もどこかで石山が心から笑っていられたらいいな。




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