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インテルは宝石を手放す
悲しみの知らせだ。
インテルは美しい宝石を手放す決断をした。
ありえない?
信じられない??CLの決勝まで行ったのに?
蘇寧が許せないだろうか?
これから、多くのインテリスタは彼との日々を思い出す度に涙と悲しみにくれることになるだろう。
彼を手放すことに理由はあるだろうか?
財政難もあるが、要するに年齢も中堅とも言える元イタリア代表の男はインテルには収まりきらないのだ。
彼には多くのクラブが興味を持っており、現在はセリエAのトップクラブが彼を狙っている。
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彼との思い出を振り返ろう。
その男は多くのトップクラブが彼を追いかける中、インテルの入団を選んだ。
加入当初から大金を注ぎ込んで獲得したイタリア人はすぐにネッラズーリの心臓となり、夏にはインテリスタから「彼に触れるな!」と移籍を防ぐために経営陣を牽制するものまで現れる。
それからは暗黒時代がしばらく続くが、インテルには中盤に常に必要とされるイタリア人がいた。
私達インテリスタは、彼のプレーに心奪われ、時には美しいロングシュートを観客席まで見つめ、時には素早いドリブルで相手DFに突撃して衝突する勇姿に見惚れていただろう…美しいインテルの至宝…
その男の名前は…
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「俺やで!!」
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彼こそがインテルの至宝。
ロベルト・ガリアルディーニ。
彼の退団は別な次元にインテルを連れて行くことになるだろう。
彼の素晴らしい経歴を思えば、インテル・ミラノという1つの時代が終わったとも言えます。
楽しい思い出とのお別れです。
少し振り返りましょう。
・まずはコンテ時代のサッスオーロ戦。この瞬間からガリアルディーニは本人の意に反して屈指のネタキャラに昇格しました。
伝説の始まりです。
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まだまだたくさんの素晴らしい思い出が蘇ります。
・2021年のインテリスタ
「あっ!交代だ!エリクセンかな?ピナモンティかな⁈⁈」
・2022年のインテリスタ
「あっ!交代だ!コレアかな?サンチェスかな?」
・2023年のインテリスタ
「あっ!交代だ!アスラニかな?ベッラノーバかな?カルボーニも!」
…全てガリアルディーニ!!
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まだまだあります。
ここが凄いよガリアルディーニ列伝。
・セリエBのパルマの選手に翻弄されるガリアルディーニ
・シモーネに念入りに指示を受けてピッチに入るも全て忘れて前線に飛び出すガリアルディーニ
・ハカン、バレッラ、ブロゾというワールドクラスの選手もパスを出すのが無理な場所でボールを欲しがるガリアルディーニ
・2メートルの距離でパスを出すも、パスミスで相手のスローインになり、急いでボールを取りに行くボールボーイガリアルディーニ
・カウンターで一生懸命に走るも、何もアイデアがないことに気付き、一旦止まって冷静に相手の戻りを待つガリアルディーニ
・自分と同じポジションにバレッラという存在がいることが不幸なガリアルディーニ
・そのバレッラからCL準決勝の舞台で決定的なパスを受けるも、シュートさえ打たないでボールを取られるガリアルディーニ
・その後、Instagramで自分の写真と共に「打てよぉぉぉ!」とストーリーを挙げるも、インテリスタから「シュートしても多分…」とツッコミを受けるガリアルディーニ…
・CL決勝戦の日に予め自身の結婚式を予約していたことがすっぱ抜かれるガリアルディーニ。
・ラウタロの結婚式に2時間前から会場入りし、ラウタロ夫妻より先に試合とは異なる素早さを見せてチェックインするガリアルディーニ。
そして最後は伝説の試合。
ガリアルディーニ史上の名場面です。
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今シーズン最後、そして恐らくガリアルディーニの最後の先発試合となったナポリ戦。
戦前から「ターンオーバーしすぎ?」とも言われていましたが、この男が先発します。
試合は元気いっぱいのイタリア王者に過密日程インテルはヘトヘト。
それでも何とか食らい付きましたが、相変わらず試合を通してダメダメなガリアルディーニという男はやってくれます。
前半の早い時間にイエローを貰うと、何故か1人でヒートアップし、荒いプレーを続けます。
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ラウタロやシモーネからは「落ち着け!」と怒鳴られ、ルカクからは「あいつやばいぞ!代えろ!」と意見が飛びますが、長年インテリスタからのブーイングと野次で鍛えられたガリアルディーニには届きません。
そして彼はシモーネに優しい笑顔で言い放ちます。
「心配しないで!ミステル!」
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2分後…
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彼の伝説の幕引き。
試合後、案の定ガリアルディーニへの批判は高ぶりましたが、彼は特に謝罪することもなく、開き直り、インテリスタ界隈から呆れられます。
チームメイトも特に彼を庇うこともなく、退場後は人数が少ないのにも関わらず(ガリアルディーニがいない方が強いという鋭利なツッコミ)ナポリに必死に食らいつくも、力尽きて久しぶりの敗戦。
ガリアルディーニの長い、長かったインテルとしてのキャリアの最後がこれです。
それは…あまりにも…。
ここからは少し真面目な話になりますが…彼は良い選手です。
真面目で、怪我もせず、インテリスタにいくら馬鹿にされようがファンに言い返すこともなく、ひたすら黙々とプレーしてくれました。
ハンダノビッチでさえ、ファンからの批判に「通りの犬の声は聞こえない」とコメントしたのです。
彼が声を挙げたのは「自らの出場機会」に対する不満です。
それは批判を持って受け取られましたが、彼も自身の力を示したかったのでしょう。
もう、インテルでプレーするガリアルディーニは見られません…。
私達は後半のリードした状態で入ってくる「5」の背番号をつけた彼を見ることはありません。
そして残り20分、ハラハラして祈るように「頼むぞガリア!」と試合を見ることはありません。
本当にさようならです。
優等生で、強く、セリエAに敵無しのインテルは素晴らしいですが、彼のようなお茶目で可愛げのある選手が去れば、私達はどのように月曜日の朝4時からお腹を抱えて笑うことが出来るのでしょうか??
1つの楽しく、素晴らしい時間が終わります。
ありがとうガリアルディーニ。
本当にありがとう。
新天地でも愛されてくれよな。
ありがとう、ガリアルディーニ。
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さようなら。またね。
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