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サタデーリーグ終幕

サタデーリーグ全7試合が終了した。
7試合中出場したのは3試合(内先発2試合、途中出場1試合)。
総出場時間225分に対して失点は5。

シーズン開幕前に立てた目標は、「サタデー平均失点0.5点以下」
しかし、終わってみれば1試合平均2失点。



サタデー開幕節。

この試合、サタデーリーグで初めてスタメン出場を果たした。1年次は先輩の牙城を崩せぬまま時が流れ、途中出場のみで終わった。

序盤から自信の持ち味である声とエナジーを全面に押し出したプレーを行った。
しかし後半の半ば、クロスボールを後逸してCKを与えてしまう。

今思えば、この後逸は警報器であった。
自身の怠慢に、怠惰に、傲慢さに警告を与える後逸であった。


脳内で警報が鳴り響き、はっとしたが、遅かった。

失点。

その後なんとか逃げ切り勝利を手にしたものの、初めてフル出場したサタデーは満足のいく結果にはならなかった。


新人戦帯同の影響で3,4年のみで行われた玉川大戦を挟み迎えた3節上智大戦。

ポジションを失った。

かつての仲間と大学サッカーのフィールドで相見えるチャンスだったが、競争に負け出場は叶わなかった。そこから4,5節共に出場なし。

そんな中でも今までのサッカー人生で培った能力を発揮することを忘れなかった。
ベンチに座る選手にできることはエナジーをピッチに送り込むことのみ。

すると迎えた6節横浜国大戦。
高校3年間と去年1年間で培った「ベンチ力」が皮肉にも評価につながり、先発の機会を得た。


畢竟自分の武器はエナジーや情熱などといった訳のわからないものであり、
決して足元の技術やGKとしての純粋な能力ではないことが悔しく、その一方で自分らしくもあった。


しかしその横浜国大戦でも課題であるB-UPで引っかかるシーンが目立ち、自身のマインドもどんどんマイナス方向へ引き摺られてしまった。


1点リードで迎えた後半の飲水。その時DFの選手に、

「個人的なマインドとして、失点しそうな気がする。」

と溢した。溢れてしまった。


そして、2失点。負け。


胸を張って言える。


言霊はある。


いつもは強いGKとして、楽天的なGKとして後ろから支える声を絶やさないはずだった。だけど、極限までマイナスに引き摺り込まれたメンタルに負けてしまった。


そして迎えた最終節。

ベンチスタートだったが、先発のGKのパフォーマンスはお世辞にも良いと言えるものではなかった。

そこで後半から出場。

この時点で2点ビハインドだったため、前に蹴り込むパワープレーをチームで選択した。

それでも相手の攻撃は止まらなかった。そして、自分の中で決定的なシーンが訪れる。


バイタルエリアでボールを持った相手。
一歩ずらして右足を軽く振る。

緩やかなカーブを描き、ゆっくりとゴールに吸い込まれた。

この間、一歩も動けず。


脳裏に蘇るは、昨年のサタデーリーグ東京大学戦。


この試合でも途中出場した自分は、シュートに対して見送ることしかできず、とても強い後悔をした。


何も変われていなかった。


変われないまま終わってしまった。


なんのために大学サッカーをやっているのだろう。











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