金運が上がる財布
「金運が上がる財布を作って販売したいです」
もし、あなたがお金を貸す立場で、初対面で尚且つ無名の人にこう言われてたらどう思いますか？？
今回は実際にあったスピリチュアル系事業者のお話しをしたいと思います。
ちなみに僕はスピリチュアルな世界があると思っていますし好きなジャンルです笑
ただこの相談者の最初の一言に関しては、正直胡散臭いと思ってしまいました。。
この女性の融資相談はこのような内容でした。
「金運が上がる財布を作って販売したい」
「財布を20万～30万で販売したい」
この時点で僕の“ヤバイなアンテナ”がピンと張りました。
しかし、内容が気になるので色々と質問していきました。
「金運が上がる財布って特徴あるんですか？」
「僕の財布も見たら分かりますか？」
勿論、すぐに財布を出して見てもらいました。
診断結果は
「全然だめです。財布に傷がついているし、これではお金が逃げていきます」
と断言級に言われてしまいました。
「がびーん…」
これには意外とショックを受けながらも
言われた通りに財布の中身も整えながら気持ちを冷静にして
今度は融資のためのヒアリングを開始します。
黙々と必要事項を聞いてみると
第一印象とは打って変わり、とても素敵な方でした。
彼女本人もスピリチュアルのメンターから色々教わり
救われたことが沢山あったようで、
これを周りの方にも広めていきたいという気持ちが強かったのです。
しかし、融資の観点で見ると抜けていることも多いことに気が付きます。
このままではマズいと思い、いったん冷静に立ち返り、今度はコンサルとしての意見を言わせて頂きました。
「〇〇さんは金運が上がるように財布を使っているはずなのに自己資金が10万円なのはなぜですか？」
「ルイ・ヴィトンやエルメスなど誰もが知ってるブランドと肩を並べられる理由、根拠ってなんですか？ 〇〇さんのこと誰も知らないですよね、ネットで検索しても出てきてませんし…」
「〇〇さんがお金を貸す立場だったら、無名の占い師？から20～30万の財布買いますか？」
あえて少しきつい言い方をしました。
現場は一瞬にしてフリーズ状態になりました笑
あの緊張感といったらなんとやらです。
しかしこれを言ったのはどうしても可決するために必要だったからです。
本人にはそのままでは融資が受からないという現実を受け入れてもらうことが大切でした。
そもそもスピリチュアルや占い系の事業での融資はかなり難しく、銀行も中々貸してくれません。
しかも起業したばかりで実績もなければ尚更です。
この女性も同様でした。
しかし彼女の事業に対する熱量は高く、
メンタル的にも突破力のある方だとも感じていました。
その上で、ある一つの提案をします。
「20～30万円で販売を前面に出すプレゼンテーションは止めて、追加で低価格なラインナップも用意して“金融機関が理解してくれそうな” 低価格帯を前面に出していく計画書にするのはいかがでしょうか？」
これを理解してもらうのに時間はかかりましたが…
結果、見事に可決して成功しました。
これは後日談ですが、低単価の方で売れ始めたと話されて、とても喜ばれていました。
「あの時、身の丈に合わない一本勝負みたいな戦いに出なくて本当に助かりました」
と仰って頂けたことを思い出します。
結果オーライですね。
この時はかなりテクニカルなコンサルをした思い出の一つです。
僕らは“絶対に勝つ”をモットーにしていて、
僕らで受からなかったら他でも受からないという覚悟でやっています。
さすがに出来ることに限界はありますが、ギリギリまではお客様と一緒に戦えるように準備はしているので、共闘したい方がいましたら是非ご連絡お待ちしております。
皆さまの周りでもお困りの方がいらっしゃいましたらご相談にのります。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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