「起業してるとか女として終わったな」と言われてきた私が結婚を機に今まで感じてきたことをまとめてみましたよ2021
昔は、なんでもかんでも自分に都合よく色々なものが手に入るんじゃないかって夢見てた。
努力は報われるし、きっといつか理想的な人が現れて、年齢と共にちょうどいい仕事と出会える、と。
私は27歳の時に前職を辞め、会社を設立した。
当時の私はそこまで頑張る気がなく、なんなら前職が楽しすぎて、とはいえしんどくて、自分がライフイベントを迎える際に上手くやれる自信がなくて退職したというのが本音だった。
独立後すんなり彼氏ができるかななんて思ってたけれど、そろそろ彼氏を・・と出会いを求め始めた頃には「起業している女は嫌だ」ということを遠回しに言われることが増え、私はもう今後一切恋愛も結婚もできないんじゃないかと落ち込んだりもした。
あれ?頑張れば頑張るほどより良いものが手に入るはずだった私の未来はどこへやら?私は何を目的として今まで目の前のことを頑張ってきたのか、なんの為に今仕事をしているのかよく分からなくなった。
これは多分起業している人に限らず、”20代後半以降で仕事をバリバリ頑張っている未婚の女性”に対して、社会から受ける圧は少なからずあると思っている。
やればやるほどどんどん責任範囲が増えていく仕事。それに伴い、周囲から感じる”残念な女感”は一体なんなんだろう、と。
わざわざ先輩に呼び出され「めいちゃんはもう起業家として進んでしまったから、もう結婚も出産も諦めた方がいいね。だって、男ってそんな女嫌だもん。」と言われたこともあった。
なるほど、確かにそんな意見もあるよな。でも、それをあえて本人に言うことのメリットって何があるんだろう?
私にはよく分からなかった。
そんなことを言われながらも、キャリアで悩んでいる人たちと向き合っていくうちに「もっとたくさんの人の力になりたい」と思う機会がどんどん増えていき、たとえ周りに何と言われようと、自分が大きなリスクを背負おうと、今仕事を妥協したり何かを気にしてチャレンジしないのは嫌だな。そう、強く思ったのが28歳になったばかりの頃だった。
もう恋愛なんて一旦どっちでもいいやと昼夜問わず働く中で出会う人の層も変わり、「仕事頑張ってる女性の方が俺はいいと思うよ」と言ってくれる人と出会うことも多くなった。
仕事を頑張れば頑張るほど不特定多数からモテなくはなるが、そうは言っても一部の層からはすごく理解をしてもらえることも増えたし逆に自分の勝ち筋が明確になったような気がした。
だからこそ、あらゆるチャンスを最大化するためにも自分で機会を創り出せる行動力も大切な気がしている。
前に進めば進むほど、それを理解してくれる人がいなくなることもあると思う。何かをチャレンジしようとする時に、「お前なんてできない」とか「女としての価値が〜〜」とかよく分からないことを言われることもあると思う。だけど、その度にそれでもやりたいことなのか、という自分へのリトマス試験紙のようなものだなと捉え、それすらもエネルギーに変えていけるのかを考えるのも一つかもしれないなと思う。
ちなみに私は今回結婚をしたのですが、今の彼と出会う前、30歳を前にして「もう1人で生きていくの疲れたな」と思ったことが人生のパートナーを自分から探そう、と思えた何よりもの理由だった。
仕事も楽しいし、会社のメンバーもユーザーさんも大好きだ。1人で筋トレするのも、旅行に行くのも本を読むのも好き。1人で生きていけない訳ではない。だけど、一緒に人生を味わえる人がいたら更に楽しいんじゃないかなと。
そう思った私は、今までの彼氏と別れた理由を全て書き出し、相手が私と付き合うメリットを箇条書きにした。そして、それを満たす可能性がある人を探し、FBの友達で「未婚で彼女がいない可能性がある」人を挙げた。たった1人しかいなかったけれど、それが今の彼だった。
そのときに気をつけたのはスペック的な条件ではなく、一緒に同じ時間を過ごしたり生活する上でここが合わないと厳しいという価値観的なものを条件として書き出したことが、その後お互いの期待値に齟齬がなく過ごせている大きな理由かなと思う。
あとは、私は強みが異なっていて尊敬できる人じゃないと無理だなということを過去の恋愛からでも学んでいたので(自分が営業だった時に、同じ職種の人と付き合って張り合ってしまうとか)、その辺りも大きな基準だったように思う。
ただ、振り返ってみて思うことは自分が仕事を通じて人として自立したことによって相手に対して変な期待をしなくなったし(毎回高いご飯屋さんを予約して欲しいとか姫扱いして欲しいとか、そんなことしてくれることが一緒にいる価値ではない)、こんなに仕事に対してエネルギーと時間を注いでいる私を選んでくれることが何よりもありがたいなと日々痛感するようになった。
各々が自立して充実した時間を過ごすことで相手へのリスペクトが深まるし、一緒に過ごせる時間を尊く思い、大切にできるなと。お互いが大切にしたいコトやモノを一緒に大切にしていくことで日に日に愛が深まるように思う。
難しいことはよくわからないけれど、どう生きたいかの方向性にズレがなくて違和感なく人としてもビジネスパーソンとしても尊敬できて好きだなと思えるか、ということが大切なんじゃないかなと。
色々なピンチを乗り越えれば乗り越えるほど、どんどん強くなっていく。そして、ビジネスパーソンとしての向上心は増していく一方で、私は女としての自信を無くしていった。
ただ、そんな中でも人として信用ができて、どんな時でも味方でいてくれる大好きな人が1人いればそれでいいやと思えるようになった。
結婚をしてようとしてなかろうと、子どもがいようといまいと、仕事をゴリゴリにしててもしてなくても。
その人がその人らしく自分の人生を愛せる人を増やしていけたらなと思う。
価値がない人なんていない。
とはいえ待っていても何も始まらないので、ちょっとでも違和感があるなら、もっと良い毎日を送りたいのであれば何でもいいから自分から動き出せる人の力になりたいなと思う。
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ありがたやありがたや・・・