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カラス



ひとり暮らしをしていた頃
毎日ベランダに来るカラスに
おはようと声をかけていた

カラスは厄介者扱いされることが
多いけど
そんな思い出もあって
昔から キライになれない
むしろ あの黒々とした
つぶらな瞳が
かわいいとさえ思っている

今朝 畑の上で
チョンチョンと歩いているカラスに
何となく 声をかけた

『 ごはんを探してるのかい 』

買い物をすませ
来た道を歩いていると

ひときわ大きいパンをくわえた
カラスが 見て見てと
わたしのほうに見せてくる

『 大きいパンだね 』

朝からほっこり
きょうも はりきっていこう


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