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櫻坂463rd TOUR 2023 総括

はじめに

3rd TOUR

正直こんなに行く予定ではなかった。個人的な事情ですが、ちょうどFC先行の少し前、なんかもう本気で人生か何もかもいっぱいいっぱいになっちゃって、1公演入れれば、まあいいかあ……。みたいなテンションだった。それが結局気づけば6公演、恐ろしいね。櫻坂46のエンターテイメントはオタクを救う。間違いなかった。感謝の言葉が足りない。

本当にね〜代々木から大阪まで入って楽しかった!純粋に楽しかったー!楽しかったなー!楽しかったよ!

1公演でもまあいっかって、それしか入らなかったらずっと後悔していただろうなって思うぐらい。回を重ねていくごとに鮮やかに洗練されていって、みんな毎日毎日頑張っているんだなあってさ、普通に感動したな。誠実に頑張らないことには、他人には成長ってそんな短期間で見えないと思うから。

私も頑張った!3期生の名前と顔覚えられた!あの自己紹介MCは助かる!

以下、特に心を動かされたもの達。なるべくセットリスト順に書きましたが、必ずしもそうではないです。悪しからず。

演出


去年のツアーはピアノなり椅子なり箱なり舞台装置にこだわりを感じたけど、今回はそこは至ってシンプル。映像と照明、レーザーが凄く綺麗だった。レーザー凄かった。最初に会場がスキャンされていくような構図が好きですね。全体的にSF的なストーリーを感じる。SFは藤子・F・不二雄先生の「すこしふしぎ」って言葉が私はとても好きなんですが、個人的にはその「すこしふしぎ」が凄く似合う演目だったなあって思いました。瓶に詰められているところから始まり、泡のように消えてしまう。まるで炭酸の泡みたいな、ふしぎ。

摩擦係数


横浜1日目、2日目、3日目。度肝を抜かれた。ひかるちゃんのことたくさん見ていたけど、まだまだ底知れない。三色の摩擦係数。演じ分けが、天然かはたまた計算なのか。そこまでは私には分からないけれど。見る日によって全然違うものが見える、万華鏡みたいなひかるちゃんが好きだなあって思った。

この曲が出た当時は、もうめっちゃ歯ァ食いしばって仕事頑張ってたから、いつもそれを思い出して胸がギュッてなる。ぜんっぜんそういう曲じゃないけど、私の中の応援歌だったので。頼れる人がみんないなくなっちゃって心細くて堪らなかったけど、一年前の無敵な学生時代を思い出せて、大丈夫まだいつだってあの気持ちに戻れるんだからって言い聞かせてた。社会を生きる私と共闘してくれてたのよ、いや勝手に共闘させてただけ。そんなことはどうでもいいのですけれども。

「さあ引きちぎって自由になれ」でひかるちゃんが飛んでくれると、気持ちがすっと軽くなる。どこまでも飛んでいって欲しいな。そしてそれをずっと見ていたいな。

理性と野生が共闘して融合していくのが純粋な熱さを感じていつもスカッとする。

んで、私も引きちぎって自由になった‼️

恋が絶滅する日


どんな現象にもいつか終わりが来るっていうのは頭では分かっちゃいても、今このグループを見てると馬鹿みたいにこの時間が永遠に続けばいいのになあって思う。「始まらなくても終わらないでくれ」「今ダメだったらまた今度でいい大事なのは続き」って、ああね、分かる。普通に曲が好き。それ以上にすっごい楽しそうにみんな踊るんだよなあ。アイコンタクトし合ってるのが一番よく伝わってくる。今、この瞬間を楽しんで踊ってる姿がやっぱり一番こっちとしては嬉しくて楽しくて幸せじゃないですか。そういうの一番、感じられるかも。

代々木、福岡あたりは保乃ちゃんが見切れ席にまで気を配ってくれていて。横浜あたりからシンメのひかるちゃんも同じようにしていて、そういうツアーならではの変化も愛おしいなあと。満員の会場を嬉しそうに遠くまで見ようとしている姿が、やっぱりグッときてしまう。

願わくばいつまでも踊ることを楽しんでいて欲しいな、ひかるちゃん。踊ることを楽しんでいるひかるちゃんが好きだな。

Nobody's fault


やはり特別。それに尽きる。説明できない大きな感情がどうしてもある。代々木では飛びませんでしたが、以降の公演では変更がありジャンプ有りに。

摩擦係数でも思ったけど、本当にどこまでも遠くに飛んでいって欲しいなあ。

ひかるちゃんは色んな曲で色んな表情でその曲を伝えてくれるけど、この曲のアウトロ一番最後に会場を見る表情が一番ひかるちゃんの心をそのまま感じられるな。

そこにはたくさんの感情が溢れているのに、なぜかとても静かな顔をしていて。静かだから、真摯な気持ちが伝わる。たいせつ。ありがとう。

夏の近道とDead end


や〜3期生すごい!(月並みな感想ですみません)毎公演階段をかっ飛ばして成長していく。多分凄く尊い瞬間を見ているのだなって分かる。いつか振り返ったら泣いちゃうんだと思う。今年の公演は声出しが出来るようになったのもあって、そこに焦点を当てた曲を多めにセットリストに組み込んでいるなとは思いました。

3期生に関しては与えられた2曲が会場のボルテージを上げるのにそもそも適していた2曲だとは思う。だけど与えられた役割以上をしっかりやり切るこの人達、数ヶ月前まで富士山の麓でBANに苦戦してたとは思えないんだよなあ。MCも毎回一生懸命考えたんだろうなあって思うと可愛くてねえ……すくすく育つんだよ……

後述のBANに関してもそうですが、推しメンひかるちゃんのセンター楽曲。憧れそのままやるのではなくて、各々自分なりの曲の解釈を持ってきたのが凄く誠実でいい子達だなあって思ったし、新鮮故の熱い解釈もまた良かった。

未来!明るい!!

流れ弾


今回の演出にあたって、保乃ちゃんが流れ弾を再構築して表現を変えてきたのがまたね、この人の真面目さとストイックさにグッときてしまうんだよね。

一番でただ操られる側から、操る或いは傍観者へ。上空から喧騒を見る眼差しがやっぱり好きだと思う。

発売から年月がかなり経っても真剣に新しい解釈を生み出そうと向き合う姿がかっこよくて好きだなあ。大阪2日目。お辞儀からスイッチが切り替わったのが手に取るように分かって、鳥肌が立った。

BAN


いやあ、ねえ……?(ねえ?)
時計の音、スキャンされるひかるちゃん(横浜2日目まで)魔改造ダンストラック。いや普通にこれですら「正気!?!?」って思ってた。「体力!?!?!?」って。いや少なくとも私よりはあるだろ、アイドルさんだぞ。

横浜3日目は、正直に言うとやっぱいるべきとこに推しメンがいないのはどうしてもドームのことを思い出して一瞬では情報が処理できないものがあった。えー!?!え!?ん!?あれ!?はへ!?!?あ!!光の中から出てきた!って思ってるうちに終わってたので記憶が本当にない(馬鹿)

大阪2日目、しっかり心して最初から見れて良かったー!!!!!!!マーーージデヨカッターーー!!!

3期生の等身大で必死にがむしゃらに戦うBANは胸が熱くなった。ほんとすご、なんで踊れんの?(アイドルだからでしょうが)嘘、そんな安っぽい感動じゃない。もっとちゃんと感動してます。石森さんの「時間はあんなにあったじゃないか」に滲み出る「悔しくて死にそう」感。触れるにはあまりにも柔らかいその感情を、無防備に剥き出しのまま、驚くほどノーガードで向かっていく姿が良かったな。大人になるとオブラートってものを覚えがちだから。今しかないあの熱さが、羨ましいな眩しいなってね。

んで、光の中から現れる軍勢を率いたひかるちゃん。

え………好きだが………

かっこよかった。やっぱり私はひかるちゃんが好き。堪らなく好き。私の中のスターなんだよね。スターなんよ。スター。輝いてんの。煌めいてんの。キラキラしててかっこよくて凄い。特別な存在。ひかるちゃんってどこか人間界離れしてて、横浜1日目とか2日目とか特にそう思ったけど、本当にこの人この世の人なんかな…って思うほど顔が良い(失礼、存在全てが良い)時があって。

でも大阪の2日目はこのツアー通して初めて、ひかるちゃんが確かに自分と地続きの同じ世界を生きてるって思えた。なんでだろうね。意図的に目から光を無くしたり、或いは逆だったり。そういう公演はいくつかあったけど、初めてそんな風に思ったかも。楽しいに全てを振っていたからかな。いつも客観的に自分を含めたステージ全体を見て冷静にプランとバランスを考えていそうな彼女が、そういうのをちょっと一旦脇に置いた感じがして、凄く凄く好きだった。どっちも好きだけどね。好きだな。言っとくけどこれ、Likeじゃないから。Loveの方ね。

偶然の答え


福岡公演の2日目。今年一番泣いてたかもしれない。2期生に対する気持ちってあまりにも大きくて大きくて大きくて大きいから……。

あの九人があの時期に欅坂の2期生として出会う確率って本当に計算できない。言い表せない運命のようなものを感じる。

ラストライブの外向きになった自然発生の縁は同期の存在にどこか縋るようだったし、その繋がりしか頼るものがないという悲痛さがあって、他のグループと比べてしまうと思うようにいかないことの方が多かったからなんだが凄く申し訳なかった。2期生は「悔しくて死にそう」って言葉すら口にできないほどの進展しない状況を歩んできていて。彼女達の2度と戻ってこない新人の期間に本当は出来たこと。やれたこと。思いを馳せるとやるせない気持ちになる時がないと言えば嘘になるかも。この先も、時々ふと切なくてやるせないなって思うかもしれない。

だけどそう思う一方で、ちょっとその時の気持ち忘れかけてたんですよね。もちろんいい意味で。あの日々を忘れられるぐらいには十分幸せにしてもらってんなあって思う。それって凄いよね。文字にすると簡単に見えてしまうのがもどかしいぐらい、凄いことをやってのけたんだよ。あの時、欅坂のオタクをしていた私にとっては全員がいつまでも救世主でヒーロー。卒業していく人を送り出せるって、奇跡みたいだね。そんな風になってくれて、そこまで居続けてくれて感謝しか、ありませんね。

2期生なりにオタクに気を利かせた輪は、ここまでの互いの健闘と日々を認めて労ってるみたいで、……なんかさあ〜〜〜涙止まんねえ〜〜〜好きだ〜〜〜〜

桜月


順番が少し前後してしまいましたが、今ツアー・演目で最も重要な部分且つ私が心を動かされた曲。

BANの血が燃えるような動から、こんなにも繊細な静けさへ空気を変えることが出来る。これが積み重ねてきたものだなって、感慨深くなってしまって。毎回一人で出てくる麗奈ちゃんに最大限の尊敬の意を込めて拍手していた。センターステージから花道。たった一人で魅せる姿は千秋楽が近づくにつれてとても頼もしく、大きく見えるようになっていった。かっこいい座長でした。

咲き誇る華やかさを魅せる人達が散りゆく様を歌う姿って、ずるいなあと思う。良すぎて、ずるいよ。逆に。

「大人になって夢や理想が思うようにならなくなってもあんなに美しい散り方が出来たらな」は誰を見ても、張り裂けそうな気持ちが手に取るように分かる。
ずっと繊細で優美なのに、それじゃ誤魔化しきれない溢れ出る感情が凝縮されていた。理想と諦めの狭間の時間の苦しさって、なんであんなに苦いんだろうね。たまんないね。たまったもんじゃない。愛とは基本的には身勝手で、やはり永遠はなく、どんなにこのままがいいと願っても時間は過ぎていく。それでもなお理想を見てしまった自分を否定しない方法が、散り際を追求することだと私は思いますね。現実ってどうしようもないけど、そこで「それなら」終わり方を考えようっていうニュアンスが、今のグループに合ってる。

桜月を本編の最後に持ってきたのがよりSF的で良かったな。麗奈ちゃんの最後の舞を見ていると本当に一つ物語を読んだ気にさえなる。それは彼女の表現力の凄さ。御伽話の終わりのような、まだそこにいたいという気にさせる。座長頑張ってましたね。最終日、涙を堪え切った姿に私は涙が堪えられなかった。かっこよかった。立派でした。

Start over!

てっきりダブルアンコールでやると思っていたので、不意打ちくらって心臓バクバクした。めっっっっっっっっちゃよかった。本当に良かった。MVで見るのとはまた違う感動がステージの上にはあった。凄いもの見たなって思います。これは、1stシングルから5thシングルまでの三年間の階段の上に成り立つ到達点だなと思っている。全てのピースがStart over!には必要なんじゃないかと。この曲をやり切ってMCに繋げ、buddiesと櫻坂の詩をやり、松田さんが藤吉さんに話を振るところまで全て。一連の流れ全部が、これまでの日々の結晶のように思えて心で抱きしめたくなった。頑張ったよ、頑張ったね。その頑張りを、色んな人に知ってほしいと思う。だから私も頑張ってこれ書いてる。意味があるのかは、やや不明ですが。

やばいね、ちょっと。メガネ森田さん……何事なんだろう!?ええ、正気!?いいえ正気ではありません。

パフォーマンスについてしっかり書きたい。その気持ちはありますが、あまりにも鮮烈なパンチだったので「夢でも見たのかな」という気分からまだ抜け出せない。今後の番組披露がしみだな〜!

まとめ

ここまででお気づきかも知れませんが、私は春頃相当病んでた。マジびっくりするほど病んでた。基本時には楽観的で前向きな方ではあるんですが、ある日急にそうではいられなくなってしまった。けやかけからリアタイで見てた番組もポツポツ見逃して、太鼓の達人も録画ボタンを押すのが精一杯、まさか自分がこんなになっちゃうなんて2ndツアーでわーきゃーしてた頃は想像もしてなかった。

人間って結局いつか無になってしまうのになんで何十年も食べたり寝たり泣いたり笑ったり疲れたりするんだろうなにもかもが無駄じゃないかって思う夜がほとんど毎日で屍みたいだった。地下鉄君より酷かった。

ツアーなかったらどうなってたんだろうって思う。それぐらい櫻坂さんのエンターテイメントに気持ちを救ってもらえたところはある。今、割と元気だし。

「あ、でもやっぱもうちょっと頑張ってもいっかなあ」って思えた。だって櫻坂さん見たいじゃん。ひかるちゃんも見たい。彼女たちは、私がスレスレで歩く日常のほんの少し先を照らしてくれるんだよね。そこさくの続き、気になるし。アクトレスちゃんと見たいし。マジ太陽☀️きらきらひかる!

去年も今年も言っていたこのライブが明日を頑張る力になればというニュアンス言葉。どれだけ本人達が分かってるか知りませんが、その言葉が本当に現実になってることちょっとは分かっといて貰わないと困るな。ありがとうね。

このもうちょっと頑張ってもいいかもなあって積み重ねが、いつかちゃんと回復して幸せになった私を作るから、そう思うとかけがえなのない宝物みたいな期間になったなあって、思います。

えー!!楽しかったなあ。終わってほしくないなあ。名残惜しい。

ところでお気づきの方がいるかもしれませんが、この記事で随所に散りばめた「響け!ユーフォニアム」シリーズが配信サイトで配信開始されました。ぜひ、見てください。

おしまい。

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