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煙=気体の恐怖

物を燃やすと、煙が出る。つまりは二酸化炭素で、まあ中には色々有害なものが多々含まれているのだろうが、とにかく二酸化炭素だ。
有害な物質とは、要するに悪影響を及ぼすモノの事だ。純粋な酸素は猛毒であると物知り少年が言っていたが、二酸化炭素はそれ以上に有害だし、排気なんてのは害毒以外の何物でもない。
これらの共通点として最悪なのは、この有害物質のどれもが固体でも液体でもない、気体であるという点だ。
気体は空気と混ざるから、臭いくらいはあっても、基本的には色が無い。だから空気に混ざってしまえばわからないし、吸い込むまで有害だとは気付けない。ミステリー小説なんかにもよく出てくる「被害者は気付かない内に毒ガスを吸い込み」みたいな話と同じく、死ぬまで認識が出来ない。
つまり、発癌性の有毒ガスを常時吸入していても、癌になるまではわからないのだ。
漫画『HUNTER×HUNTER』では、巨大なキセルから煙を吐き出して操る能力者が登場した。彼はその人知を超えた肺活量により、実に何百体という煙で作られた人形を駆使して戦っていた。結果的には敵の能力がさらに遥かに強大で、敗北を余儀なくされてしまっていた。
だがもし彼がその肺活量をフルに使って、敵のアジトを有害な煙で包んでいたらどうだったろうか。実際彼が登場した「キメラアント編」では、最終的な勝利を近代兵器の毒薬が勝ち取った。ならばたとえばニコチンを大量に含んだ煙を敵陣地に充満させれば、最終的に発癌、勝利を収めることが出来たのではないだろうか。
同じく漫画から語るのであれば、『ジョジョの奇妙な冒険』第五部に、「パープルヘイズ」というスタンド能力が登場する。その拳には煙状のウィルスがカプセル型で取り付けてあり、それを吸い込んだ対象は身体の内側から腐るようにして死んでいく。はっきり言って、対処のしようが無いくらいに無敵なスタンド能力だ。狭い場所でパープルヘイズを打ち込まれたら、きっと時を吹き飛ばせるような無敵の能力があったとしても勝ち目は無かっただろう。
このように、煙とは恐ろしいものなのだ。空気に混ざるというだけで、呼吸をしている者にはどう頑張っても防ぎようが無いのである。もしも『鬼滅の刃』に「煙の呼吸」なんて型があったら、呼吸に頼って生きている者ならば、たとえ鬼でも死に至る以外無かっただろう。いや、すいません。まだあんまり読んでないのに、無理矢理話題に絡めました。はい、ちゃんと読みます。すいません。
地球温暖化の原因とも言われる二酸化炭素に至っては、我々人間たちが呼吸をするだけで増加されていく。グルだかゲルだか名前は忘れたが、外国の女の子が「地球温暖化!」と叫んでいるのも、よくわからなくもなくはないという話だ。
このように、気体=煙というのは防ぎようが無く、有害であればこの上無く恐ろしいものなのだ。
だからこそ、路上喫煙なんて問題外に危険な行為なのだ。あれこそ喩えるなら、街中で刃を振り回しながら歩いているようなものである。人が、子供が、みんなが行き交う街を得意げな顔で凶器を振り回しながら歩き、「生命を刈り取る形をしているだろう?」などとドヤ顔で言っているのと同じことである。
だから皆さんも、ニコチンを振り撒きながら歩いている輩を見かけたら、敵と味方を別つその理由も知らずに戦いを挑んでくる死神だと思って、速やかにその場を離れるか、先に攻撃を仕掛けましょう。
先手必勝、勝てば負けない。
なんか最終的に話が変わってしまった気もしますが、とりあえず、歩きタバコはやめましょう。ていうか、沢山の人が集まる場所での喫煙はやめましょう。
いや、むしろ喫煙自体やめましょう。うん。

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