振り返って。
月日がきみとわたしを遠ざける。
住んでいる距離は心の距離とも比例していた。
太陽も輝きを交互に与えるようになってきた。
今のわたしは地球の裏側ということなのだろう。
時間が経つにつれ記憶は鮮明に思い出せなくなる。
それを繋ぎ止めるための写真を撮った。
時間を縫えば、幾分楽になると思った。
心を埋められるとーー。
我侭を我儘を、我がままにぶつけた離陸前夜。
きみは泣きながら祝福を、
そして我侭を心に落としてくれた。
男性は女性より幸せになってはいけない。
一理あると、深々と感じる。
きみから離れる選択は悪手だった。
きみは強いから、強がりだから。
わたしの弱さに寄り添ってくれたんだな。
きみに輝が当たる番が今なんだな。
きみを傷つけたいわけじゃない。
ただ、わたしの存在はきみを傷つけた。
そばにいるべきではなかった。
振り返ったら、何度振り返っても。
きみはわたしの理想だった。
何年経てど、わたしはきみを想い続ける。
こんなにiを知ったのはきみのせいだと、
あなたが、あなたが、と。
また、会えた時にこの気持ちは隠しておこう。
会えたらこの気持ちをちゃんと伝えよう。
初めはきみだった。次はわたしから。
伝えよう、伝えなきゃ。
振り返ったら辛くなるから。
その痛みに耐えられるよう、
何度も何度もきみをなぞって、
振り返る。
きみの幸せを唯々祈りながら。
ただ、ただ一つ。
きみのそばには私しか似合わないと、
不幸せを願いながら。
清福を願えるようになるまで。
i を振り返って。
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