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【雑記/ブログ】5月末の徒然

今日は雨が降ったり曇だったり。
徐々に湿度が上がってきた。
梅雨が近づいてきた気がする。
公園の紫陽花は元気になってきただろうか。

基本的に、やる気というものは毎日ない。
というか調子の波が少ない。
楽観的に物事を考えつつも、どこかで実現可能な線を理解している、そんな感じ。

2冊本を読んだ。
1冊目は、二十歳の原点。

ちきりんのブログで紹介されていた。
筆者が20歳になったくらいから、その半年後に飛び込み自殺するまでの日記を父親が再編集したものだ。
時代は安保闘争とか学生運動の時代。
よくある大学生の思考グルグルと権力に対抗する大学の空気が伝わってくる。
筆者はインテリ感を出し、難しい本やクラシックを聴き、考える。
ことばで自分も世界も理解しようと試みる。
何となくとか曖昧なままで放り出すことができないようだ。
結局負のスパイラルに陥って孤独を感じて最後は終わる。
頭のいい子、言葉を何となくでも理解できている子、素直すぎる子、そんな大学生が陥るグルグル。
もっと周りに相談できれば、とか勇気を出して一歩踏み出せれば違ったのだろう。
何か、自分が周りの大学生よりも一歩高いところにいるような空気。

そんな感想を持ったが、何故この本が売れたのかは謎だ。
20歳で自死した女子学生の日記だから、というのが大きいだろう。
しかも実名で顔写真も出ている。
極端な話、これが小太りの24歳の男子大学生だったら誰も興味を持たずに終わっているだろう。
先日読んだ本でもあったが、若い女芸術家の作る春画は売れるということだろうか。

2冊目、自分の中に毒を持て。

まこなり社長がおススメしていたような気がする。
岡本太郎の本。
戦え、という内容。
安心安全の生ぬるい環境では駄目で、リスクを取って危険な方に進んでみる。
そして死が近い状況で戦うことで生を感じて、みずみずしく生きることができるのだ、とそんな感じ。
勿論、そのまま戦って死んでしまうかもしれない、それでも何となく生きるよりは良いではないか、人生を燃やしている、そんな感じ。
言っていることは分からんでもない。
確かにこんなにズバッと極論を言ってくれる筆者を崇拝する読者もいるだろう。
私としては、岡本太郎の本を読んで感化されるようでは、どうなのかという印象だ。
結局、他者が作ったレンズで世の中を見て人生を動かされている感じ。
まあ、素材の1つとしては面白かった。
この本を読んで、大学時代の景色を思い出した。
高田馬場駅ロータリーからは、西に向かう西武新宿線がよく見える。
夜、その黄色い電車にぎゅうぎゅうに詰め込まれたサラリーマンが巣に帰っていくのを見て、こんな人生は送りたくないと思ったものだ。
ホント、人間というよりも家畜的な労働力をベルトコンベアーで輸送しているように見えた。
んで、今の自分はどうなのかという話。

あの日の俺が立ち止まる
ほどにデカくそびえ立つ

Creepy Nuts「のびしろ」


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