やったことあるゲームを振り返る　スーパーマリオRPG

保育園の時にスーパーマリオにハマり

小学校で星のカービィにハマり

ゲームボーイのマリオランドにハマり

スーファミのマリオワールドで度肝を抜かれたゲーム大好き少年(俺)は

だんだんと色々なゲームに手を出し、任天堂離れになっていた。

マリオ、カービィは女子供がやる初心者ゲーム

という認識になり

任天堂のゲームをやってるのはダサい

というムードがクラスで広がっていたそんな中

スーパーマリオRPGが発売

スーパーマリオRPG？

なんだ？こちとらFFからタクティクスオウガ、アクトレイザー、ガイア幻想記と、色々なゲーム楽しんでるんだぜ？

どうせ子供向けの〜

なんて思ってプレイしてみたら

なんと！

物凄いクオリティ！

グラフィックからゲームバランス、BGMまで細部の拘りがあり、今までやっていたゲームが霞むくらいのクオリティだった。

しかも裏ボスにFFのボスにFFのボスBGM

クッパもピーチも一緒に戦闘に参加

気持ちいいSE、ワクワクするストーリー

今でいうスマブラ、モンハンで他ゲームのキャラが登場した時に流れるBGMのコラボ感を圧倒的に上回る感動。

バトルのアクション性、謎解き

それが全てキャッチーで明るく表現されている。

マリオが？

あのマリオがRPGとして完全に成立しているなんて…

と感動を覚えた衝撃作でした。

自分の地元にはおもちゃのアオキという老舗のおもちゃ屋があった

本当に老舗で、コマや人形などが売ってあり

雛祭りや五月人形を買いに行く時母親と行くようなおもちゃ屋だった。

ハローマックやおもちゃのBANBANなどが出来始めると

おもちゃのアオキはゲームを売り始め、駐車場の一角にゲームの筐体を置き駄菓子も売り始めた

すると毎日子供が通うような溜まり場になり大繁盛するようになった。

今はマジックザギャザリングや遊戯王のカードをメインに置いてあり

椅子とテーブルを置いてあり対戦できるようになっている。

ちょっと前に流行った人狼やボードゲームブームにも乗って

たくさんの海外ボードゲームを置くようになった。

老舗のおもちゃ屋がここまで変化して営業し続けるというのはすごいと思う。

そんな中、このスーパーマリオRPGが発売された中学1~2年の時

おもちゃのアオキは新発売のゲームソフトを試遊出来るスーファミが1台置いてあった。

外のゲームや駄菓子でお金を使い果たしてしまった時は

その試遊台で最新ゲームをみんなで取り合いになりながらプレイしていた。

ある日その試遊台にスーパーマリオRPGが設置された

そこで初めてマリオRPGをプレイし感動したのを覚えている。

ゲームの最初の画面で、セーブデータが3つあって一番下のデータに

ケスナ！ヤルナ！というデータが

なんだこれ？とずっと思っていた

ある日、おもちゃのアオキに行ってみると

おい！

てめー！俺のデータ勝手にやってんじゃねーよ！

振り返ってみると、同じクラスのキミヒロがいた。

小学校の子供たちを蹴散らしてコントローラを取り上げていた。

一人15分までという張り紙があるのに誰にもコントローラを渡さずにプレイし続けるキミヒロ。

こいつは休日に丸一日ブックオフで立ち読み出来るメンタルの持ち主なので

そのくらいはどうってことない。

まさか試遊台でRPGを全クリするつもりか？

と思っていると

それを横目に小学生たちがマリオRPGをやりたそうに見ている。

小学生から見たら中学生は怖い。

小学生は泣き寝入りするしかない。

と思っていた

その時、一人の小学生が

またてめーか！デブやろー！

とキミヒロにローキックをかました。

キミヒロは

ウッ！

と言いながら試遊台をプレイ

小学生がみんなで食べ終わった駄菓子のゴミを投げつけ

しね！もう行こうぜ！こいつが触ったコントローラなんか触れるかよ！

とどこかに行ってしまった。

よくみるとキミヒロは鼻水を垂らしている。

ゲームの取り合いになり喧嘩をかわす方法

不潔なら独占し続けられるという方法だったのだ。

これは小学生どころか俺ら中学生や高校生も手が出せない

すげーなこいつと思った。

数ヶ月後キミヒロに

マリオRPG、クリア出来た？

と聞いた。

キミヒロは

出来たよ、ガキ共に4回データ消されたけど

と誇らしげに言っていた。

こいつのメンタルの強さを尊敬しつつ

いや買えよ！

と思った。