番外編スズヲの受難05

画像1 前回までのあらすじ:スズヲ達の前に現れた屋敷を支配するほど強い思念をもったゴーストの彼女、ギドリーや浮遊霊の助けもあり彼女との初遭遇はあっけなく終わってしまったが、それ以降彼女は全く現れなくなってしまった(バグな)事態を打破するべく意志を持つ存在としてプレイヤーが介入し物語を改変、事態は終焉へと向かうのであった
画像2 ス「あ…来た来た。ギドリーさんあれが僕の知り合いの腹黒い魔女、ぽっさんです」ギ「スズヲ女性にそんな言い草をしてはいけないよ」ス「いいんです…」
画像3 ス「んで!どうするんですか?彼女との対決が始まるかと思いきや…あの夜以来全く現れなくなったんですけど」ぽ「いやぁ…うちにも何が原因かわからん、けど今日が期日の7日目やから無理やりにでも呼び出して決着つけやんとなぁ」
画像4 ス「なら写真も撮れるようにちゃんと用意しますか」ぽ「スズちゃん、なんだかんだで怪現象の撮影には興味あったんやな」ス「天才カメラマンですから!!」
画像5 ぽ「しかし…無理やり呼び出すならスズちゃんの力だけなら無理やな、魂ごと持っていかれそうやしウチも手伝うわ」ス「急に怖い事言い出すのやめてください?」ぽ「んー、ちょっと気になる事もあるしギドリーさんにも手伝って貰おうかな」ス「聞けよ」
画像6 ぽ「豺キ豐後r蟄輔?鬲ゅ◆縺。繧…」ス「ゴーストは降霊術できないんじゃ…」ぽ「普通はな、うちが間に介入して力を変換してるから」ギ「あぁ…生きている頃はよくこうして儀式を…生きている頃…?!」ぽ「…全部は無理やけど、もう少し取り戻せると思うから頑張って」ス「なんか水晶に色んな情景が?」
画像7 ギ「あぁ…そうか私は……これは君の力なのか?」ぽ「まぁ…生と死の狭間で少し遊べるくらいの能力はあるから。ほな…ちょっと外の様子見てくるで」ス「え?!儀式途中に抜けるとかなんでもありなんですかあんたは…」ぽ「魔女様様やろ」ス「…チート野郎」
画像8 ス「おぉ!今までの中で一番いい感じの気配!空気が重くない」ギ「スズヲ…今のうちに魔女君が言ってたように準備を進めていこう」ス「了解しました!」
画像9 ス「やぁ浮遊霊、結局君とは全然打ち解けれなかったけど僕はここにきて良かったとおもってる。ありがとう。これから君たちを縛る者と話をするけど少し力を貸してくれる?」    『…キャッキャ…スズ…ヲ…ガンバ…レ』
画像10 ス「うおおおおおおおお!加護の付いたスズちゃんにもう怖い物など無い!!成仏キーーーーーック」  『ガシャァア』
画像11 ス「いやぁ…マジで浮遊霊のおかげで正気で居られてるっぽいな、普通の人だったらSAN値すり減って発狂しちゃうよ」 『キャッキャ…スズ…ヲ……ナラダイジョ…ブダ』ス「え?????」
画像12 『キタ‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼』ス「空気が揺れてる…」
画像13 ぽ「とりあえず…これ以上彼女の思念に他の力が同調しやんように…霊場の安定化やな…これで完了っと、後はスズヲ…頑張るんやで」
画像14 テ『ううううううううう…苦しい苦しい!!どうして私ばかりこんな目にあわなきゃいけない!!!』
画像15 テ『お前か…私の邪魔をするのは?!』ス「邪魔ってなんのですか?!貴女がここまでしていったい何をしたいのか僕に話してくれませんか?!」
画像16 テ『私はテンペストだ!ずっとずっとこの屋敷に囚われて来た…それをやつはギドリーは!!』ス「っ!?ギドリーさん!?いけない怒りの力でまた彼女が制御不能に…」   『ゴゴゴゴオオオオオオオオ』
画像17 テ『うおおおおおおおお!!!!』ス「像の加護で彼女の力が小さくなって…」テ『あああああああああああああ…ギドリー…ギドリー…私…ずっと待ってたのに…』
画像18 ス「少し頭が冷えましたかね…?」ギ「スズヲ…」ス「ギドリーさん…よくわからないけど彼女の事は貴方にも責任があるみたいですね!」ギ「………あぁ」
画像19 ス「改めましてテンペストさん…僕はスズヲです。別に貴女に悪意があってここに来たわけじゃありません…よかったら少しお話を聞かせてもらえませんか?」テ『………』ス「ほら、ギドリーさんも座ってください!」ギ「あ、あぁ…そうだな」
画像20 ス「まずお二人はどういうご関係ですか?」ギ「あれは僕が生きている頃…霊能探偵の依頼を受けた屋敷に彼女は…封印されていたんだ」ス「封印??」ギ「そうだ、田舎の古臭い風習だよ…女の魂を贄にした場所に家を建てるとその家は栄える」
画像21 ス「座敷童子を無理矢理作る?みたいなことかな…」ギ「しかし彼女の魂は力が強かった、封印された屋敷の中を彷徨うだけで怪現象が不幸ごとが次々と起こった…だから私が呼ばれた」
画像22 ス「自分たちで作った状況なのに彼女を消そうと?」ギ「そうだよ、だが苦しみのままに暴れるゴーストとして彼女を消すなんて私にはとても。だから私は少しづつ彼女と交流したんだ、彼女を消し去るには時間がかかると家主に嘘をついて」ス「そして恋に落ちたんですか?」ギ「まぁ、そうなるね」
画像23 テ『!?…でもギドリー貴方はそんなこと一言も…それに私を自由にするといいながら私を見捨てて何処かに行ってしまった!!』ギ「すまない…私は臆病だったんだ、でも決して君を見捨てたわけでは無いんだ」
画像24 テ『どういうこと???』ギ「君と交流しながら色々調べた…そして自分の無力さに打ちのめされた」テ『……』ギ「そう、君を安らかに自由にする方法は無いと知ってしまった、だから私は君が苦しむことのないように…永遠にそばに居られるようにと禁断の儀式を行ったんだ」
画像25 テ『そんな?!』ギ「ただ肉体を捨てた後は…人間の頃の記憶や思いはモヤがかかったように見えなくなってしまっていた、この屋敷に引き寄せられた理由も君の事も」テ『じゃあどうして?』ス「降霊術の時の…あの情景?!あれって」ギ「そうだよ、スズヲ…君たちのおかげで私のモヤは晴れた」
画像26 ギ「許してくれテンペスト、君に添い遂げると勝手に決めたこと、それを拒絶されてしまうかもしれないという恐怖から君への思いを見失ってしまったこと…そして迎えが遅れてしまったこと」テ『ギドリー…ごめんなさい私…こういう時こそ怒らなきゃいけないはずなのに…嬉しい、嬉しい…』
画像27 ギ「初めて君の笑顔をみた時のようだ、やっぱり君は素敵な人だね」テ『ギドリー…大好きよ、ずっと昔からそしてこれからも』
画像28 ギ「スズヲ、君には本当に感謝してもしきれない」ス「へっ?!いやぁ…いや…よかったです!なんか思ってたよりもずっと二人ともいい人で…ゴーストに言うのも変な感覚なんですけど…幸せになってくださいね」テ『ありがとう…素敵なカメラマンさん』
画像29 『ダンダンダンダン バタンッ‼‼』ラ「スズちゃあああああん!!!」ス「うわっ?!らいぽん?!」ラ「ぽっちゃんから迎えに来てあげてって電話きて飛んできたおおお!!無事でよかったああ!!!」ス「ははは、そんな心配しなくて大丈夫だよ!ってあれ二人は??」ラ「二人??」ス「いや、なんでもない。じゃ…あやみさん所へ帰ろっか」ラ「よっしゃぁ!焼肉食べさせてもらうぞおお!!」ス「…あ?!ぽっさんから報酬貰うの忘れた」ラ「ええええええええwww」
画像30 後書き 色々予定が狂って最初に書こうとした話と別物が出来上がりました…謎。公式の解ではこの二人…生前恋仲で浮気がちなギドリーに嫉妬心をつのらせ怒り狂って死んでしまったテンペストと、腹上死したギドリーみたいな感じだったと思うんやけど(ギドリーの死因は折り畳みベッドに挟まれて死んだみたいになってるけどあの時代に折り畳みベッドないしフェイクかと)この二人のドタバタを書きたいって思ってたのに終わってみればドタバタしたのはスズちゃんだけでした、ごめんねw皆様もここまでお付き合いありがとうございました_(:3」∠)_

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