2019からの2020
急にですけど、
おっさんずラブin the sky(OL2とかインスカとか略してるみたいね)、よかったっす。
というか2019年は個人的に「人権(感覚)元年」って四文字熟語で表したかった位。個人的にピンと来てなかったものが繋がったというか、新しい気づきがありましたよ。え、何のことか意味不明?ですよね。うんうん。
政治について、資本主義という経済至上主義の世の中について、そして私と私の暮らし…みたいな(なにが、みたいな、だ)むぬかんげー。さらには、デニーさんの選挙経ての参院選があったり、宜野湾市はPFOS汚染問題があったり、その都度その都度悩ましい出来事が多い私の頭の中なんですが、
また別の角度からピンときて。
まさかこんなドラマやエンタメ方面から世の変化の空気を感じるなんて、意外過ぎた。…あ、私の「ピン!」なので今更かよとか言わないで。
まず触れたエンタメ年表を記しますと、
①おっさんずラブ→②おっさんずラブ以降のLGBTQ主人公ドラマ→③クィア・アイに出会っちゃう→④伊藤詩織さんのこと(#Me tooムーブメントも含む)→⑤ブレイディみかかさんの「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読んじゃう→⑥フェミニズムというか子育てや夫婦関係、セックスレスにまつわる呪いにも自己肯定感や存在(人権てことばだとちょっと違うんだけど、その人のその人らしさというのかな)
おっさんずラブ、2016年にオムニバスで放送開始した後の反響から、2017年放映でしょ。んまー、2018年はもうテレビで田中圭を見ない日は無いくらい1年おっっさんずラブバブル。
さらに2019年の劇場版公開→インスカ放映。
2019年は「きのう何食べた?」「腐女子うっかりゲイに告る」もありましたしね。(その少し前に「弟の夫」とかもやってた、NHKのあの枠はいいよね。そして「腐女子うっかり〜」脚本の劇団ロロ主宰の三浦さんの作品見てみたい。さわやか青春群像な脚本が多いのかな、超余談。)
時系列厨な考察はさておき、LGBTQ主人公のドラマの世界の描かれ方がバラバラだったのがなんか「元年」て感じがした。
OL1は気持ち悪がったりす描写があったりも結構あって、同性愛そのものに葛藤する場面てのが描かれていた。きのう何食べたは、そういう葛藤がありつつも基本ほっこりというか幸せな感じ、腐女子うっかり〜に至っては、もうヒリヒリするくらいに悩み傷つき…思春期の苦悩も満載だったんだけど。
さあ、満を持してのおっさんずラブが2をするってどうなるの?出尽くした感あるけど…と思ったら、男女とか性愛とか関係ない世界線というか、「そういう」差別の無い世界観でドラマが展開してったのには、個人的に「おおおお…」と唸ってしまった。そっか、超えてくのね、NEXTを提示してくぜってことね。ブラボーって。
〈※OL1民とインスカの民の間で論争も盛り上がってて、すごいなーと思った。このブログからだいぶ燃えてたよね、
【同性愛者に苦しんで欲しい彼女たちへ】
https://www.google.co.jp/amp/s/anond.hatelabo.jp/touch/20191126010427%3fmode=amp
エモーショナル過ぎて全面的に支持できる訳でもないし、なんならドラマの釣りブログかもとか思いつつ、ハッとさせられた。◯◯ポルノと名の付く指摘って色々あるけれど、「消費」してないだろうか…と自戒した。勿論、二次創作とかペアリングを楽しんだりしてる方はそれで全然いいとおもうのですよ。「腐女子うっかり〜」のヒロインもそういう子だったなー。
https://www.cinra.net/column/201905-fujoshi
ヒロインと言えば、鋼太郎演じる武蔵が「ヒロイン」と表現している人に噛みついてる人もいたね、ヒーロー/ヒロインと異性愛基準で語ることへのアンチというか。〉
兎にも角にも様々な見方を提供してくれたインスカすごい!!!最終回の納得いかなさをアベマのスペシャルで不満を回収してったのも、なかなかすごい(しっかり見ました)今後はこういったドラマはブームみたいに消費されちゃうのかな、どうなる2020年とか勝手に言ってみる一般人。
ーさらに、2019年は、私のNetflix元年でもありまして。
子供にアニメDVDを毎週借りるのが億劫になった(毎週何本か借りるのより経済的」)、というのが理由だったのに、まんまとハマるというね。
そう、『クィアアイ 』に。
最高ですよ、ほんとに。なぜかエモーショナルになる自分、毎回号泣。ジャパン編は、なんかもうムズムズ(同属嫌悪的なものなんでしょうね)したけど、やっぱりうるうる。それぞれ専門分野を持ったゲイ五人が、ストレートの男性(とも限らなくなってた)を変身させるリアリティ番組。
ファブ5の彼らの自信にみちあふれたハッピーさと、スマートさよ。
https://www.google.co.jp/amp/s/front-row.jp/_amp/_ct/17315554
泣ける。まじ。
ひとことでいうと、「愛」だよね。ファブ5の存在がハッピーとラブ。
毎回、相談者に「自分に自信を持つこと」だったり「自分の存在を愛すること」を教えてくれるわけです。文字通りラブ注入してくわけ。
その上で他者の存在とどう向き合うか、社会とどう向き合うかの姿勢をも考えさせてくれる。こういうとこは、やっぱ欧米の意識すげえな、進んでんな(ジャパンが遅れてるだけかね)と思わざる得ない。
あれよ、ピーコのファッションチェックとか、お昼のワイドショーであってた「旦那改造計画」みたいなのとはレベチよ、レベチ。あ、レベルが違いすぎの略ね(ウザい)
ファブ5自体、パキスタン系、白人、黒人と人種が色々で実際の番組でも、依頼人が南部の閉鎖的な地域でその依頼者と人種差別について語る面があったり、トランプ支持者の依頼人にブーイングしたり(笑)、LGBTQ、人種、政治とすごくオープンに向き合っている。ヘビーなシーンもあるのに、全体的にハッピー。ああ、海外の空気感いまこうなんだなってスッと入ってきて、なんていうんですか革命的?&またジャパンの現状に…以下略。
2019年は伊藤詩織さんの裁判もあったでしょ、そしてその前に#Me too運動も海外で火がついたよねー。
去年までは、正直、海外セレブが女性の人権について鼓舞したりするの見ても、ビヨンセのドキュメンタリー(これもNetflix)見てもイマイチピンときてなかった部分があって。
なぜそこまで必死になるのか、怒っているのか、、、理解はするし支持できるけど、本当の意味で「自分のことだ」と思いきれなかったというか。
フェミニズムでいうと、田嶋陽子さんや上野千鶴子先生の印象があってですね。確かによく知らなさから嫌厭してるとこはあったです。
だけど、フェミニズム的な話題を大げさに感じたりすること自体が「自分のおっさん化」というか、男性目線を内面化してるんだなと気づかされたというか、お恥ずかしい限りなんだけど。
尊厳の問題なんだよね、人間の問題。
さらにブレイディみかこさんの本「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」も、とてもグッときてしまって。
https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2019/11/1107_2.html
他者とどうつきあっていくのか、自分をどう捉えてどう表現するのか。多様性ってなんなんだ。。。直太郎はこの先こういう世界で生きてくんだろうなと気が引き締まった思いを抱きました。あー私は大丈夫か。ふにゃふにゃのふわふわ人間で。
そいいう視点ができてくると、育児についてだったり、夫婦関係やらセックスレスの話題やらっていうのも、他人事ではないのよね。
個人の存在についての、大きく捉えると存在への愛の話なんだなー。当たり前かもしれないけど全ての事象が繋がってるんだ。。。というカチッとハマった感覚がして、そんな自分に素朴にびっくりしたし、無自覚さに恥ずかしくなったし、目の前がピカーと光が射したりしたのでした。
…何がいいたいのかというと、私もっとメンドクサイ、ちょっと暗い人になりそうな2020年てことです。
まあ、そんなことを年末年始につらつら考えてましたよの2月。なんのことだか分からんよね、長いし。うけるー。
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