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魔法にかけられて。

今日がどんな嫌な日でも忘れてしまうよ
君の魔法にかけられて

涙が出るほどしょうもない
どうしようもないふたりを

言葉じゃなくたって
分かっていればそれで良いや
敢えて言うならふざけながら自然に
それでも少し照れくさいけど
愛してるよ、おやすみ

痺れた右手そっと うなじ抜け出して

凍りつくような喧嘩も 数えきれない程したって

高級な店じゃなくても 綺麗な夜景があっても
「ふたりじゃなきゃダメ。」僕もそう分かっているけど

見栄っ張り 意地っ張りが 僕の悪い癖
「大丈夫、大丈夫。」
「大丈夫、大丈夫。」
いつも君は頷いて笑う

僕が不安な時はちゃんと瞳を見て言ってくれる
いつもみたいにふざけながら普通に
それでも少し照れくさそうに
「愛してるよ、おやすみ。」

Shinya Ishihara.

きみが脳裏に過ぎる、最近のマイブーム。
自身からは考えないように。
「そっと、そっと。」
息を潜めて布団の中。

それでもたまに来るアレは、尊いが過ぎるな。
過ぎ去った日々が、きみがわたしに微笑みかける。

別れた直後の笑みが欠けていた時とは違う。
幸せな笑みが。

最近、心中を駆け巡る「はなれる、はなれる。」
お互い離れる、離れる。
この離れるは、慣れる。
いつかきっと、きみは慣れるのかな。
わたしはーー。心音を乱す。

きみとの日々は 涙が出るほど笑った記憶。
頬を緩めながら、綻ぶきみに一筋、また一滴。
ボロボロ流れる感情はわたしにもとめられなかった。

ただ、ただ。
「大丈夫、大丈夫。」
「大丈夫、大丈夫。」
ありがとう。その一言。
それだけで心が満たされた。
人生をかけて、守りたい。そう思った瞬間だった。

お互い様。照れながら八文字を言葉にした。
I love you. I miss you. I hate you.

Good night.
九文字目、わたし達は眠りに落ちた。
でも、九割はきみが先に。

いつも不安そうな顔が。
自然な笑顔に、これがきみの幸せを紡ぐように。
そう願い、月を見上げない

米国での友人。
女性は星の数ほどいる、縛られる必要なんてない。
男性も然り。当然だ。

でも、ただ。
わたしは太陽のような恒星。
きみが瞼の裏に焼き付いている。

わたしは水星。
きみの周りを犬のようにはしゃいでランデブーしたかった。

インターネット宇宙では。
女性と男性は 金星と火星人と、
思考の根本が違うのだろう。

米大学で入部した天文学部。
金星も火星も、地球を挟んで飛び回る。
それならば、地球と月になりたかった。

きっと、分かり合えるよね。
月の綺麗さを。
朧げに光るわたしの瞳が きみを捉えていることを。


高級な料理も、お店も。
アクセサリーも興味はないと一切り。
きみがそばに居ることが、それだけが良いと。

お互い意地を張って、手を握りおでこで温度を感じた。
お互いの心に寄り添いながら。大丈夫、大丈夫。

きみは眠っているのに頷いて、笑った気がした。

次巡り逢える時は。
わたしが照れずに、ちゃんと言うよ。
今までの不安を拭うように。
「愛してるよ、おやすみ。」と。

i をiで包み込むように、また会える時を想って。
八文字と九文字で綴る、眠りまで またね。

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