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2023オフOAK 補強予想【SP編】

予想というよりも1ファンとしての願望を多少なりとも反映させることに重きを置いたのでその点ご了承ください。まずはノンテンダーでめぼしい選手が出てこないであろうSP編から始めます。


補強ポイントと最近の傾向

まず現状のOAKの先発陣を見ていきます。
◎‥先発ほぼ内定状態
○‥他選手と比べて一歩リード
△‥ローテ候補の一角

2023シーズンでは期待できる若手の台頭も見られたものの、ローテ確定と言えるのはこの中ではベテラン枠に入るブラックバーンのみです。序盤の投壊を鑑みると従来通り若手の競争を軸にしながらもマイナーMLBともに1.2枚SPの補強は必要だと考えられます。

次に昨年の補強を振り返ります。

2022オフに補強した先発投手

ものの見事に昨年は単年に近い契約の選手はアジアからの獲得となっています。近年の先発市場で顕著なのは価格の高騰です。再建期のイニングイーターを獲得するのにも10M程度の契約になることもある程です。また、再建期のOAK は2016年に確変を遂げたリッチヒルと故障明けのヘンダーソンアルバレスの獲得のように転売を意識したSP契約を重視しており、なるべく伸び代のあるSPの獲得を望む傾向があります。このように外部要因と戦略的な面が重なった結果、成績変動のリスクを負う一方で格安な契約を結びやすいアジア市場への接近が行われていると考えられ、この傾向は今年も続くと考えられます。このため、①アジア市場中心②価格が高くない③伸び代が多く見込めるの3点を重視して今後の予想を展開します。

私が選ぶ獲得候補

①ジェレミー・ビーズリー   ERA 2.20 IP41

自分が阪神ファンだということもあって、ビーズリーの獲得が1番ベストではないかと思っています。6月以降は先発に転向すると先発時の防御率も2.17と奮闘、K/9も9.44と高水準で速球の平均球速も94マイルとMLBに復帰しても通用すると考えられます。クイックモーション時の球速の低下だけが不安材料ですが、速球派の扱いに長けているOAKには持ってこいの選手だと思います。
※11月6日現在ではニッカンでは残留との報道ですがデイリーなどでは流動的と書かれているため候補として入れています。

②エルビン・ロドリゲス(ヤクルト)  ERA4.09  33IP


昨年4月にマイナーでトップクラスのスタッツを残していたので、ヤクルトに移籍した時は正直びっくりしました。球速以上に縦変化の大きい4シームはMLBでも十分通用するレベルにあると思っています。双方が残留に前向きとの報道がありますが、先発の確約等で獲得できれば大きな戦力になりそうです。今年とは言わなくても将来的に来てくれれば‥

③ディートリック・エンス(西武) ERA 5.17 54IP

昨年は10勝7敗ERA2.98と活躍しましたが、今年は精彩を欠き1勝10敗ERA5.17。本来なら獲得候補に上がる成績ではありませんが、昨年より球速は0.5マイルほど上昇しており、昨年はMLB球団からオファーがあったことも鑑みてもOAKが提示できる金額の範囲では有力であり面白そうなので候補に入れました。とはいえそれでも平均は93マイル程度なのでSPとして活躍できるかには疑問符がつきます。

④エリック・フェッディ(KBO)

今年KBOで20勝6敗ERA2.08と圧倒的な成績を残してMLB、NPBともに注目を集めている右腕です。ツーシームとカッターを低めに集めて打ち取って行くスタイルの模様。出力も最速96マイル後半と悪くなさそうですが、昨月の故障とルチンスキーの失敗もありメリル・ケリーの再現ができるかは不確定要素が残ります。


⑤ビンス・ベラスケス(PIT) ERA3.86  37.8IP

かつてはトッププロスペクトの一角。今年はスライダーの割合を大幅に増やした結果ERAを1点近く低下させることに成功しましたが、故障のため8先発に留まっています。奪三振率も9点代と高水準で打球指標等も悪くないので価格が高騰する可能性もありますが、投手有利のコロシアムでコンテンドへの移籍を目指すのが本人にとっても良い選択肢だと思いMLB内の選手ですが候補に加えました。

他候補とまとめ

他の候補としては今年成績が急落したクリス・フレクセン、ジョニークエト、故障から復帰のフランキーモンタス、先発希望の藤浪晋太郎選手、NPBからだと元OAKのジャレル・コットン、ポスティングでの移籍となる上沢直之などが候補に上がります。個人的には藤浪とモンタスの復帰には興味がありますがモンタスは故障明けでもスペックが買われ価格が高騰しそうな点を懸念し、藤浪選手に関しては自分のバイアスがかかりすぎるためあえて個別での紹介はしませんでした。ノンテンダー候補ではハイメ・バリアはまだ27歳と若く放出となれば狙いたいところです。
正直価格の高騰とOAKの緊縮財政のおかげでロマンを追うとどうしてもNPB球団との争奪戦も予想されますし、NPB所属の選手だと本人の希望が見えにくい部分が多いのでかなり攻めた予想にならざるを得ません。このため、クエトやフレクセンの補強の方が現実味がありそうです。個人的には割とプロスペクトが台頭してきていることもありSPとして活躍できなくてもリリーフとしてチームを支えられる選手の獲得ができればOAKにとってベターではないかとは思っているところではあります。

※ヘッダーは歌川芳虎『新板けだもの尽』より


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