カジノディーラーの日常 錦編 5話

オープン3日前

みんなでテーブルを囲んでディーラーの
練習をしいていた(遊んでいた)
この時間も給料が出ていたので最高だった

ガチャ

前触れも無くドアが開きズカスガと
人が入ってきて囲んでいたテーブルに座る

俺はその時ディーラーをしていて
正面の席に座った
物凄い威圧感である
座っていたが身体が少し後ろに引いた

おはようございます
NAさんとFさんが言う

どうやらオーナー兼ヤクザの組長らしい

Kさんからそこのオーナーは怖い人だよと
聞いていたが本物だった
何もなければ(やらなければ)関わる事は
無いとあまり気にはしていなかった

オーナーは頑張ってくれよと
にこやかな表情で言った
そしてある提案を出す

フェイスオープンをやったらどうか

バカラはbetしてからゲームがはじまる
(カードが出る)
情報は罫線(出目)だけだ

初めにプレイヤーとバンカーで2枚づつ配る
(3枚目は2枚の合計次第)
そこであらかじめ1枚づつ初めに開けてから
betしてもらおうと言うのだ、もちろん毎回では無いが沢山やったらどうかと言う提案だ

NAさんとFさんはあらかじめ聞いていたのか
うん、うんとうなずく

オーナー(組長)は他のカジノでフェイスオープンをみたらしく1シューターで1回だった
フェイス(1枚目)に8や9が出るとチャンスだと思いbetを上げて勝負するが面白い
8や9でも絶対勝てる訳じゃないんだよな…
なので1回ではなく沢山…

3回なのか5回なのか回数の議論になる
そして店長がお客の数によって決めては
どうかと言う
つまり8人掛けのテーブルに1人なら1回
最高で8人なら8回だ
なんと丁度いい案とばかりに
それでいこうとなる

そこからオープンまでフェイスオープンの
模擬をしてみた
確かに8や9がきても絶対勝てるわけではなく
これでbetを上げて外れたら
熱くなってしまうのでオモロいなと思った

そしてオープンを迎える

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