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レート1772到達! 青白リキピのすすめ

割引あり

ⅰ.初めに

  こんにちは、pottarと申します。このnoteでは、前期最高レートを1772まで更新し、瞬間1位に到達することができた新アーキタイプ、青白リキッドピープル(以下青白)の構築とプレイングについて、私なりにまとめたものとなっています。この基盤を使用し、私の他にもかきゅーこくみんが1747、みを@リンカネが1741までレートを盛ることができたので、デッキとしての強さも担保されています。このnoteが、青白というデッキの面白さに気づくいい機会となることを願っています。

筆者の経歴
最高レート1772、1700↑×10、9期連続1700到達(現在も継続中)
1730over×6 1750over×4

Ⅱ.青白というアーキタイプの特徴・本質

  青白の構築やプレイングの考察に移る前に、読者の皆さんには、青白というデッキがどのような性質を持ち、何ができて何ができないのかを理解してもらう必要がある。これを手っ取り早く解説するために、ここでは似た基盤で構成されている青単と比較を行うことで紐解いていく。

△<〇<◎<☆

 上の表を見ていただきたい。これは青単上位勢(笑)としての実績も持つ私の経験とデッキの構造から考えた、青単と青白の比較表である。上から順番に比較していく。

 まずは序盤の安定性についてである。これは具体的に1~3ターン目の動きの円滑さについて評価する項目であるが、世間的な評価と同じく、これは青単の方に軍配が上がる。青白側にティーチャー+バニラ展開や3ターンジャバジャック以外の強い動きがほとんどないのに対して、青単側は3ジャバに加えジャバキッドからのリソース確保、ブラザーズ絡みの刻みプラン、ゴーゴンによる遅延、マイパッドからの多面展開等、ある程度の強度を持つ動きが複数パターン存在している。ランクマッチで勝ち進むに当たってこの安定性という項目は第一に目に留まる項目であり、この部分を毛嫌いして青白を使わない、という選択を取っていた方も多いのではなかろうか。しかし、この部分は表にも記載した通り、適切な展開を心掛ければ改善できるものであり、青白というデッキを評価するうえで使わない、という結論に至らせるほどのものではない、と考えている。この部分は第5項のプレイング考察の部分で詳しく触れることとする。

 次にリソース継続力である。これは両者ともに優れているが、動きの安定感の差でわずかに青単が勝っていると考える。ただし、優れていると言っても、2ターン先を見据え、どのようなプランを取るべきか、ある程度の変更が効くような手札キープが出来なければ、この利点が薄れてしまうことは言うまでもない。青単も青白も、万能ではないことは自覚しておくべきだろう。

 対応力はどうだろうか。これは圧倒的に青白に軍配が上がると考えており、筆者が青白を使おうと考えた大きな理由の一つである。青単はその名の通り青のウィニーで構成されているために、どうしても環境で流行している声援の影響を受けやすく、勝利のリュウセイカイザーもクリーンヒットしやすいために、主な役割対象であるはずのシータ基盤に対して安定した勝率をたたき出せない、といった問題を抱えていた。祝門や赤青UKにノートリ貫通以外の勝ち筋がほとんどないのもマイナスポイントである(もちろんこれらの部分は練度があれば乗り越えられることも、青単の名誉の為に追記しておく)。それに対して、青白は白のバニラと青のシステムクリーチャーで構成されており、展開次第で声援の被害を最小限に抑えることができる。勝利のリュウセイカイザーも小型展開のプランがより太くとれる青白には若干刺さりが悪く、きつい場合でも先に横展開を行うことで勝利のガイアールカイザーを誘発し、回避することも可能である。祝門やUKのカツドン波も構築次第でケアすることができ、デッキ単位での対応範囲も広い。とれるデッキにきちんととれる、きついデッキにも明確に勝ち筋を持てる幅広い対応力は、青白にしか出せない大きな強みだろう。

 最大値に関しても青白に軍配が上がる。1ターン目にティーチャーを展開できたときや、3ジャバできたときのバリューは相当に高く、最大値の高さで一時期「運だけ」と揶揄された青単をはるかにしのぐ「運だけ」を見せつけることができる。実際、上振れた青白の猛攻をしのげるデッキは数少なく、青白を選択する明確な理由になるだろう。
 
 構築の自由度は、デッキの確定枠の少なさと、残りの枠のアプローチの豊富さに裏付けられた拡張性の高さである。トリガーを最大枚数投入し盾勝負に強くするアプローチ、2ndを投入して速度に寄せるアプローチ、溜めるプランに寄せて確実な詰めを実現するアプローチなど、同じ青白でも型によって動きや対応範囲を大きく変化させることができる。対面の視点からすると相手している青白がどの型なのか判別しづらいのも強みである。使い手や環境によって構築を変化させることができる、息の長いデッキであると言えるだろう。

 最後に平均キルターンである。これは青単と青白で大きな差があるわけではないが、注目すべきは青白のレンジに6ターン目が含まれることである。これは、青白が青単よりもよりロングゲームを見据えた構築にできることに由来したものであり、対面視点からすれば息切れを狙いにくい、という利点に言い換えることもできる。ビートデッキの寿命が1ターン伸びることの大きさは、殴るデッキを使う人なら分かってくれるはずである。

 まとめると青白は、青単の序盤の安定性を下げた代わりに対応力と爆発力を底上げし、デッキとしてのパワーを高める方向性にシフトしたデッキである、と言える。この安定感の部分も適切なプレイでごまかすことができるために、現環境でビートを握りたいなら第一に候補に挙がる。ビートが強いこの環境ならば、誰もが触れる価値のあるデッキとして、自信をもっておすすめしたい。

Ⅲ.各対面の相性考察

    ここからは、現在環境に存在する主なデッキについての軽い相性考察と、そう評価するに至った構造上の理由を記す。

・    4cヴィルヘルム・・・60~65%対面
   上でも若干触れたが、青白は他のビートデッキよりも声援やリュウセイホールに対しての耐性があるため、4c側の妨害が後手に回る展開になりがちである。また、シータよりも受けとして機能する札が若干少ないことから、早いタイミングでブーストトリガーを複数枚踏むことを要求される場面が多いと考えられるため、青白有利と言い切っても良いと考えた。

・    シータ刃鬼・・・50~55%対面
 4cと比べて盾が若干厚く、ダンシングフィーバーや鬼丸覇など、先攻ならば青白の速度に十分追いつき得るカードがあることも考慮すると、4cほどの相性差がつくことはないと言えるだろう。それでも妨害が後手に回る事象は同様に発生するため、苦しい展開がそこそこの頻度で起こることには変わりなく、この相性とした。

・    墓地ソース・・・55~60%対面
 どちらも受け札が優秀なビートデッキではあるが、2ndやマイパッドの存在によって速度面でわずかに青白側に軍配が上がるために、拾える試合の数を考えると、若干だが青白に優位な相性になると考えた。ジャバジャックを最後に残して詰めている状態ならば、クロックを踏んでターンが返ったとしても、ジャバジャックまで綺麗に処理しながらGTを着地することが至難の業であり、スパーク1枚で逆リーサルを防ぐことができる点も相性考察に大きく影響を与えている。

・    白緑アガサ・・・45~50%対面
 手打ち、素埋まりの天門ともにきつく、速度で先に押し切るのが先か展開されるのが先かの勝負になりがちである。ヴィルヴィスで上手く盤面を捌きながら詰めれば展開後も何とか詰め切れる試合はあるが、大半は押し込まれる展開になりがちである。パラディンやガガアルカの採用でも大きく相性関係を解消することはできないと考えるため、五分寄りの微不利とする。

・    青黒祝門・・・35~40%対面
 こちらは素埋まりとエメラルでの仕込みが存在するため、対アガサと比べると勝率はやはり低下する。展開した時点で盤面や手札が吹っ飛ぶため、リカバリーがしづらいのも難点である。素埋まりも仕込みもどちらもなく、速度で押し切ってしまうのがなんだかんだ一番太い勝ち筋になるため、安定した勝率を出すことは極めて困難であり、明確に不利対面と言える。こちらはパラディンやガガアルカの採用によって多少勝率を改善できるだろう。

・    青シューゲイザー・・・60~65%対面
 他の型よりもオチャッピイが機能しづらい割に完全にシャットアウトできるトリガーがあるわけでもないために青白側が溜めのプランを取りやすく、いざとなって殴った時にも案外貫通できる。ティーチャーのブロッカーが地味に重いことや、青シュゲ側の上振れがそこまで多くないことまで考えるとこの相性に落ち着くと考えた。

・    デアリシューゲイザー・・・55~60%対面
 青型よりもオチャッピイが機能しやすく、ブーストも円滑なために、盾の薄さの割に思ったよりいい勝負になる。青白に若干軍配が上がるが、ファンクを採用されると一気に相性関係が逆転するために注意が必要である。できればケアしたい。

・    白シューゲイザー・・・40~50%対面
 オチャッピイが機能しやすく、スパークが搭載されていることまで考えると、相性関係は限りなく五分寄りの微不利に落ち着く。先手後手やオチャッピイの有無によって大きく勝敗が左右されると言ってもいいだろう。

・    リースドラゴン・・・65~70%対面
 バニラの多面展開、進化速攻、バウンスなどドラゴン側の嫌がる要素がすべて詰まっている。速度的にも青白に軍配が上がるため完全に有利と位置付けてもいいだろう。

・    青単・・・40~45%対面
 意外ときつい対面である。序盤の安定感で劣っていることや、クロックとブラザーズによるカウンター性能の高さ、進化獣の枚数などで若干青単が勝ち越すだろうと考えた。

・    オラクル・・・55~60%対面
 ティーチャーからのバニラ展開かジャバジャックが絡むかのどちらかで試合を優位に運ぶことができる。手札を抱えきって面展開するのが先か、リソースを枯らし切るのが先かの勝負になるため、若干青白側が優勢だと考えられる。

・    赤青UK・・・30~40%対面
 今環境のデッキの中で一番の天敵。言わずと知れたガン不利対面である。素埋まりのカツどん波に加えてエメラルの仕込み、クロックと詰めの確実性まで考えるとゾッとする。対面の練度に勝率が左右される事、ガガアルカの採用で若干勝率が改善されることを考えて勝率には幅を持たせている。

・    ドロマーイズモ・・・60~65%対面
 ティーチャーもしくはジャバジャックが絡めば有利に進む点はオラクルと変わらないが、盾が薄く、盤面処理がオラクルよりも不得手であることから有利と言い切れるだろう。

・    赤黒ブルース・・・60~65%対面
 ドロマーイズモとほぼ同じ評価である。しいて言えばザビ・バレルの存在が少しうっとおしい。

・    ドラゴンフレンドカチュア・・・45~55%対面
 盾こそ薄いものの、オチャッピイや安定したブーストで無理やり間に合わせてくることまで考えると、五分に落ち着くのではないか、と考えた。墓地ソースのGTのように、これをしたら勝ちといった明確なゴールがないこともこの相性にしている要因の一つである。


 ここからは構築とプレイングの解説に移るが、前期情報を秘匿した状態で結果を残したこともあり、情報の価値が非常に高いために、構築を共有し結果を残したメンバーの意思も反映し、有料部分とさせていただきたい。ここまでの内容や今までに私の執筆したnoteを読み興味を持った方には値段以上の価値を提供できると自負しているので、是非購入して青白の神髄に触れてほしい。

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