コロナ記録
先月末にコロナになり、しばらく寝込んでいました。その際に、いろいろな方のコロナ経験談の記録が役立ったので、私も記録を残しておこうと思います。
感染から発症まで
6月24日(土)に取材で渋谷へ行った道中で、最近また流行っているコロナに感染してしまったようです。今は仕事が8割方リモートのためこの前後は他に外出していませんでした。
最初に異変を感じたのは、26日(月)の午後。身体の関節痛と熱っぽさを感じたので体温を測ったところ、37.2℃。微熱ではあるけれど、平熱が35℃代と低めなので、普段は何の理由もなくこんな体温になることはありません。
急に暑くなって汗をかき、その後に測ると36℃代。しかしまた熱っぽく感じ測ると37℃代と、上がったり下がったり。コロナの症状を検索してみると、熱が上がったり下がったりを繰り返すとあり、ここで「コロナかもしれない…」と思い、外出中の夫にメールをして、手遅れかもしれないけれど家の中でマスクをし家庭内隔離を始めました。
その日は夜にタイレノールを飲んで就寝しました。
病院と検査
27日(火)は午前中にリモートの打ち合わせがあったので、それを済ませてから病院へ電話をし、14時半に発熱外来の予約が取れました。朝にもタイレノールを飲んでいたけれど、熱は昨日より上がって38.4℃。
私が行った病院は、LINEで保険証の写真を送り、予約時間に行くと受付で手続きはせずに専用の病室にすぐ通され、そこで一人で待つというシステムになっていました。
フェイスガードなどを装備した先生がやってきて問診してくれ、いつまで他の人への感染を気にしたらいいのか把握しておきたかったので、コロナとそのとき流行っていたインフルの検査もしてもらいました。
鼻に細長い綿棒のようなものをつっこまれ、先生に飛沫をかけては申し訳ないのでくしゃみをしないよう変な顔になりながら必死に耐え、検体を取ってもらい、10分ほどで検査結果が。インフル陰性、コロナ陽性でした。
そこで、発症日(26日)を0日目として5日目(7月1日)までが現在外出を控えるとされている期間であるが、10日目(7月6日)まではウイルスを出しているという説明を聞きました。
検査費用を含む診察代はトータルで4,700円(薬代は別)。検査費が自費になった5類になってからかかるなんて持ってない質だからだなぁとは思ったものの、初期の頃になった方は保健所との連絡がつかなかったり、町医者では診てもらえなかったりと大変そうだったので、コロナに対処する仕組みが構築されてからスムーズに診てもらえたのはよかったです。
薬局も病院と連携しているので事情を把握していて、店内に入らずに外から声をかけると処方箋を取りに来てくれ、外で説明を聞くという形でスムーズに受け取れました。
処方されたのは、解熱剤と、解熱剤で胃が荒れるため胃薬、そしてのどの炎症を抑える薬の3つでした。
発熱
コロナになると何が必要になるかという情報はTwitterでたくさん見たことがあったので、帰宅後すぐにネットスーパーでスポーツドリンクやゼリー飲料、冷えピタ、のど飴、お豆腐、ヨーグルト、アイス、亜鉛などを注文しました。到着は翌日で、夫に受け取ってもらいます。
病院の後は、まだ〆切の原稿があったので、体調が悪化する前にと書き進め、終わってから就寝しました。
28日(水)も引き続き発熱。コロナで40℃の熱が出たという書き込みも多く見かけましたが、私は幸い38℃代までの熱しか出ませんでした。
小学生頃まで身体が弱く、毎月のように発熱し39.8℃以上の熱を出していた名残か、今でもただの風邪をひくと必ず39.8℃以上の熱を出します。
そのためわりと熱耐性が強く、38℃くらいの熱があっても仕事はできそうだったので、取材先候補を探す作業をしながら寝たり起きたりしてすごしていました。
発熱は29日(木)まで4日間続き収まってきました。しかし、熱が下がってからがむしろコロナ本番でした。
家庭内感染
コロナになってから寝室に引きこもり、夫とはつくってもらったご飯を運んでもらったり、食べ終わった食器を下げてもらったりしたときだけの接触で、お風呂も私が後から入るようにしていました。
しかし、やっぱり移してしまいました…。28日(水)の夜に発熱し、具合が悪くなってきたと。
感染から発症までの期間が2日ほどというのも改めてここで確認できました。
しばらく、二人とも他人と接触できない身体になってしまい外出ができないのが地味に大変でした。あらかじめネットスーパーで買い物をしていたのが、本当に救いになりました。
のどが腫れてからが本番
私は4日目に熱が下がり始めましたが、むしろそこから起き上がれなくなってしまいました。それまでは熱があっても仕事をしていましたが、やっぱり発熱が続くと体力が奪われて疲弊してしまいます。
この感じは、100日咳など何度も発熱を繰り返す経験をした方にはわかるのではないかと思います。メールを返すのすら難しく、頑張って5分くらい気力を振り絞って、急ぎのものだけ戻していました。
そこから、のどの腫れがひどくなり、固形物どころかお茶を飲み込むのも辛く、声が出なくなりました。不思議とサラサラの液体よりも少しとろみのあるものの方がのどへの負担が軽く、ゼリー飲料しか飲めない身体に。咳もどんどんひどくなってきました。
薬は5日分しか処方されていなかったけれど、まだぜんぜん治る気がしなかったので病院に連絡し、電話診療で改めて薬を処方してもらいました。
ほとんど声が出なかったので、相手が聞きづらそうだったらPCで入力して音声を出そうと準備していましたが、まだどうにか出せたかすれ声で「コロナでもらった薬がなくなりそうだけれど、声が出ない」と伝えただけで、「では電話診察の予約をして薬を処方しますね」と、みなまで言うな的に用件を理解してくれてスムーズに済みました。
さすがに薬は薬局へ取りに行かないといけないのですが、病院と連携しているので薬の処方とあわせて病院の電話診察代もそこで支払いできるようになっていて、こちらもスムーズでした。
最初に処方された3種に加えて、咳と痰と炎症を抑える薬だったか3種類増え、うち2つが眠気が強い薬ですと説明されました。
実際にかなり眠くなる薬で、その後さらにほとんど起きていられない人となってしまいました(笑)。
鳥さんたちのお世話
コロナが鳥さんにうつったという事例は聞かないものの、最初は念のため鳥さんたちのお世話は夫にすべてお願いして寝室にこもり、鳥さんたちとも隔離生活をしていました。
しかし、夫にも移してしまい、発熱耐性のない夫は38℃を超えたらとても辛そうで寝込んでしまいました。
このとき一番心配していたのは、飼主二人とも外出できないときに鳥さんの体調が悪くなり、鳥病院へ行けないことでした。特によもちゃんは換羽中で少しお疲れ気味。しかし、とにかく2羽とも元気でいてもらわないと困ります。
よもちゃんは部屋に人がいないとご飯を食べなくなってしまうので、入れ替わりに熱が下がってきた私が鳥さんたちのいるリビングで寝ることにしました。放鳥時はマスクはもちろん手洗い消毒もしつつ、最低限しか鳥さんに触れないようにすることに。
しかし、よもちゃんは敏感なところがあるので何かを感じたのか、甘えん坊になってしまい、飼主の顔まわりに来て普段以上にくっついてきます。いつもならある程度一人遊びをして、飼主はそばで見ているだけでいいのですが。飼主二人とも声が出ないので、話しかけてもらえなくなっていたのも異変を感じた理由かもしれません。
一方すずまつくんは、飛んで跳ねて歌って食べて、すごく元気そうでした。家中で一番元気! 発作持ちで通院している身なのでいつ何があってもおかしくないのですが、このとき元気でいてくれたことは本当にありがたかったです。
換羽中のよもちゃんのためにハリソン ハイポテンシーを取り寄せたのですが、配達がゆうパックで置き配指定ができないのが悩みどころでした。インターフォンで説明しようにもその頃はまったく声が出ない状態だったので、紙に「コロナで接触できないのでドア前に置いてください」といった内容を書き、ドアの隙間からお見せしました。配達の方は驚きながらも「そういうことか!」と言いながら置いていってくれ、ぶじ受け取れました。
後遺症!? コロナの後は喘息タイム
そんなこんなで大変だったコロナも、10日も経つと少しずつは治ってきて、おかゆやヨーグルト、お豆腐あたりは食べられるようになったり、声も少し出るようになったりしてきました。
しかし、それと反比例するように咳が増え、というかこの咳…、完全に喘息! 花粉症の時期に喘息が出る体質なのですが、最近はだいぶ収まっていました。それなのに、またあの辛さが始まってしまいました。
人に移さなくなる10日ぴったりだと少し心配なので、12日後の7月8日(土)に呼吸器科を予約し、今度は喘息の吸入薬やのど、たん、咳などの薬を処方してもらってきました。
先生曰く、これはコロナの後遺症ではなく、喘息持ちの人は風邪などでもトリガーになって喘息が出やすいそうです。
薬を飲んで(吸って)もすぐに治るというものではありません。喘息は比較的夜にひどくなるものなので、毎日夜になるたびに喘息が出て一晩中続き、眠れない状態が続きました。コロナよりずっと辛い…。
それも1週間後くらいから、喘息は出るものの夜通し続くほどでもなくなって眠れるようになり、やっと昨日くらいから喘息が収まってきました。
また、喘息と同時期から左目に腫れと痒みを感じ、朝に目ヤニが出るようになりました。これはコロナとは無関係だろうと思い検索してみると、コロナで目が腫れるのはあることだそうです。ただ、眼科にまで行く余裕もなくそこまで危機感を感じる腫れでもなかったので放っておいたら、1週間くらいで自然治癒しました。
よくコロナで言われる後遺症に味覚障害と嗅覚障害がありますが、食べ物が美味しく食べられないのは本当に嫌なので(笑)、ネットスーパーで取り寄せてから毎日亜鉛のサプリは飲んでいました。
食べ物を飲み込めなかった時期はわかりませんが、ご飯が食べられるようになってから味覚は普通に感じていたように思います。
嗅覚はゼロではないけれど明らかに弱くなっていました。お茶や紅茶は香りを感じられず苦味ばかり強く感じるので、一番の嗜好品なのにしばらく飲めなくなってしまいました。しかし嗅覚も、喘息がひどくなる頃にはもう治ってきていたと思います。
コロナで後遺症に悩まされている方もいるので、そういった症状は出ずによかったです。
また、今回は幸い感染後に私の外出予定がなく、他の方に移してしまうことにならなかったことも幸いでした。もし取材の2日前に私が別ルートで感染して持ち込んでいたらと考えるとぞっとしますし、特にご高齢のお姉様方とヨガを一緒にやっているので、そこに持ち込まないで済んだのもほっとしました。
買っておいてよかったもの
最後に買っておいてよかったものをまとめます。
スポーツドリンク
熱があるときにやたら汗をかいたので、脱水症状にならないためにも飲んでいました。ペットボトル3本買っておいてちょうどよいくらいでした。冷えピタ
真夏に熱を出すと本当に熱いので、必需品でした。あと100均で買っていた大きな保冷剤のような氷枕も役立ちましたが、保冷剤のたぐいはある程度長い時間冷凍庫で冷やす必要がありすぐには使えないので、やっぱり冷えピタは便利でした。2人で2〜3箱使いました。ゼリー飲料
Twitterの教えにならい買っておいたものの中で、一番必要性を感じたものです。のどが腫れたらもうこれくらいしか飲み込めません。家庭内感染をすると家族みなそうなってしまうので、うちは20個くらい消費しました。お豆腐、ヨーグルト
少しのどの腫れがひいたら、この2つが食べられるようになりました。のどがヒリヒリするのでおかゆなど熱いものより冷たいものがよかったです。スルスルと食べやすいかと思いそうめんなども買っていたのですが、意外と食べられなかったです。のど飴
のどの痛みと咳がひどかったので、飴をなめておくと少し楽になります。2袋がなくなり、外出できるようになってからすぐに買い足しました。龍角散ダイレクト
粉ラムネのような状態の龍角散をのどに直接流し込む市販のお薬です。ヒリヒリする喉を一時的にではありますが、ひんやり包んでヒリヒリ感を感じにくくしてくれます。私は薬剤師さんに確認せずに勝手に併用してしまいましたが、第3類医薬品なので、他の薬と飲み合わせが悪くないか一応確認しておいた方がよいかもしれません亜鉛サプリ
味覚障害を抑える効果があると言われているので、毎日必ず飲むようにしていました。コロナが治ってもしばらく飲み続けています。
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