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『この子達の担任は私しかいない』


今、フリー保育士という立場だからこそ
1人担任をしていた時のことをよく思い出します。
何回もその時のこと書いてる。許してください🙏

あの頃はこうだったなぁって
色々思う事がたくさんあった。

『この子達の担任は私しかいない』


これはその当時、
弱い自分が強くいられるように
何度も自分に言い聞かせた言葉。

私は弱虫だからすぐに逃げようとする。

先の見通しが全く立たないことへの不安も
周りの先生の目も何もかも怖くて逃げてばかり。
でも逃げている自分は嫌いだった。


どうしてそうなってしまうんだろう?

きっと、自分のやること全てに
自信がなかったからだと思っている。


子ども達を1人で引っ張っていくこと
毎日の多忙さに対応していくこと
その中で成長にあった活動を考えて指導すること
こんな未熟者の私ができる訳ない。

他の先生が担任だったら
もっと上手くこのクラスまとめられるよ。
私にはみんなをまとめられるような力
持ち合わせてないよ。

自分には出来ないって決めつけてた。

何も出来ていない、と思っていた。
目まぐるしく過ぎる日々のなかで
ただやり過ごしているだけだと思っていた。


だけど知らず知らずのうち
でも確実に毎日"何か"は、やっていたんだよ。


必死に、子ども達と向き合っていた。


誰がなんと言おうと
この子達の担任は私しかいない
言い聞かせるように、強くいられるように
毎日頭の中で繰り返しながら。

そうすると段々それが確信に変わってきた。
未熟者の私にしかできない事もある。

最後はそう思えるようにもなっていた。

そしたら少しずつ心が軽くなって
等身大の自分でみんなと向き合う事が
できるようになっていった。


毎日一緒に過ごすから
その子のいい所、得意な事、成長してほしい所、
何が好きで何が苦手か分かるようになっていた。
子ども達に対する想いも自然と強くなっていた。

だからきっと子ども達も
私のことを信頼してくれていたと思う。


一緒に過ごしてきた時間は本物だし、
結果としてそれは嘘をつかない。

それは行事であっても、
何気ない日常でも同じ。

終わった時に全てわかる。


大丈夫、大丈夫だよ。


あと、子ども達は意外と分かっている。
子どもは子どもで私と一緒に過ごす中で
私のことを理解してくれている。
私は子ども達に支えられながら一緒に
少しずつ進んで、最後まで突っ走る事ができた。

この子達と私との間には
私達の中でしか築けなかった関係があって
そこでしか得られない経験も成長も
あったんじゃないかと、今となっては思う。

この先もまた
色々なクラスを担任して、色々な成長を感じて
私自身もそれを経て成長していくのかなと思う。

でも初めて1人で担任した子達と過ごした時間や
その時に感じた気持ちはきっと忘れないし、
何回も思い出すだろうなあ。



おしまい

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